かわ‐ほね【河骨】
⇒こうほね
かわ‐ほり【蝙蝠】
《「かわぼり」とも》 1 コウモリの古名。「人もなく鳥もなからむ島にてはこの—も君もたづねむ」〈和泉式部集・下〉 ...
かわほり‐おうぎ【蝙蝠扇】
《開くとコウモリが羽を広げた形に似るところから》薄い骨の片面または両面に紙を張った扇。紙には詩歌や絵を描く。扇子。
かわほり‐ばおり【蝙蝠羽織】
《袖を広げた形がコウモリに似ているところから》丈が短くて袖の長く広い羽織。江戸初期に流行。
かわ‐ます【河鱒】
サケ科の淡水魚。全長約50センチ。イワナに近縁。体は茶褐色に黄白色の斑点が散在。北アメリカ北東部の原産で、日本には...
かわまた‐え【川股江】
川の流れの分岐点。「—の菱茎(ひしがら)の刺しけく知らに」〈応神紀・歌謡・三六〉
かわまた‐ぎぬ【川俣絹】
福島県川俣地方で産する絹織物。片羽二重など。
かわまた‐こ【川俣湖】
栃木県北西部にある人造湖。鬼怒川上流の瀬戸合峡をせき止めて造られた。面積2.6平方キロメートル。昭和41年(196...
かわ‐まつり【川祭(り)】
陰暦6月と12月に行われる水神の祭り。河川・井戸・泉などの水辺で広く行われる。この名称は西日本に多い。→川浸(かわ...
かわ‐みどり【藿香】
シソ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。全体に香りが強い。茎は四角柱、葉は心臓形で縁にぎざぎざがある。8〜1...
かわ‐むかい【川向(か)い】
「川向こう」に同じ。
かわ‐むき【皮剝き】
芋・大根などの皮をむくこと。また、その調理用具。ピーラー。
かわ‐むこう【川向こう】
川を隔てた反対側の岸。また、その地域。かわむかい。
川向(かわむ)こうの火事(かじ)
自分には少しも影響のないことのたとえ。対岸の火事。川向こうの喧嘩(けんか)。
かわ‐むし【川虫】
川底の石の下などにいる虫。特にトビケラの幼虫。渓流釣りで餌とする。
かわ‐むし【皮虫】
毛虫の古名。「—の蝶とはなるなり」〈堤・虫めづる姫君〉
かわ‐むつ【河鯥】
コイ科の淡水魚。全長約20センチ。主に山地の川にすみ、体形はオイカワに似る。体色は褐色で、体側に暗青色の1本の縦帯...
かわむら【川村】
姓氏の一。 [補説]「川村」姓の人物川村晃(かわむらあきら)川村純義(かわむらすみよし)川村多実二(かわむらたみじ)
かわむら【河村】
姓氏の一。 [補説]「河村」姓の人物河村瑞軒(かわむらずいけん)河村秀根(かわむらひでね)
かわむら‐あきら【川村晃】
[1927〜1996]小説家。台湾の生まれ。戦後、日本共産党に入党するが、のちに離党。自伝的小説「美談の出発」で芥...
かわむらがくえん‐じょしだいがく【川村学園女子大学】
千葉県我孫子(あびこ)市にある私立大学。大正13年(1924)創立の川村女学院を源流として、昭和63年(1988)...
かわむら‐すみよし【川村純義】
[1836〜1904]軍人。海軍大将。鹿児島の生まれ。戊辰(ぼしん)戦争・西南戦争で活躍。日本海軍の創設者の一人。
かわむら‐ずいけん【河村瑞軒】
[1618〜1699]江戸前期の商人。伊勢の人。瑞賢とも書く。江戸に出て材木商となり、明暦の大火で巨利を得た。のち...
かわむら‐たみじ【川村多実二】
[1883〜1964]動物学者。岡山の生まれ。京大教授。日本の淡水生物学を創始。著「鳥の歌の科学」「動物生態学」など。
かわむら‐ひでね【河村秀根】
[1723〜1792]江戸中期の国学者。尾張の人。通称は復太郎。歌学を学び、また、神道・故実を主に古典を研究した。...
かわ‐め【皮目】
料理で、魚の切り身や鶏肉などの、皮がついている側。
かわ‐も【川面】
川の水面。かわづら。「—に月が映る」
かわ‐も【川藻】
川に生える藻。淡水産の藻。
かわ‐もずく【川水雲】
カワモズク科の紅藻。水のきれいな川や池に生え、長さ約10センチで糸状に分枝し、柔らかい。酢の物などにする。川菜草(...
かわもと【川本】
姓氏の一。 [補説]「川本」姓の人物川本喜八郎(かわもときはちろう)川本幸民(かわもとこうみん)
かわもと‐きはちろう【川本喜八郎】
[1925〜2010]人形美術家・人形アニメーション作家。東京の生まれ。東宝撮影所美術部で映画製作に携わった後、フ...
かわもと‐こうみん【川本幸民】
[1810〜1871]江戸末期の蘭学者。摂津の人。名は裕。医学のほか理化学・機械にも精通。三田藩医。のち、薩摩(さ...
かわ‐や【厠/圊】
《川の上に設けた川屋の意とも、家の外側に設けた側屋の意ともいう》便所。
かわ‐や【皮屋】
獣皮を加工・細工する職業の人。また、獣皮やその加工品を売る店。
かわ‐やしろ【川社】
昔、6月の大祓(おおはらえ)などに、川のほとりにつくった仮屋。榊(さかき)・篠竹(しのだけ)・神饌(しんせん)を置...
かわ‐やつめ【川八つ目】
ヤツメウナギ科の魚。全長約60センチ。体は細長く、暗青色。胸びれ・腹びれはない。目の後方に七対のえらあなが1列に並...
かわ‐やなぎ【川柳】
1 川のほとりにある柳。ふつうネコヤナギをいう。かわやぎ。 2 ヤナギ科の落葉低木または小高木。葉は互生し、細長い...
かわや‐の‐かみ【厠の神】
厠を守護する神。卜部(うらべ)神道では埴山毘売命(はにやまひめのみこと)と水波能売神(みずはのめのかみ)の二神。
かわゆ・い【可愛い】
[形][文]かはゆ・し[ク]《「かおは(顔映)ゆし」の音変化で、2が原義》 1 かわいい。「厭な犬だといわれるほど...
かわゆ‐おんせん【川湯温泉】
北海道川上郡弟子屈(てしかが)町の温泉。屈斜路(くっしゃろ)湖と摩周湖との中間にある。泉質は硫黄泉・酸性明礬(みょ...
かわ‐ゆか【川床】
納涼のため川の流れに張り出して設けた桟敷。多く、京都四条近辺の河原に設けるものをいう。かわどこ。ゆか。納涼床。《季 夏》
かわゆ‐らし・い【可愛らしい】
[形][文]かはゆら・し[シク]かわいらしい。「娘フリイダの、小鳥の囀るような、—・い声を聞いて」〈鴎外・青年〉
かわ‐よど【川淀】
川の水のよどんでいる所。
かわら【瓦】
1 粘土を一定の形に作り、瓦窯で焼いたもの。主に屋根を葺(ふ)く材料とするが、床敷きにも用いられる。屋根瓦には本瓦...
かわら【航/𦨞】
和船の船首から船尾に通す長く厚い板材。
かわら【河原/川原/磧】
《「かわはら」の音変化》 1 川の流れに沿う平地で、ふだんは水の流れていない、石や砂の多い所。 2 京都の鴨川の河...
かわら
[副]堅い物の触れ合う音を表す語。「その衣の中の甲(よろひ)にかかりて、—と鳴りき」〈記・中〉
かわら‐いたべい【瓦板塀】
下部を平たい瓦で張り、上部を板張りとした塀。
かわ‐らか
[形動ナリ]さわやかで、さっぱりしているさま。「ほめつる装束、げにいと—にて」〈源・宿木〉 [補説]歴史的仮名遣い...
かわら‐がま【瓦窯】
瓦を焼くかまど。土を半球形に盛り上げて中空にし、開口部を設けたもの。かわらや。