は‐ならび【歯並び】
歯の並びぐあい。はなみ。「—がよい」
はなり【放り】
少女の、振り分けに垂らしたまま束ねない髪。また、その髪形の少女。うないはなり。はなりのかみ。ふりわけがみ。「橘の古...
はな・る【離る】
[動ラ四]「離れる」に同じ。「大君の命恐(かしこ)み愛(うつく)しけ真子が手—・り島伝ひ行く」〈万・四四一四〉 [...
はな・る【放る】
[動ラ下二]「はな(放)れる」の文語形。
はなれ【離れ】
1 「離れ座敷」「離れ家(や)2」などの略。「—を借りて住む」 2 (「…ばなれ」の形で名詞の下に付いて) ㋐それ...
ハナレイ
米国ハワイ州、カウアイ島北部の町。ハナレイ湾に面する。ハナレイ川上流の渓谷は希少な水鳥の生息地で、国定野生動物保護...
はなれ‐うま【放れ馬】
つないである綱から放れて走りまわる馬。
はなれ‐きょうげん【離れ狂言】
初期の歌舞伎で、一幕または一番ずつ独立して演じられた歌舞伎狂言。野郎歌舞伎以降、寛文期(1661〜1673)の続き...
はなれ‐こ【離湖】
京都府北西部、京丹後市にある淡水湖。面積388.7平方メートル、最大深度7メートル。かつては入り江だったが、砂州の...
はなれ‐こじま【離れ小島】
陸地から遠く離れた所にある小島。
はなれ‐ごま【放れ駒】
「放れ馬」に同じ。「妹が髪上げ竹葉野(たかはの)の—荒びにけらし逢はなく思へば」〈万・二六五二〉
はなれ‐ざしき【離れ座敷】
母屋から離れてある座敷。また、その建物。はなれや。
はなれ‐じま【離れ島】
陸地から遠く離れた島。孤島。りとう。
はなれ‐す【離れ州/離れ洲】
陸から離れた所にある州。
はなれ‐そ【離れ磯】
陸地から離れた海中に突き出ている磯。「—に立てるむろの木うたがたも久しき時を過ぎにけるかも」〈万・三六〇〇〉
はなれ‐ばなれ【離れ離れ】
[名・形動]互いに離れた状態になること。また、そのさま。「人ごみの中で—になる」
はなれ‐もの【離れ物】
1 仲間から離れているもの。「その中に美児ひとり、—にて艫櫓(ともやぐら)に上がり」〈浮・男色大鑑・四〉 2 普通...
はなれ‐や【離れ家】
1 人里から離れた一軒家。ひとつや。 2 (「離れ屋」とも書く)母屋と同じ敷地内に、別棟に建てられている家。
はな・れる【放れる】
[動ラ下一][文]はな・る[ラ下二]《「離れる」と同語源》 1 つながれていた動物などが逃れて自由になる。「犬が鎖...
はな・れる【離れる】
[動ラ下一][文]はな・る[ラ下二] 1 くっついているものの一方が動いて別々になる。「足が地を—・れる」「雀が電...
はなれ‐わざ【離れ業/離れ技】
普通の人にはできない難しい芸当や振る舞い。「—をやってのける」
はな‐ろうそく【花蝋燭】
花模様を描いて彩色したろうそく。絵ろうそく。
はな‐ろくしょう【花緑青】
緑色の顔料。酢酸銅と亜砒酸銅の複塩で、有毒。船底塗料などに使用。また、その色。
はなわ【塙】
山の突き出た所。また、土地の小高くなっている所。「武隈(たけくま)の—の松は親も子もならべて秋の風は吹かなむ」〈宇...
はな‐わ【花輪/花環】
生花や造花を輪に作ったもの。慶弔などの意を表すのに用いる。
はな‐わ【鼻輪】
牛の鼻に通す輪。はながい。
はな‐わさび【花山葵】
葉わさびの、花のつぼみがついたもの。2月から3月頃にかけて賞味される。
はなわ‐ほきいち【塙保己一】
[1746〜1821]江戸後期の国学者。武蔵の人。幼名、寅之助。号、温故堂。7歳で失明。のち、江戸に出て賀茂真淵(...
はな‐わらび【花蕨】
ハナヤスリ科のシダの、ナツノハナワラビ・フユノハナワラビ・オオハナワラビなどの総称。栄養葉は羽状に細かく裂けていて...
鼻(はな)を明(あ)か・す
出し抜いてあっと言わせる。「仲間の—・してやりたい」
鼻(はな)を打(う)・つ
強いにおいが鼻を刺激する。鼻を突く。「消毒臭が—・つ」
花(はな)を折(お)・る
《花を折ってかざす意から》美しく着飾る。「—・りてさうぞきて」〈落窪・三〉
鼻(はな)を折(お)・る
おごる心をくじく。得意がっている者をへこませて、恥をかかせる。「高慢ちきの—・る」
鼻(はな)を欠(か)・く
ひどく損をする。多くのものを失う。「信頼は一日の軍に—・きけれ」〈古活字本平治・中〉
花(はな)を咲(さ)か・せる
1 成功する。活躍して名をあげる。「永年の努力が、ついに大輪の—・せた」 2 盛んにする。にぎやかにする。「思い出...
鼻(はな)を刺(さ)・す
においが強く鼻を刺激する。鼻を突く。「悪臭が—・す」
花(はな)を賞(しょう)するに慎(つつし)みて離披(りひ)に至(いた)る勿(なか)れ
《邵雍(しょうよう)「安楽窩中吟」から。「離披」は、花びらの各片がはなれひらくことで、すなわち満開の意》花は満開に...
花(はな)を添(そ)・える
美しさや明るさを加える。はなやかさを増す。「音楽隊による演奏が式典に—・える」
鼻(はな)を高(たか)く◦する
得意になる。面目を施す。「この点数なら—◦していられる」
鼻(はな)を突(つ)き合(あ)わ・せる
非常に近く寄り合う。また、狭い場所に一緒にいる。「毎日—・せている同僚」
鼻(はな)を突(つ)・く
1 においが強く鼻を刺激する。「つんと—・く異臭」 2 主人から勘当される。「御供に仕うまつりたりし人々は、皆鼻突...
鼻(はな)を摘(つま)まれても分(わ)から◦ない
真っ暗で何も見えないさまにいう言葉。
鼻(はな)を鳴(な)ら・す
鼻にかかった声を出す。甘えた声を出す。「—・してねだる」
はなをはこぶいもうと【花を運ぶ妹】
池沢夏樹の小説。平成12年(2000)刊行。バリ島で麻薬所持のため逮捕された兄を救おうとする妹の奔走、画家としての...
花(はな)を持(も)た・せる
人に名誉を譲る。その人を立てて功を譲る。「若い人に—・せる」
花(はな)をや・る
1 華やかに装う。「細眉に振袖着て、—・ってゐらるる」〈浮・禁短気・三〉 2 風流を尽くす。華美を極める。「ここの...