腐(くさ)っても鯛(たい)
すぐれたものは、いたんでもそれなりの値打ちは保っているということのたとえ。
くさつ【草津】
滋賀県南部の市。東海道・中山道の分岐点の宿場町として発達。人口13.1万(2010)。
くさつ【草津】
群馬県北西部、吾妻郡の地名。標高約1200メートルの高原にある温泉町で、泉質は含アルミニウム泉・硫黄泉・酸性泉。
くさつ‐おんせん【草津温泉】
⇒草津
くさ‐つき【草付き】
登山で、岩壁や急峻(きゅうしゅん)な斜面などの草の生えた所。滑りやすい。
くさつ‐し【草津市】
⇒草津
くさつ‐しらね【草津白根】
⇒白根山
くさつ‐ぶし【草津節】
群馬県草津温泉の民謡。高温の湯を板でかき回して適温にする共同作業で歌われる作業唄。囃子詞(はやしことば)が「チョイ...
くさつ‐まち【草津町】
⇒草津
くさつ‐やき【草津焼】
滋賀県草津産の陶器。信楽(しがらき)土を用い、「草津」の印を焼きつける。
くさ‐づくし【草尽(く)し】
1 「草合わせ」に同じ。 2 種々の草花を描いた絵模様。「帯の結構には…秋の野に—縫うたる」〈仮・恨の介・上〉
くさ‐づと【草苞/草裹】
1 草で包んである土産物。「松が崎これも都の—に氷を包む夏の山人」〈草根集・一一〉 2 賄賂(わいろ)。「—に国か...
くさとくさとのきょり【草と草との距離】
光岡明の小説、および同作を表題作とする作品集。小説は昭和53年(1978)「文学界」誌に発表。第79回芥川賞候補作...
くさ‐とべら【草海桐花】
クサトベラ科の常緑低木。小笠原諸島、種子島(たねがしま)以南の海岸に生え、高さ1〜4メートル。葉は倒卵形で先が丸く...
くさ‐とり【草取り】
雑草を取り除くこと。また、その人。草むしり。除草。《季 夏》「—の膝敷茣蓙の小ささよ/観崖」
くさとり‐づめ【草取り爪】
水田の雑草を取る用具。指を保護するため鉄や竹で琴爪の形に作り、指先につけて用いる。雁爪(がんづめ)。
くさどせんげんちょう‐いせき【草戸千軒町遺跡】
広島県福山市草戸町の芦田川河川敷で昭和36年(1961)の発掘調査により確認された中世の集落遺跡。港町ないし市場町...
くさなぎ【草薙】
静岡市の地名。日本武尊(やまとたけるのみこと)の草薙剣(くさなぎのつるぎ)の伝説地。草薙神社がある。
くさなぎ‐えんせき【日柳燕石】
[1817〜1868]幕末の勤王家。讃岐(さぬき)の人。名は政章。通称加島屋長次郎。詩文に長じ、勤王の博徒として志...
くさなぎ‐の‐つるぎ【草薙剣】
三種の神器の一。天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)の別称。名は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征のおり、倭姫...
くさなぎのつるぎ【草薙の剣】
橋本治による小説。62歳から12歳まで、10歳ずつ年齢の違う6人の男性を主人公に各世代の人生を描く。雑誌「新潮」に...
クザーヌス
[1401〜1464]ドイツの聖職者・哲学者。枢機卿(すうききょう)。神を矛盾的統一とする「反対の一致」説で知られ...
くさ‐ねむ【草合歓】
マメ科の一年草。水田など湿地に生え、高さ約60センチ。葉は羽状複葉で、ネムに似る。夏から秋に、葉腋から花序を出し、...
くさ‐ねんぐ【草年貢】
江戸時代の小物成(こものなり)の一。採草する原野の面積に応じて、米または金銭を納めさせた。野年貢。
くさ‐の‐いおり【草の庵】
草ぶきの簡素なすみか。草庵(そうあん)。くさのいお。「わが袖は—にあらねども暮るれば露のやどりなりけり」〈伊勢・五六〉
くさのうえ【草の上】
金子薫園の歌集。大正3年(1914)刊。
くさのうえのちょうしょく【草の上の朝食】
保坂和志の青春小説。平成5年(1993)刊。第15回野間文芸新人賞受賞。著者のデビュー作「プレーンソング」の続編。
くさ‐の‐おう【草の黄/草の王】
ケシ科の越年草。道端や山野に生え、高さ約50センチ。茎や葉を切ると黄色の汁が出る。葉は羽状に深く切れ込み、裏面は白...
くさ‐の‐かげ【草の陰】
「草葉の陰」に同じ。「—苔(こけ)の下にもよそに見ば我ゆゑなほや露こぼるらん」〈新千載・哀傷歌〉
くさ‐の‐こう【草の香】
香草の名。香(うんこう)。くさのか。〈和名抄〉
くさ‐の‐しる【草の汁】
草緑色の日本画用の絵の具。藍蝋(あいろう)と雌黄(しおう)とをまぜて作る。
くさの‐しんぺい【草野心平】
[1903〜1988]詩人。福島の生まれ。「銅鑼(どら)」「歴程」などの詩誌で活躍。蛙を題材にした詩が多いことでも...
くさのつるぎ【草のつるぎ】
野呂邦暢の短編小説。自衛隊に入隊した青年の訓練の日々を描く。昭和48年(1973)発表。同年、第70回芥川賞受賞。
くさ‐の‐と【草の戸】
1 草で屋根をふいた庵(いおり)の木戸。草庵の戸。「卯(う)の花の垣根ばかりは暮れやらで—ささぬ玉川の里」〈夫木・...
くさ‐の‐とざし【草の扃】
1 草が生い茂って道や入り口を閉ざすこと。「立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは—にさはりしもせじ」〈源・若紫〉 2 ...
くさ‐の‐ね【草の根】
1 隠れて見えない草の根もと。 2 《grass roots》民衆ひとりひとり。一般大衆。政党・結社などの指導者層...
くさのね‐がいこう【草の根外交】
国境を越えた、民間人や民間団体どうしの交流や協力。民間外交。
くさのね‐みんしゅしゅぎ【草の根民主主義】
民衆の間に根を下ろし、市民運動や住民運動などによる日常的な参加を基礎とする民主主義。
草(くさ)の根(ね)を分(わ)けて捜(さが)・す
あらゆる方法を尽くしてすみずみまで捜す。草を分けて捜す。
くさのは【草の葉】
《原題Leaves of Grass》ホイットマンの詩集。1855年初刊。以後、増補・改筆。普遍的な人間性や民主主...
くさのはな【草の花】
富安風生の第1句集。昭和8年(1933)刊。
くさ‐の‐はら【草の原】
1 草の生えている野原。くさはら。 2 草深い墓地。「うき身世にやがて消えなば尋ねても—をば問はじとや思ふ」〈源・花宴〉
くさのふしど【草の臥所】
津島佑子の短編小説。同作を表題作とする小説集は昭和52年(1977)刊行で、同年の第5回泉鏡花文学賞を受賞。
くさ‐の‐ま【草の間】
梵鐘の部分の名。鐘身の下部で中帯と下帯の間にあり、唐草模様が描かれることが多い。
くさ‐の‐まくら【草の枕】
「草枕(くさまくら)」に同じ。「夜を寒み置く初霜を払ひつつ—にあまたたび寝ぬ」〈古今・羇旅〉
くさ‐の‐み【草の実】
草に生(な)る実。特に、秋草の実。《季 秋》「—も人にとびつく夜道かな/一茶」
くさのみち【草の道】
石牟礼道子による紀行文。歴史小説「春の城」に先立ち、島原で行った取材旅行にまつわる随筆。平成3年(1991)から平...
くさ‐の‐やどり【草の宿り】
1 草の上に宿ること。野宿。「我が如く物や悲しききりぎりす—に声たえずなく」〈後撰・秋上〉 2 草ぶきの小さな家。...
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】
《「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる」〈古今・雑上〉による》あるものをいとしく思うために、それ...
くさ‐わい【種はひ】
《「わい」は接尾語「わう」の連用形から》 1 物事をひき起こす原因。たね。「思ひ沈むべき—なきとき」〈源・梅枝〉 ...