くるま【車】
1 軸を中心にして回転する仕組みの輪。車輪。 2 車輪を回転させて進むようにしたものの総称。自動車・自転車・荷車な...
くるま‐あらそい【車争ひ】
平安時代、賀茂の祭見物などで、牛車(ぎっしゃ)を止める場所をめぐって、従者たちが争うこと。落窪物語・源氏物語などに...
くるま‐いし【車石】
北海道根室市花咲(はなさき)にみられる粗粒玄武岩。枕状溶岩の一で放射状節理を示す。天然記念物。
くるま‐いす【車椅子】
歩行が不自由なときに腰掛けたまま移動できるように、椅子に車輪をつけたもの。
くるまいす‐カーリング【車椅子カーリング】
車椅子に乗って行うカーリング。助走なしで、手または棒状の補助具を使ってストーン3を投げる、スイーピング(氷上を掃く...
くるまいす‐テニス【車椅子テニス】
車椅子に乗って行うテニス。ツーバウンドまでの返球が認められていることが特徴。パラリンピックの正式競技。 [補説]世...
くるまいす‐バスケットボール【車椅子バスケットボール】
車椅子に乗って行うバスケットボール。ダブルドリブルは適用されない、ボールを持ったまま車輪を3回以上こぐとトラベリン...
くるまいす‐フェンシング【車椅子フェンシング】
車椅子を専用の台に固定して、上半身だけで行うフェンシング。台は調節が可能で、競技者の腕の長さに応じた対戦者間の距離...
くるまいす‐マラソン【車椅子マラソン】
三輪の競技用車椅子を使用して行うマラソン。正式の距離は42.195キロ。パラリンピックの正式種目。
くるまいす‐ラグビー【車椅子ラグビー】
⇒ウィルチェアーラグビー
くるまいす‐ランナー【車椅子ランナー】
主に、陸上の車椅子競技の選手のこと。
くるま‐いど【車井戸】
滑車の溝にかけ渡した綱の両端に釣瓶(つるべ)をつけ、綱をたぐって水をくみ上げるようにした井戸。
くるま‐うし【車牛】
《古くは「くるまうじ」とも》牛車(ぎっしゃ)を引く牛。「この飴斑(あめまだら)の御—の力のつよくて」〈宇治拾遺・一〇〉
くるま‐えび【車蝦/車海老】
十脚目クルマエビ科のエビ。日本各地の沿岸の浅海底にすみ、体長約20センチ。体は薄い褐色で濃褐色の横縞があり、腹部を...
くるま‐おおじ【車大路】
室町時代から江戸時代にかけての京都の道路の名。 東山区の北端から左京区岡崎に至る現在の岡崎通りの白川以北、丸太町通...
くるま‐かし【車貸し/車借】
《「くるまがし」とも》 1 車を賃貸しすること。また、それを業とする人。 2 車で物を運んでその手数料を取ること。...
くるま‐がい【車貝】
クルマガイ科の巻き貝。浅海の砂底にすむ。殻径約5センチの低い円錐形で車輪を思わせる。殻表は黄褐色で、黒斑帯がらせん...
くるま‐がえし【車返し】
1 山道などで傾斜が急になってそこから先は車では通れず、車を返す所。また、険しい坂道。 2 「車懸かり1」に同じ。...
くるま‐がえり【車返り/車翻り】
「もんどり」の一。手を地につけ足を上に伸ばして、車輪のようにくるくると横転を繰り返すこと。
くるま‐がかり【車懸かり】
1 中世末以降の戦法の一。車が回るように、一番手・二番手・三番手と休みなく兵を繰り出して敵に攻めかかる戦法。車返し...
くるま‐ぎり【車切り】
胴などを刀で横に切り払うこと。輪切り。「胴切り縦わり—、なぎ立てなぎ立て」〈浄・嫗山姥〉
くるま‐げた【車桁】
車井戸の滑車をつっている太い横木。
くるま‐ざ【車座】
多くの人々が輪のように内側を向いて並んで座ること。「—になって酒を飲む」
くるま‐ざき【車裂き】
室町・戦国時代の刑罰の一。2両の車にそれぞれ罪人の片足を結びつけ、左右に車を走らせて、からだを引き裂くもの。
くるま‐しゃっきん【車借金】
江戸時代、数人の連帯証文で借金をして、輪番で月賦により返済したこと。
くるま‐ぜんしち【車善七】
江戸時代、江戸浅草で、代々、非人頭を勤めた者の称。
くるま‐ぞい【車副】
牛車(ぎっしゃ)の左右について供奉をする従者。「心ある朝ぼらけに、急ぎ出でつる—などこそ、殊更めきて見えつれ」〈源...
くるま‐ぞう【車僧】
諸国をめぐり歩く僧侶。 [補説]曲名別項。→車僧
くるまぞう【車僧】
謡曲。五番目物。車僧が車で嵯峨野(さがの)に来ると、愛宕(あたご)山の大天狗(てんぐ)が現れて禅問答を挑むが、車僧...
くるま‐ぞうし【車草紙】
手習い草紙などの、表紙を1枚の紙でくるむようにとじた本。
くるまたいくるまめんせきゼロ‐とくやく【車対車免責ゼロ特約】
自動車保険における特約の一つ。車両保険に免責金額を設定したときに付けることができるもので、衝突・接触事故の相手車が...
くるまたに‐ちょうきつ【車谷長吉】
[1945〜2015]小説家。兵庫の生まれ。本名、車谷嘉彦(しゃたによしひこ)。放浪生活の経験や煩悩から逃れられな...
くるま‐だい【車代】
1 車を買ったり借りたりした代金。 2 車に乗ったときに支払う料金。車賃。 3 (「お車代」の形で)交通費の名目で...
くるま‐だい【車鯛】
キントキダイ科の海水魚。全長約25センチ。体は卵形で側扁し、目が大きい。体色は鮮紅色で、幼魚には黒色の横帯がある。...
くるま‐だち【車裁ち】
子供用の長着の裁ち方の一。前後の身頃(みごろ)の幅から一定の幅を裁ち落とし、襟・共襟とするもの。
くるま‐ちん【車賃】
車を利用した折に支払う料金。車代。
くるま‐づか【車塚】
前方後円墳の俗称。貴人が乗った車に見立てたものという。
くるま‐とう【車糖】
精製糖の中で、ざらめ糖やグラニュー糖より結晶の小さい砂糖。上白糖・中白糖・三盆(さんぼん)のこと。
くるま‐とだな【車戸棚】
容易に動かせるように下部に小さな車輪をつけた戸棚。
くるま‐とらじろう【車寅次郎】
⇒寅さん
くるま‐ど【車戸】
あけたてを滑らかにするため、下部に小さな車をつけた戸。
くるま‐どめ【車止(め)】
1 車の通行を禁止すること。また、そのための標識や設備。 2 駐車場で、車両の行き過ぎを防ぐために設けられたブロッ...
くるま‐ながもち【車長持】
移動しやすいように底に車をつけた長持。
くるま‐にんぎょう【車人形】
特殊な操法(そうほう)の人形芝居で、三人遣いの人形を車仕掛けの箱に腰掛けて一人で操るもの。幕末ごろに西川古柳が創始...
車(くるま)の両輪(りょうりん)
二つのうち、どちらを欠いても役に立たないほど密接な関係にあることのたとえ。
車(くるま)は海(うみ)へ船(ふね)は山(やま)へ
物事が逆さまであることのたとえ。
車(くるま)は三寸(さんずん)の轄(くさび)を以(もっ)て千里(せんり)を駆(か)く
《「淮南子(えなんじ)」人間訓から》小さなものでも大きな役割を果たすことができることのたとえ。
くるま‐ばくだん【車爆弾】
⇒自動車爆弾
くるま‐ばこ【車箱】
牛車(ぎっしゃ)の人が乗る箱形の囲いの部分。屋形。車の屋形。
くるまば‐そう【車葉草】
アカネ科の多年草。山地の木陰に生え、高さ10〜30センチ。葉は長楕円形で、10枚ほど輪生する。夏、白い小花が多数咲...