かま‐くび【鎌首】
鎌のように湾曲した首の格好。蛇・カマキリなどが頭を持ち上げたさまにいう。「—をもたげる」
かま‐くら
秋田県の小正月(正月15日)の行事。子供たちが雪室(ゆきむろ)を作り、その前で鳥追いや塞(さえ)の神の火祭りをする...
かまくら【鎌倉】
神奈川県南東部の市。南は相模(さがみ)湾に面し、三方は丘陵や谷が多い。鎌倉幕府が置かれた地で、幕府跡・鶴岡八幡宮・...
かまくら‐あまごさん【鎌倉尼五山】
鎌倉にある五つの尼寺。太平寺・東慶寺・国恩寺・護法寺・禅明寺をさす。
かまくら‐うだいじん【鎌倉右大臣】
源実朝(みなもとのさねとも)の敬称。
かまくら‐えび【鎌倉海老】
《鎌倉の沖でとれるところから》イセエビの別名。
かまくら‐おおばんやく【鎌倉大番役】
鎌倉幕府の御家人役の一。遠江(とおとうみ)以東15か国の御家人が交代で鎌倉に上り、幕府の警備および諸門の警固にあた...
かまくら‐かいどう【鎌倉街道/鎌倉海道】
鎌倉時代、鎌倉から諸国に通じていた主要道路。上の道(化粧(けわい)坂・瀬田・府中)、中の道(山内・大船・世田谷・府...
かまくら‐かげまさ【鎌倉景政】
平安後期の武将。相模(さがみ)の人。通称、権五郎。生没年未詳。16歳で後三年の役に従い、目に矢を受けながらも奮戦。...
かまくら‐くぼう【鎌倉公方】
室町時代、鎌倉府において関東8か国と伊豆・甲斐を合わせた10か国を支配した足利(あしかが)氏の称。基氏から、成氏(...
かまくら‐ぐう【鎌倉宮】
神奈川県鎌倉市二階堂にある神社。旧官幣中社。祭神は護良(もりなが)親王。明治2年(1869)親王薨去(こうきょ)の...
かまくら‐ごえ【鎌倉声】
中世、上方弁を標準にして、なまりの多い関東の発音をさしていった語。鎌倉なまり。坂東なまり。関東弁。
かまくら‐ごさん【鎌倉五山】
鎌倉にある臨済宗の五大寺。建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺。室町時代、足利義満のときに五山の制により定められ...
かまくら‐ごしょ【鎌倉御所】
1 鎌倉幕府の将軍。また、その邸宅。 2 「鎌倉公方(くぼう)」に同じ。
かまくらさんだいき【鎌倉三代記】
浄瑠璃。時代物。五段。紀海音(きのかいおん)作。享保3年(1718)大坂豊竹座初演。比企(ひき)判官一味の源頼家に...
かまくら‐し【鎌倉市】
⇒鎌倉
かまくら‐じだい【鎌倉時代】
鎌倉幕府が置かれていた武家政権時代の称。ふつう、文治元年(1185)源頼朝が守護・地頭を設置したときから、元弘3年...
かまくら‐じょしだいがく【鎌倉女子大学】
神奈川県鎌倉市にある私立大学。昭和34年(1959)に京浜女子大学として開設。平成元年(1989)に現校名に改称した。
かまくら‐どの【鎌倉殿】
鎌倉幕府の将軍。特に源頼朝をいう。
かまくら‐ななくち【鎌倉七口】
鎌倉へ入る七つの入口。名越(なごえ)・朝比奈・巨福呂(こぶくろ)坂・亀ヶ谷(かめがやつ)坂・化粧(けわい)坂・大仏...
かまくらのおばさん【鎌倉のおばさん】
村松友視の小説。平成9年(1997)刊行。祖父かつ養父である村松梢風の内縁の妻の死をきっかけに、自身の複雑な生い立...
かまくら‐の‐だいぶつ【鎌倉の大仏】
神奈川県鎌倉市高徳院にある、高さ3丈5尺(約11.39メートル)の阿弥陀如来の銅の鋳像。建長4年(1252)造立。...
かまくら‐ばくふ【鎌倉幕府】
源頼朝が鎌倉に開いた日本最初の武家政権。鎌倉には侍所(さむらいどころ)・政所(まんどころ)・問注所、地方には全国的...
かまくら‐ひば【鎌倉檜葉】
チャボヒバの別名。
かまくら‐ふ【鎌倉府】
室町幕府が東国統治のために鎌倉に置いた機関。その組織は幕府に準じ、長官を公方(くぼう)または御所と呼んだ。正平4年...
かまくら‐ぼり【鎌倉彫】
彫刻漆器の一。模様を薄肉彫刻した素地に黒漆を塗り、その上に朱漆などを塗り重ねて磨いたもの。鎌倉時代、宋(そう)伝来...
かまくら‐やき【鎌倉焼(き)】
鎌倉海老(イセエビ)を殻のまま塩焼きにしたもの。
かまくら‐やま【鎌倉山】
神奈川県鎌倉市周辺の山。[歌枕]「薪伐(たきぎこ)る—の木垂(こだ)る木をまつと汝が言はば恋ひつつやあらむ」〈万・...
かまくら‐よう【鎌倉様】
鎌倉の武士やその婦女子の間に広まっていた風俗の様式。「爪、髪の切り様は—候ふな」〈幸若・堀川〉
カマグエイ
キューバ中部、カマグエイ州の都市。同州の州都。首都ハバナの南東約550キロメートルに位置する。内陸部の交通の要所で...
かま・ける【感ける】
[動カ下一][文]かま・く[カ下二] 1 あることに気を取られて、他のことをなおざりにする。「遊びに—・けて勉強が...
かま‐ささげ【鎌豇豆】
インゲンマメの別名。さやが鎌状をしているのでいう。
かま‐し【釜師】
茶の湯釜の製作者のこと。室町末期に専門工が現れ、桃山時代には西村道仁(にしむらどうにん)・辻与次郎(つじよじろう)...
かま‐し【嘉麻市】
⇒嘉麻
かま・し【囂し】
[形ク]やかましい。かまびすしい。 [補説]ク活用の確実な例は見いだしがたいが、連語「あなかま」の「かま」がこれの...
かま‐しき【釜敷(き)】
1 釜・鍋・鉄瓶などを置くとき下に敷くもの。茶道では、籐(とう)、竹などを平たく編んだものを用いる。釜置き。 2 ...
かま‐しし【氈鹿/羚羊】
カモシカの古名。「—の老翁(をぢ)」〈皇極紀・歌謡〉
かま‐じゅうもんじ【鎌十文字】
穂先の両側に鎌状の枝のついている槍(やり)。両鎌槍。
かまじょうせっけっきゅう‐しょう【鎌状赤血球症】
⇒鎌状赤血球貧血症
かまじょうせっけっきゅう‐ひんけつしょう【鎌状赤血球貧血症】
赤血球が細長く鎌形(三日月型)に変形し、溶血しやすくなって貧血を起こす病気。遺伝性で、アフリカに多い。同遺伝子の保...
かま‐じるし【窯印】
陶磁器につける記号。共同窯で焼く際、作者や注文主を区別するために、彫りつけたり押捺したりする。手印(てじるし)。
かま‐す【叺】
1 《「蒲簀(かます)」の意。古くはガマで作った》わらむしろを二つ折りにし、縁を縫いとじた袋。穀類・塩・石炭・肥料...
かます【魳/魣/梭魚/梭子魚】
スズキ目カマス科の海水魚の総称。体は長紡錘形で、吻(ふん)が突出し、強い歯をもつ。本州の中部以南ではアカカマスのほ...
かま・す【噛ます/咬ます/嚼ます】
[動サ五(四)] 1 歯の間に押し込んで、かむようにさせる。「猿ぐつわを—・す」 2 物と物との間にきっちりと差し...
かま‐すえ【釜据え】
茶の湯で、水屋で釜を据えるのに用いる台。多く赤杉で作る。
かます‐ご【叺子】
関西で、イカナゴの別名。叺に入れて発送するからとも、カマスの稚魚と誤ったからともいう。
かませ‐いぬ【噛ませ犬/咬ませ犬】
闘犬で、訓練のために若い犬がかみつく相手となる犬。試合から引退した老犬などが使われる。転じて、格闘技などで、引き立...
かま・せる【噛ませる/咬ませる/嚼ませる】
[動サ下一]「か(噛)ます」に同じ。「顔に一発—・せる」
かまた【蒲田】
東京都大田区南部の地名。商業地区。大正9年(1920)から昭和11年(1936)映画撮影所があった。もと東京市の区名。
かま‐たき【罐焚き/缶焚き】
[名](スル)かまの火をたくこと。また、その人。