はしら‐か・す【走らかす】
[動サ四] 1 走るようにする。走らせる。「男(をのこ)どもあまた—・したれば」〈徒然・八七〉 2 耳目が働くよう...
はしら‐がくれ【柱隠れ】
柱の陰に隠れること。「—にゐ隠れて」〈源・須磨〉
はしら‐ごよみ【柱暦】
柱や壁などに張ったり掛けたりしておく暦。
はしら‐サボテン【柱サボテン】
サボテン科植物のうち、茎が柱状や楕円状をしているもの。
はしら・す【走らす】
[動サ五(四)]「走らせる」に同じ。「ヨットを縦横に—・す」「筆を—・す」 [動サ下二]「はしらせる」の文語形。
はしら・せる【走らせる】
[動サ下一][文]はしら・す[サ下二] 1 走るようにして急いで行かせる。「車を—・せる」「使いを—・せる」 2 ...
はしら‐たいまつ【柱松明/柱炬火】
1 「柱松(はしらまつ)1」に同じ。 2 3月15日、京都市嵯峨の清涼寺釈迦堂で、大きなたいまつを燃して行う涅槃会...
はしら‐だて【柱立て/柱建て】
家屋の建築で、初めて柱を立てること。また、その祝いの儀式。「新しく建増した—のまま、筵(むしろ)がこいにしたのもあ...
はしら‐どけい【柱時計】
柱や壁に掛けておく時計。掛け時計。
はしら‐ぬき【柱貫】
柱の頭部を横に貫く材。頭貫(かしらぬき)。
はしら‐びき【柱引き】
船の帆柱を起こしたり倒したりするために用いる綱。引き手。先手(さきて)。
はしら‐ま【柱間】
柱と柱との間隔。また、その空間。
はしら‐まつ【柱松】
1 一端を地中に埋めて庭上に立てて用いるたいまつ。はしらたいまつ。たちあかし。たてあかし。 2 盆の火焚き行事の一...
はしら‐もち【柱餅】
長崎地方で、暮れの餅つきのときに、最後の一臼(うす)の餅を家の柱に打ちつけておき、正月15日、左義長(さぎちょう)...
はしら‐よせ【柱寄せ】
柱に寄せ添えた長い材。柱と格子や妻戸とのすきまをふさいだり、蔀戸(しとみど)・遣戸(やりど)などの戸当たりとしたもの。
はしら‐わり【柱割(り)】
建物を建てるとき、柱の間隔・配置・寸法などを決めること。
はしり【走り】
1 走ること。また、走り方。「安定した—のランナー」「球の—がよい」 2 滑らかに動くこと。また、そのぐあい。「戸...
はしり‐い【走り井】
清水が勢いよくわき出て流れる泉。「落ち激(たぎ)つ—水の清くあればおきては我は行きかてぬかも」〈万・一一二七〉
はしり‐うま【走り馬】
1 競馬(けいば)。また、競馬用の馬。くらべうま。「舞人は十人、—十匹」〈宇津保・春日詣〉 2 急使の乗る馬。早馬...
はしり‐かか・る【走り掛かる】
[動ラ四] 1 勢いよく走りよってかかる。飛びかかる。「しれ者は—・りたれば」〈枕・九〉 2 勢いよく流れてかかる...
はしり‐か・く【走り書く】
[動カ四]すらすらと書きながす。「真字(まんな)を—・きて」〈源・帚木〉
はしり‐がき【走り書(き)】
[名](スル)筆を走らせて急いで書くこと。また、その書いたもの。「—のメモを残す」
はしり‐ぎ【走り木】
押し寄せてくる敵をなぎ倒すため、高い所から木を転がすこと。また、その木。
はしり‐くさ【走り瘡】
丹毒のこと。〈日葡〉
はしり‐くら【走り競】
「走り競(くら)べ」に同じ。
はしり‐くらべ【走り競べ】
一緒に走って速さを競うこと。かけっこ。かけくらべ。はしりくら。
はしり‐こぎり【走り競】
「走り競(くら)べ」に同じ。「かくれんぼ、—」〈浄・用明天王〉
はしり‐こくら【走り競】
《「はしりごくら」「はしりこぐら」とも》「走り競(くら)べ」に同じ。「今一勝負と申してござれば、—を致さうと申しま...
はしり‐こ・む【走り込む】
[動マ五(四)] 1 走って中に入る。駆け込む。「発車間際に—・む」 2 練習で十分に走っておく。「—・んでスタミ...
はしり‐さ・る【走り去る】
[動ラ五(四)]走ってその場から離れる。乗り物などが急激に遠ざかることにもいう。「野ウサギが—・る」「猛スピードで...
はしり‐しゅう【走衆】
1 鎌倉・室町時代、将軍外出のとき、徒歩で前駆を勤め、警固に当たった者。徒(かち)の者。 2 江戸時代、徒組(かち...
はしり‐す・ぎる【走り過ぎる】
[動ガ上一][文]はしりす・ぐ[ガ上二] 1 走って通過する。「走者が目の前を—・ぎる」 2 気を早くまわしすぎる...
はしり‐ずみ【走り炭】
「跳ね炭」に同じ。《季 冬》「うき人の顔にもかかれ—/召波」
はしり‐たかとび【走り高跳び】
陸上競技の種目の一。助走して片足で踏み切り、バーを落とさずに跳びこえ、その高さを競う跳躍競技。ハイジャンプ。 [補...
はしり‐だ・す【走り出す】
[動サ五(四)] 1 走り始める。「汽笛を鳴らしながら夜汽車が—・す」 2 物事が動き始める。始動する。「夢の実現...
はしり‐ぢえ【走り知恵】
[名・形動ナリ]物事を早のみこみして思慮の浅いこと。また、そのさま。「ましてや—なる兄嫁なんどが何として知るべし」...
はしり‐づかい【走り使い】
《「はしりつかい」とも》言いつかってこまごました用事に走りまわること。また、その人。
はしり‐づゆ【走り梅雨】
梅雨に先立って、ぐずつく天候。梅雨の前触れ。《季 夏》
はしり‐で【走り出】
門口。また、門口に近い所。一説に山などの地勢が横に低く続いているさまともいう。はしりいで。「我が二人見し—の堤に立...
はしり‐どころ【走野老】
ナス科の多年草。谷間の木陰に生え、高さ約60センチ。葉は楕円形で先がとがり、柔らかい。春、暗紅紫色の釣鐘状の花が咲...
はしり‐ぬ・く【走り抜く】
[動カ五(四)]最後まで走る。走りとおす。走破する。「全行程を—・く」 [動カ下二]「はしりぬける」の文語形。
はしり‐ぬ・ける【走り抜ける】
[動カ下一][文]はしりぬ・く[カ下二] 1 走って通り抜ける。駆け抜ける。「路地を—・ける」「千秋楽まで無事に—...
はしり‐はばとび【走り幅跳び】
陸上競技の種目の一。助走して片足で踏み切って跳び、その跳んだ距離を競う跳躍競技。ブロードジャンプ。ロングジャンプ。...
はしり‐ば【走羽】
矢羽のうち、矢をつがえたときに垂直に上方へ向く羽。
はしり‐び【走り火】
「跳ね火」に同じ。「人に逢はむつきのなきには思ひおきて胸—に心焼けをり」〈古今・雑体〉
はしり‐まい【走り舞】
舞楽の舞姿のうえからの分類で、活発に走りかけるふりのあるもの。「蘭陵王(らんりょうおう)」「納曽利(なそり)」「散...
はしり‐ま・う【走り舞ふ】
[動ハ四]せわしく走りまわる。また、奔走する。「—・ひて、中御門の門より入りて」〈宇治拾遺・一一〉
はしり‐まど・う【走り惑ふ】
[動ハ四]あわてて走る。右往左往する。「汐満ち来なばここをも過ぎじと、あるかぎり—・ひ過ぎぬ」〈更級〉
はしり‐まわ・る【走り回る】
[動ラ五(四)] 1 あちらこちらを走る。かけまわる。「子供が廊下を—・る」 2 用事をもってあちこちと忙しく歩き...
はしり‐みょうと【走り夫婦】
故郷を駆け落ちして夫婦となった者。「大方—はめいめい過ぎいたせば」〈浮・文反古・二〉