いかり【怒り】
おこること。いきどおり。立腹。「—がこみあげる」「世間の—を買う」
いかり【錨/碇】
1 船を一定の場所に留めておくため、綱や鎖をつけて海底に沈めるおもり。石が用いられたが、現在では鉄製のものが多く、...
イカリア‐とう【イカリア島】
《Ikaria/Ικαρία》ギリシャ、エーゲ海東部の島。旧称ニカリア島。中心地はアギオスキリコス。ギリシャ神話で...
いかり‐いし【碇石】
古代から中世にかけて用いられた石製のいかり。港や海中などから出土し、交易船・軍船の往来を示す証拠となる。
いかり‐かたばみ【錨酢漿】
紋所の名。三つの錨をカタバミの葉のように並べたもの。かたばみいかり。みつかたばみいかり。
いかりがせき‐おんせん【碇ヶ関温泉】
青森県平川市碇ヶ関にある温泉。泉質は単純温泉・塩化物泉。
いかり‐がた【怒り肩】
角張った肩。⇔なで肩。
いかり‐くる・う【怒り狂う】
[動ワ五(ハ四)]ふつうの程度を越えて激しく怒る。「—・った民衆が抗議に押し掛ける」
いかり‐げ【怒り毛】
獣が怒るときに逆立てる毛。「頭の髪、…獅子の—の如く巻きて」〈太平記・二八〉
いかり‐こ【五十里湖】
栃木県北部にある人造湖。鬼怒川の支流男鹿(おじか)川をせき止めて造られた。面積3.1平方キロメートルは県内最大。昭...
怒(いか)り心頭(しんとう)に発(はっ)・する
激しく怒る。 [補説]文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「怒り心頭に発...
イカリジン
昆虫などの忌避剤に用いられる代表的な化合物の一。ドイツのバイエル社が開発。ディートに比べ、皮膚への刺激が少ない。蚊...
いかり‐そう【錨草】
メギ科の多年草。山麓(さんろく)の樹林下などに生え、高さ約25センチ。葉は複葉で、小葉は卵形。4月ごろ、錨に似た形...
いかり‐づな【碇綱】
錨につける綱。
いかり‐づめ【怒り爪】
獣が怒ったり、敵や獲物に襲いかかろうとしたりするときにむき出す爪。「怒り毛、怒り斑(ふ)、—、千里も駈けん勢ひなり...
いかりとももり【碇知盛】
浄瑠璃「義経千本桜」の二段目「渡海屋」「大物浦」の段が、人形浄瑠璃および歌舞伎で上演される際の通称。義経に復讐(ふ...
いかり‐なわ【碇縄】
錨につける縄。いかりづな。
いかりのこ【怒りの子】
高橋たか子の長編小説。昭和60年(1985)刊。第37回読売文学賞受賞。
いかり‐の‐ひ【怒りの日】
《(ラテン)Dies Irae》 1 最後の審判の日のこと。 2 カトリック教会で、レクイエム(死者のためのミサ)...
いかりのぶどう【怒りの葡萄】
《原題The Grapes of Wrath》スタインベックの小説。1939年刊。1930年代の不況下、カリフォル...
いかり‐ばな【怒り鼻】
小鼻が横に広がっている形の鼻。
いかり‐ばん【碇番】
船いくさのとき、敵に碇綱を切られるのを防ぐため、小舟に乗って番をすること。また、その人。
いかり‐ぼうふう【碇防風】
ハマボウフウの茎の端を十文字にさき、冷水につけて開かせ、錨の形に似せたもの。刺身のつまとする。
いかり‐ぼし【錨星】
カシオペヤ座の別名。5個の星がW字形に並ぶ姿を山形の錨に見立てていう。山形星。
いかり‐まめ【いかり豆】
豆菓子の一。乾燥させたソラマメを油で揚げたもの。フライビーンズ。 [補説]語源は、ソラマメの皮に十字の切れ込みを入...
いかり‐むし【錨虫】
ウオジラミ目イカリムシ科の甲殻類。体長8ミリほどの棒状で、ほぼ透明。ウナギ・コイ・金魚などの淡水魚の口やえらに寄生。
いかり‐もり【碇銛】
捕鯨用の銛の一。先のほうが錨形に左右に反り返って突起しているもの。
錨(いかり)を打(う)・つ
「錨を下ろす1」に同じ。
怒(いか)りを遷(うつ)・す
《「論語」雍也(ようや)から》腹を立てて、関係のないものにまで当たり散らす。やつあたりする。「母が父にも—・して慳...
錨(いかり)を下(お)ろ・す
1 船舶などが錨を沈めて停泊する。「入り江で—・す」 2 ゆっくり落ち着く。尻を据える。「太鼓持ちも心安立てしてく...
いかりをこめてふりかえれ【怒りをこめてふり返れ】
《原題Look Back in Anger》オズボーンの戯曲。3幕。1956年、ロンドンにて初演。大学を卒業した後...
いか‐リング【烏賊リング】
料理で、イカの胴を輪切りにしたもの。フライなどにする。