くろ‐と【玄人】
「くろうと」に同じ。「どうも、併(しか)しあれァ、—らしいな」〈里見弴・今年竹〉
くろとかげ【黒蜥蜴】
広津柳浪の小説。明治28年(1895)発表。醜女お都賀が無頼の舅(しゅうと)を毒殺し、自殺するまでの人生を描いた、...
くろ‐とめそで【黒留袖】
留袖1のこと。色留袖に対していう語。
くろ‐とり【黒鳥】
1 羽毛の黒い鳥。 2 黒い水鳥。現在のクロガモという。「—といふ鳥、岩の上に集まり居り」〈土佐〉
くろ‐とりげ【黒鳥毛】
槍(やり)の鞘(さや)や馬印の先などを飾るのに用いた、黒色の鳥の羽。
クロトン
トウダイグサ科の常緑低木。熱帯アジア原産の観葉植物。葉は長楕円形や線形で、色も白・黄・赤・紫などさまざま。変葉木(...
くろ‐ど【黒戸】
「黒戸の御所」の略。 仏壇をいう女房詞。
くろど‐の‐ごしょ【黒戸の御所】
宮中の清涼殿の北、滝口の戸の西にあった細長い部屋。薪(まき)のすすで黒くなっていたところからの名。黒戸。
クロナキルティー
アイルランド南部、コーク州の町。ウエストコークの代表的な観光地の一。かつてリネンの生産で栄え、オールドリネンホール...
くろ‐なまず【黒癜】
⇒癜風(でんぷう)
くろ‐ナンバー【黒ナンバー】
黒地に黄色の文字で示されたナンバープレート。また、それをつけることから、事業用軽自動車のこと。
くろ‐にきび【黒面皰】
⇒にきび[補説]
クロニクル
年代記。編年史。
くろ‐ぬり【畔塗(り)】
「あぜぬり」に同じ。《季 春》
くろ‐ぬり【黒塗(り)】
黒く塗ること。また、黒く塗ったもの。「—の椀」「—の高級車」「—教科書」
くろぬり‐きょうかしょ【黒塗(り)教科書】
⇒墨塗り教科書
くろねこ【黒猫】
《原題The Black Cat》ポーの短編小説。1843年発表。発作的に黒猫を惨殺したことから、あやまって妻を殺...
くろ‐ねこ【黒猫】
毛が黒色の猫。からすねこ。 [補説]作品名別項。→黒猫
くろ‐ねごろ【黒根来】
黒色の根来塗(ねごろぬり)の漆器。
くろ‐ねずみ【黒鼠】
1 黒い毛色の鼠。 2 黒みがかったねずみ色。 3 主家の金品をごまかしたり、主家に害を与えたりする雇い人。⇔白鼠...
くろ‐の‐きょうかい【黒の教会】
《Biserica Neagră》ルーマニア中央部の都市ブラショフにあるルーテル派の教会。旧市街の中心部、スファト...
クロノグラフ
1 時間を精密に測定・記録する装置。クロノメーターと連動させるものもある。 2 携帯用の時計で、ストップウオッチの...
クロノス
ギリシャ神話で、天空の神ウラノスと大地の女神ガイアの末子。父の王位を奪ったが、のちにわが子ゼウスに征服され、地底に...
クロノタイプ
個人が一日の中で、どの時間帯がもっとも活動的であるかを示す時間的特性。いわゆる朝型・夜型・中間型などの生活習慣を反...
クロノバイオロジー
時間生物学。生物の体内時計(内在リズム)について研究する分野。
クロノメーター
1 精度の高い携帯用の機械時計。天体観測・経度測定などに用いる。時辰儀。経線儀。 2 スイスの検定協会の検定に合格...
クロノロジカル
[形動]年代順に並ぶさま。「—に書き上げた履歴書」
クロノロジー
過去の出来事を年代順に並べたもの。年表。また、年代記。
くろ‐は【黒羽】
1 黒い鳥の羽。 2 鷲(わし)の黒い羽で作った矢。「—、白羽、染羽、色々の矢ども」〈義経記・八〉
くろ‐はえ【黒南風】
梅雨の初めに吹く南風。《季 夏》「沖通る帆に—の鴎(かもめ)群る/蛇笏」→白南風(しらはえ)
くろ‐はち【黒八】
「黒八丈(くろはちじょう)」の略。
くろ‐はちじょう【黒八丈】
黒色で、織り目を横に高くした絹織物。半襟・袖口などに用いる。初め、八丈島で織ったのでこの名がある。東京都あきる野市...
くろ‐はつ【黒初】
ベニタケ科のキノコ。夏から秋にかけて、日本各地の雑木林に生える。傘は丸く、初め白いが次第に黒褐色となる。肉は白く、...
くろ‐ばえ【黒蠅】
クロバエ科のうち、キンバエ類を除いたハエの総称。青黒い光沢がある。触角は羽毛状。活発に飛び、動物の糞(ふん)や死体...
くろ‐ば・む【黒ばむ】
[動マ五(四)]黒みを帯びる。黒ずむ。「シャツの袖口が—・む」
クロパトキン
[1848〜1925]ロシアの軍人。日露戦争開戦とともに陸相から極東方面軍総司令官となったが、奉天の会戦に敗北して解任。
くろ‐パン【黒パン】
ライ麦の粉で作った黒褐色のパン。また、小麦粉のパンにカラメルや黒砂糖を入れて黒い色にしたもの。→白パン
くろパンふりょき【黒パン俘虜記】
胡桃沢耕史の小説。第二次大戦後、捕虜としてシベリアに送られた男が主人公。昭和58年(1983)刊行。同年、第89回...
くろ‐ひげ【黒髭】
能面の一。顔全体が強くしゃくれ、口を大きく開けて、あごを突き出した面。竜神を表し、「春日竜神」などに用いる。
くろひめ‐やま【黒姫山】
長野県北部の山。新潟県境近くにあり、円錐状二重式火山で旧火口には鏡池などがある。標高2053メートル。東麓の黒姫高...
くろ‐ひょう【黒豹】
ヒョウの黒変種。熱帯地方、特にマレー半島に多く産する。
つくろい‐た・つ【繕ひ立つ】
[動タ下二]手入れをする。また、美しく装う。「とかく—・てて、目やすきほどにて過ぐし給へる」〈源・桐壺〉
くろ‐び【黒日】
暦注の一。万事に忌みつつしむべき大凶日で、無理に違反すると死に至るという。昔、暦に黒丸をつけて示した。受死日(じゅ...
くろ‐び【黒檜】
ヒノキ科の常緑高木クロベの別名。
くろ‐びかり【黒光り】
[名](スル)黒くて、つやがあること。「—した肌」
クロビス‐いっせい【クロビス一世】
《Clovis Ⅰ》[465ころ〜511]フランク王。在位481〜511。メロビング朝の開祖。ローマ総督を破って建...
くろ‐びょうし【黒表紙】
1 表紙を黒い布紙で装丁した本。 2 《黒い表紙のものが多かったところから》役者評判記のこと。 3 ⇒黒本(くろほん)
くろ‐ビール【黒ビール】
焦がした麦芽で醸造した黒茶色のビール。《季 夏》
クロピウニーツキー
ウクライナ中南部、キロボフラード州の都市。同州の州都。イングル川上流に位置する。豊かな黒土地帯に位置し、農産物の集...
くろ‐ふ【黒斑】
1 黒色の斑点(はんてん)。 2 黒い斑のある鷹(たか)の羽。矢羽根に用いる。