くび‐なげ【首投げ】
1 相撲のきまり手の一。相手の首に腕を巻き、腰を入れながらひねるように投げる技。 2 レスリングで、一方の手で相手...
くび‐なわ【首縄/頸縄】
「首綱(くびづな)」に同じ。
首(くび)にな・る
1 解雇される。 2 首を切られる。
首(くび)に縄(なわ)を付(つ)・ける
いやがる者を無理矢理連れて行こうとする。
くび‐にんぎょう【首人形】
泥を固めて首だけ作り、彩色して竹の串(くし)にさした人形。
くび‐ぬき【首抜き】
首から襟(えり)の前後にかけて大きな模様や紋を染め抜くこと。「はでな—の浴衣(ゆかた)」
くび‐ね【首根/頸根】
首の後ろがわ。首筋。首根っこ。「組み合せた手を、—にうんと椅子の背に凭れかかる」〈漱石・虞美人草〉
くび‐ねっこ【首根っ子/頸根っ子】
首の後ろの部分。また、首の根元。くびすじ。くびね。
首根(くびね)っ子(こ)を押(お)さ・える
相手の弱点や急所をつかんで動きがとれないようにする。
首(くび)の皮(かわ)一枚(いちまい)
皮1枚で首がつながっていること。まだわずかな望みが残っていることのたとえ。
くび‐の‐ざ【首の座】
1 罪人が首を切られるときに座った席。 2 免職や解雇の処分を言い渡される立場。また、そのような状況。
首(くび)の座(ざ)に直(なお)・る
1 打ち首の場所に座る。 2 過失などの処分を受けるために、覚悟して出席する。「度胸を据えて、首の座へお直んなさい...
くび‐ひき【首引き】
輪にしたひもを向き合って座った二人の首に掛け、互いに引っ張り合って引き寄せられたほうを負けとする遊び。くびっぴき。...
くびひき【首引】
《「くびびき」とも》狂言。印南野(いなみの)で鬼に出会った鎮西八郎為朝が、姫鬼と腕押しなどの勝負をして勝ち、さらに...
くび‐ひねり【首捻り】
相撲のきまり手の一。片手で相手の首を抱え、他の手で相手の差し手を抱え込んで首を巻いたほうにひねり倒す技。
くび‐ふだ【首札】
討ち取った首級に、討たれた人と討った人の姓名を記してつけた札。くびじるし。
首振(くびふ)り三年(さんねん)ころ八年(はちねん)
尺八を吹くのに、首を振って音の加減ができるようになるのに3年、さらに細かい指の動きによってころころというよい音が出...
くびふり‐しばい【首振り芝居】
京坂で起こった歌舞伎の一様式。義太夫狂言を、せりふを言わず、浄瑠璃に合わせて身振りだけで演じるもの。天明(1781...
くび‐ほそ・し【頸細し】
[形ク]弱々しい。心細い。「頼もしげなく—・しとて」〈源・帚木〉
くび‐ぼね【首骨/頸骨】
首の骨。けいこつ。
くび‐まき【首巻(き)/頸巻(き)】
マフラー。《季 冬》
くびまき‐がため【首巻(き)固め】
レスリングで、相手の首を巻いて押さえる技。
くび‐まくら【首枕/頸枕】
首を支える寝具。座ったままの姿勢で首をのせるU字形のものや、横になった姿勢で首の下に敷いて用いるものなどがある。ネ...
くび‐まわり【首回り/頸廻り】
首のつけ根のまわり。また、その寸法。
くび‐やぐら【首櫓】
相撲の投げ技の一。片手で相手の首を抱え、一方の手で前まわしを取り、自分のからだをそらせながら後方に投げるもの。
く‐びょうし【句拍子】
修辞法の一。同じ調子の句を、拍子をつけて続けること。「にっちもさっちも」「からりからりとから縁を通る」の類。
くびら【宮毘羅】
《(梵)Kumbhīraの音写》薬師如来の十二神将の一。武装し、忿怒(ふんぬ)の姿をとる。宮毘羅大将。金毘羅(こん...
クビライ
⇒フビライ
くびり‐ころ・す【縊り殺す】
[動サ五(四)]ひもなどで首を絞めて殺す。絞め殺す。「—・されそうな泣き声が」〈有島・カインの末裔〉
くび・る【括る】
[動ラ五(四)] 1 ひもなどでくくり締める。「肩上げに—・られ、尻のあたりが丸くふくれて」〈志賀・暗夜行路〉 2...
くび・る【縊る】
[動ラ五(四)] 1 首を絞めて殺す。「のどを—・られて息絶える」 2 罪人を縛り首にする。「—・らるる者九人、流...
くびれ【括れ】
中ほどが他のところに比べて細くなっていること。また、その部分。「腰の—」
くびれ‐づた【括れ蔦】
イワヅタ科の緑藻植物。岩の上に匍匐茎(ほふくけい)が伸び、枝分かれした茎に球状の葉片部が多数つく。南西諸島の浅海に...
くび・れる【括れる】
[動ラ下一][文]くび・る[ラ下二]ものの中ほどが他の部分に比べて細くなる。「腰が—・れたデザイン」
くび・れる【縊れる】
[動ラ下一][文]くび・る[ラ下二]首をくくって死ぬ。「屋根裏で—・れていた」
くび‐わ【首輪/頸輪】
1 犬や猫の首にはめる輪。 2 装飾として首にかける輪。ネックレス。首飾り。
首(くび)を洗(あら)って待(ま)・つ
《首を切られる準備をするところから》懲罰や制裁などを受ける覚悟をする。「悪党ども、—・っていろ」
首(くび)を掻(か)・く
首をかき切る。「敵の—・く」
首(くび)を賭(か)・ける
命がけで物事を行う。また、職を失う覚悟で事にあたる。「計画達成に—・ける」
首(くび)を傾(かし)・げる
疑問に思う。不審に思う。「それほどのことかと—・げざるをえない」
首(くび)を切(き)・る
1 免職・解雇する。 2 打ち首にする。
首(くび)を縊(くく)・る
ひもや縄を首に巻きつけて強く絞める。縊死(いし)する。
首(くび)を竦(すく)・める
驚いたり恐れ入ったりしたときに、思わず首を縮めるしぐさをする。
首(くび)を挿(す)げ替(か)・える
重要な役職に就いている人を入れ替える。「編集長の—・える」
首(くび)を縦(たて)に振(ふ)・る
承知する。賛成する。 [補説]「首を縦にする」とするのは誤り。
首(くび)を突(つ)っ込(こ)・む
関心や興味をもって、その事に関係をもつ。また、ある事に深入りする。
首(くび)を長(なが)く◦する
期待して待ち焦がれる。「返事を—◦して待つ」
首(くび)を捩(ね)・じる
首を振って不承知の意を示す。
首(くび)を刎(は)・ねる
刀で首を切り落とす。首を打つ。
首(くび)を捻(ひね)・る
理解できずに考えこむ。また、疑わしく思ったり不賛成の意を示したりする。