かきつ‐た【垣内田】
囲いの中にある田。屋敷地内にある田。「清き御田屋(みたや)の—の池の堤の」〈万・三二二三〉
かき‐つた・える【書(き)伝える】
[動ア下一][文]かきつた・ふ[ハ下二]後世に知らせたいことを書いてのこす。「子孫に家訓を—・える」
かき‐つづ・ける【書(き)続ける】
[動カ下一][文]かきつづ・く[カ下二]筆を止めないで書く。絶え間なく続けて書く。また、すでに書いてある文章などに...
かき‐つづ・る【書き綴る】
[動ラ五(四)]言葉をつなげて文章を書く。「思いのたけを—・った手紙」
かきつ‐の‐らん【嘉吉の乱】
嘉吉元年(1441)、播磨(はりま)守護赤松満祐(あかまつみつすけ)が京都の自邸に将軍足利義教(あしかがよしのり)...
かきつばた【杜若/燕子花】
[名] 1 アヤメ科の多年草。湿地に群生。葉は剣状で幅広く、基部は鞘(さや)になり茎を挟む。初夏、濃紫色の花を開く...
かきつばた【杜若】
謡曲。三番目物。旅僧が三河の八橋(やつはし)に来ると、杜若の精が現れ、伊勢物語の話をし、在原業平(ありわらのなりひ...
かきつばた‐いろ【杜若色】
カキツバタの花のような色。鮮やかな紫がかった青色。
かきつばたずびょうぶ【燕子花図屏風】
江戸中期の画家、尾形光琳の代表作。紙本金地著色による六曲一双の屏風。「伊勢物語」の第9段、八橋の和歌を典拠とした作...
かき‐つ・む【書き集む】
[動マ下二]書き集める。「年頃—・めさせ給ひける絵物語」〈栄花・衣の珠〉
かき‐つ・む【掻き集む】
[動マ下二]いろいろと寄せ集める。かき集める。「—・めて昔恋しき雪もよに」〈源・朝顔〉
かき‐つら・ぬ【掻き連ぬ】
[動ナ下二]次から次へと並べる。並べつらねる。「心憂さを—・ね、涙も落ちぬばかり思ひ続けられて」〈源・東屋〉
かき‐つら・ねる【書(き)連ねる】
[動ナ下一][文]かきつら・ぬ[ナ下二] 1 並べて書く。「出席者を—・ねる」 2 長々と書く。「うらみ文句を—・ねる」
かき‐づき【柿餻】
1 もち米の粉に、干し柿の粉末あるいは熟した柿をまぜて蒸し、ついて餅(もち)にしたもの。 2 熟した柿に麦焦がしを...
かき‐て【書(き)手】
1 文字・文章や絵をかく人。また、かいた人。筆者。 2 文字や絵、また文章をじょうずにかく人。「なかなかの—だ」
かき‐とど・める【書き留める】
[動マ下一][文]かきとど・む[マ下二]のちのちのために書いて残しておく。「議事録に—・める」
かき‐とば・す【書(き)飛ばす】
[動サ五(四)] 1 速くどんどん書く。「一気に五〇枚の原稿を—・す」 2 一部分を抜かして書く。書き落とす。「一...
かき‐とめ【書(き)止め】
文書の末尾に書く語句。書状では「恐々謹言」「謹言」、下文(くだしぶみ)では「以下(もってくだす)」など、文書の様式...
かき‐とめ【書留】
郵便物の特殊取扱の一。郵便局が引き受けから配達までを記録し、途中で亡失や棄損があった場合は一定の範囲内で損害を賠償...
かきとめ‐こづつみ【書留小包】
書留の取り扱いをする小包郵便物。 [補説]平成19年(2007)の郵政民営化に伴う法改正により、日本国内では小包が...
かきとめ‐ゆうびん【書留郵便】
書留の取り扱いをする郵便。また、その郵便物。
かき‐と・める【書(き)留める】
[動マ下一][文]かきと・む[マ下二]心覚えのために書きしるしておく。「注意事項を—・める」
かき‐とり【書(き)取り】
1 書きとること。また、その文書。 2 ㋐読み上げられた語句・文章をそのとおりに正しく書き写すこと。 ㋑仮名書きで...
かき‐と・る【書(き)取る】
[動ラ五(四)] 1 人の話す言葉を書き記す。「講演の要点を—・る」 2 書いてある文章などを書き写す。「古い文献...
か‐きどう【下気道】
呼吸器系の気管支・肺などの総称。⇔上気道。
かき‐どおし【垣通】
シソ科の蔓性(つるせい)の多年草。路傍に生え、茎は四角柱。葉は円形。春から盛夏まで、紫色の唇形の花が咲き続け、花が...
かき‐どこ【牡蠣床】
カキの養殖場所。牡蠣田。
かき‐どなり【垣隣】
垣根を境にした隣家。
かき‐な【掻き菜】
アブラナ科の越年草。春に伸びる若い茎を掻き取り、食用とする。あくが少なく歯ごたえがよい。北関東を中心に栽培される。
かき‐なお・す【書(き)直す】
[動サ五(四)]一度書いたものを書き改める。書きかえる。「記事を—・す」
かき‐なが・す【書(き)流す】
[動サ五(四)]筆に任せてさらさらと書く。文章をあまり深く考えずに、ざっと書く。「いいかげんに—・した文章」
かき‐なぐ・る【書(き)殴る】
[動ラ五(四)]乱暴に書く。なぐり書きする。「—・った原稿」
かき‐な・す【書き成す】
[動サ四](上の修飾語を受けて)…らしく書く。…のように書く。「いとど中納言の御手を若う—・し給へると見えて」〈栄...
かき‐な・す【掻き鳴す】
[動サ四]かき鳴らす。「秋風に—・す琴の声にさへはかなく人の恋しかるらむ」〈古今・恋二〉
かき‐なで【掻き撫で】
うわべだけで、その本質にまでは至っていないこと。通り一遍。ひとわたり。かいなで。「世に名を取れる人々、—の心やりば...
かき‐な・でる【掻き撫でる】
[動ダ下一][文]かきな・づ[ダ下二] 1 弦楽器をならす。かきならす。「琴を—・でる」 2 手などでやさしくさす...
かき‐なべ【牡蠣鍋】
カキと野菜などを、味噌味などの汁で煮る鍋料理。《季 冬》
かき‐なます【柿膾】
大根なますに生柿または干し柿のせん切りをまぜたもの。あるいは、拍子木・さいの目切りにした柿を、合わせ酢に大根おろし...
かき‐なます【掻き膾】
細く切った大根などを入れて作ったなます。
かき‐なら・す【掻き均す/掻き平す】
[動サ五(四)]かきたてて平らにする。「畑の土を—・す」
かき‐なら・す【掻き鳴らす】
[動サ五(四)]弦楽器を指先などで弾き鳴らす。「マンドリンを—・す」
かき‐なら・べる【書(き)並べる】
[動バ下一][文]かきなら・ぶ[バ下二] 1 二つ以上のことを並べて書く。また、次々と書いていく。「出席者名を—・...
かき‐な・れる【書(き)慣れる/書き馴れる】
[動ラ下一][文]かきな・る[ラ下二]書くのになれている。「—・れた万年筆」「—・れたテーマ」
牆(かき)に耳(みみ)あり
《「管子」君臣から》内密の話が他に漏れやすいことのたとえ。壁に耳あり。
かき‐にんしん【過期妊娠】
妊娠期間が満42週(最終月経初日を0日として294日)以上継続している状態。胎盤機能の低下や羊水の減少などにより、...
かき‐ぬき【書(き)抜き】
[名](スル) 1 書き抜くこと。ぬきがき。抜粋。「論文の要旨を—する」 2 演劇や映画で、台本から一人一人の俳優...
かき‐ぬ・く【書(き)抜く】
[動カ五(四)] 1 文章の一部や要点を抜き出して書く。抜粋する。「参考部分を—・く」 2 最後まで書き通す。書き...
かき‐ね【垣根】
1 敷地を限るために設ける囲いや仕切り。竹や植木などで作る。垣。 2 垣の根元。 3 間を隔てるもの。「心の—」
かきね‐ごし【垣根越し】
垣根をはさんで物事がなされること。かきごし。「—に声をかける」
かき‐ねつ【夏季熱】
夏の高温多湿なころに乳児にみられる発熱。体温の調節がうまくできないために起こるもので、涼しい所に移すと治る。