かずさのかいじ【上総ノ海路】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。江戸木更津間を結ぶ弁才船が描かれ、風をはらんだ帆と綱の...
かずさ‐の‐くに【上総国】
⇒上総
かずさふどき【上総風土記】
村上元三の小説。昭和15年(1940)発表。同年、第12回直木賞受賞。
かずさ‐ぼり【上総掘り】
掘り抜き井戸の代表的な工法。やぐらを組んで大きい車を仕掛け、これに割り竹を長くつないだものを巻いておき、その竹の先...
かずさ‐もめん【上総木綿】
1 上総国で産出される木綿。 2 《1は丈(じょう)が短いため、「情(じょう)がない」にかけて》薄情なこと。また、...
数(かず)知(し)ら◦ず
数えきれないほど多い。限りなく多い。「女房なども—◦ず集ひ参りて」〈源・賢木〉
かず‐しれ◦ない【数知れない】
[連語]⇒数知れぬ
かず‐しれ◦ぬ【数知れぬ】
[連語]たくさんで、数を数えることができない。数多い。数知れない。「—◦ぬ犠牲者を出した」
かず‐すくな・い【数少ない】
[連語]数が少ししかない。まれである。
かず‐ちゃわん【数茶碗】
1 大寄せの茶会のとき、主茶碗(おもぢゃわん)・替え茶碗のほかに、水屋から茶をたてて出すのに使う茶碗。 2 数寄者...
数(かず)で熟(こな)・す
多数を処理する。数をこなす。「単価が低い分は—・してもうける」
かずとはなにかなにであるべきか【数とは何か、何であるべきか】
《原題、(ドイツ)Was sind und was sollen die Zahlen?》ドイツの数学者、デーデキ...
かず‐とり【数取り】
[名](スル) 1 数をかぞえること。「土用うしの日は百(そく)近い—するそうだ」〈真山・南小泉村〉 2 数をかぞ...
かずとり‐き【数取り器】
かぞえた数量が数字で表れる計器。カウンター。計数器。
かず‐な・し【数無し】
[形ク] 1 物の数ではない。取るに足りない。つまらない。また、はかない。「古(いにしへ)ゆ言ひ継ぎ来らし世の中は...
数(かず)なら◦ず
物のかずではない。取るに足りない。数にもあらず。「身こそ—◦ねど、殿も御前近く召し使ひ給へば」〈源・玉鬘〉
かず‐の‐こ【数の子】
《「かど(鰊)のこ」の音変化から》ニシンの卵巣を塩漬けにしたり乾燥させたりした食品。「数の多い子」と子孫繁栄の意に...
かず‐の‐ちから【数の力】
数の多さによって他者を圧倒する力。「—で敵軍を破る」「—を頼みとする」
かず‐の‐ほか【数の外】
官職などで、定員のほか。員外。かずよりほか。「折節大納言空(あ)かざりければ、—にぞ加はられける」〈平家・三〉
かず‐の‐みや【和宮】
[1846〜1877]仁孝天皇の皇女。孝明天皇の妹。名は親子(ちかこ)。公武合体運動のため、14代将軍徳川家茂(い...
かずのみやさまおとめ【和宮様御留】
有吉佐和子の歴史小説。昭和53年(1978)刊。同年、第20回毎日芸術賞受賞。
かずは‐ごんどう【数歯巨頭】
マイルカ科の哺乳類。体長約2.7メートル。他のゴンドウクジラ類に比べ歯の本数が多い。熱帯から亜熱帯の遠洋に分布し、...
カズ・ヒロ
⇒辻一弘
かず‐びょうし【数拍子】
能で、足拍子を踏むこと。また、その拍子。六つ拍子・七つ拍子など。
カズビーン
⇒ガズビーン
かず‐ま・う【数まふ】
[動ハ下二]一人前として数の中に入れる。人並みに扱う。「世に—・へられ給はぬ古宮おはしけり」〈源・橋姫〉
かずもう【蚊相撲】
狂言。大名が新参者を召し抱えるが、相撲を取るとそれが蚊の精とわかり、大うちわを持って対抗するが負かされてしまう。
かず‐もの【数物】
1 数の多い物。特に大量に作られる粗悪品。 2 数量に限りのある品物。「—につき、売り切れの節はご容赦ください」 ...
かず‐もん【数紋】
ひいきの遊女や役者の紋を自分の紋と並べて衣服につけること。また、その紋。「上には卵色の縮緬に思ひ入れの—」〈浮・一...
かず‐より‐ほか【数より外】
[連語]「数の外(ほか)」に同じ。「—の大納言になさむ事はかたし」〈落窪・四〉
かずら【葛/蔓】
つる草の総称。
かずら【鬘】
1 上代、つる草や草木の枝・花などで作った髪飾り。「菖蒲草(あやめぐさ)花橘(はなたちばな)を玉に貫(ぬ)き—にせ...
かずら‐いし【葛石】
社寺・宮殿などの基壇の上端の縁にある、縁石(へりいし)を兼ねる長方形の石。
かずら‐おうぎ【鬘扇】
能で、鬘物(かずらもの)(三番目物)のシテが用いる扇。黒骨・端紅(つまくれない)の絵扇。
かずら‐おけ【鬘桶】
能や狂言の小道具で、高さ約45センチ、直径約30センチの黒漆塗り蒔絵(まきえ)の円筒形の桶。本来は腰掛けとして使い...
かずら‐おび【鬘帯】
能の装束で、幅3センチ、長さ2メートルくらいの装飾的な帯。鉢巻きのように、鬘の上から締めて、後ろで結んで垂らす。女...
かずらき【葛城】
地名の「かつらぎ(葛城)」のこと。 [補説]曲名別項。→葛城
かずらき【葛城】
謡曲。三番目・四番目物。世阿弥作。大和の葛城(かずらき)山で、岩橋を架けなかったために不動明王の索(なわ)に縛られ...
かずら・く【鬘く】
[動カ四]《「鬘(かずら)」の動詞化》かずらとして頭につける。「青柳のほつ枝攀(よ)ぢ取り—・くは君がやどにし千年...
かずら‐ぐさ【葛草】
「葛(かずら)」に同じ。
かずら‐し【鬘師】
鬘を作る職人。かつらし。
かずら‐した【鬘下】
⇒鬘下地(かずらしたじ)
かずら‐したじ【鬘下地】
《「かつらしたじ」とも》 1 江戸時代、役者が鬘をかぶりやすいように床山が結った髪形。 2 銀杏返(いちょうがえ)...
かずら‐はちまき【鬘鉢巻】
⇒鬘帯(かずらおび)
かつらばら‐しんのう【葛原親王】
[786〜853]桓武天皇の第3皇子。名は「かずらはら」とも。桓武平氏の祖。大蔵卿・式部卿などを経て大宰帥(だざい...
かずら‐ばし【かずら橋】
徳島県西部、三好(みよし)市西祖谷山(にしいややま)村善徳(ぜんとく)にある吊り橋。シラクチカズラを主材料にしてつ...
かずら‐ひき【葛曳き】
⇒盆綱(ぼんつな)引き
かずら‐ひげ【鬘髭】
ほおからあごにかけて鬘をつけたように黒々と生えているひげ。「—とかいふ頰(つら)つき、心づきなくて」〈源・椎本〉
かずら‐もの【鬘物】
能の分類の一。女性をシテとする曲で、特に狂女物などを除いた優美・幽玄なもの。正式な番組の三番目に置かれる。「井筒」...
カズロフ
⇒コズロフ