はな‐ごま【花独楽】
厚紙で菊・桜・梅などの花の形を作って彩色し、心棒を通した独楽。花形独楽。
はな‐ごよみ【花暦】
花の名をその季節の順に配列し、それぞれその名所を書き入れた暦。《季 新年》
はなごよみはっしょうじん【花暦八笑人】
滑稽本。5編15冊。滝亭鯉丈(りゅうていりじょう)ほかの作。文政3〜嘉永2年(1820〜49)刊。江戸の閑人仲間八...
はな‐ごろも【花衣】
1 桜襲(さくらがさね)の衣。表は白、裏は紫または二藍(ふたあい)のもの。 2 花見に着る晴れ着。花見の衣装。《季...
はなごろもぬぐやまつわる【花衣ぬぐやまつわる…】
田辺聖子による杉田久女の評伝。昭和62年(1987)刊。副題「わが愛の杉田久女」。題名は久女の句「花衣ぬぐやまつは...
はな‐ごんどう【花巨頭】
マイルカ科の哺乳類。体長約4メートル。頭部は丸く、吻(ふん)はない。名称は、けんかや衝突などの際につく傷が体表面に...
はな‐さ【鼻差】
「鼻の差」に同じ。「—で勝つ」
はなさか【花咲か】
岩崎京子の長編児童文学作品。江戸時代に植木屋に奉公にきた少年が、一人前の職人になるまでを描く。昭和48年(1973...
はなさか‐じじい【花咲爺】
昔話の一。室町末期から江戸初期にかけての成立。正直者の爺(じい)が、飼い犬に教えられて、宝物を掘り出したり枯れ木に...
はな‐さき【鼻先】
1 鼻の先端。鼻の頭。「—でせせら笑う」 2 目の前。「—に証拠品を突きつける」「—に札束をちらつかせる」 3 (...
はなさき‐がに【花咲蟹】
タラバガニ科のヤドカリ。甲幅約12センチで暗赤紫色。体表のとげは大きく、歩脚は太く短い。北海道以北に分布し、花咲半...
鼻先(はなさき)であしら・う
冷淡に扱う。すげない態度をとる。「くだらない考えだと—・われる」
はなさき‐ふんべつ【鼻先分別】
目先のことにとらわれた浅薄な考え。鼻先思案。
はなさくおとめたちのきんぴらごぼう【花咲く乙女たちのキンピラゴボウ】
橋本治による少女漫画評論。昭和54年(1979)、前後編で刊行。萩尾望都・山岸凉子・大島弓子といった漫画家の作品を...
はなさくみなと【花咲く港】
菊田一夫の戯曲。二人の気弱なペテン師が巻き起こす騒動をユーモラスに描く。昭和18年(1943)古川緑波一座の初演。...
はな‐サフラン【花サフラン】
クロッカスの別名。
はな‐ざかり【花盛り】
1 ㋐花が咲きそろっていること。また、その季節。 ㋑特に、桜の花の盛り。《季 春》「観音で雨に逢ひけり—/子規」 ...
はな‐ざくら【花桜】
1 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は青または紅。 2 桜の花。桜花。「うつせみの世にも似たるか—咲くと見し間に...
はな‐ざま【花狭間】
障子・欄間などの組子(くみこ)に花模様の透かし彫りを施したもの。
はな‐ざら【花皿】
「花籠(けこ)」に同じ。
はなし【放し】
1 放すこと。多く、複合語の形で用いる。「手—」「野—」 2 動詞の連用形に付いて、その動作をしたままで放置する意...
はなし【話】
1 言葉を交わすこと。会話。談話。また、声を出して言うこと。「—が尽きない」「こそこそ—」 2 筋をたてて述べるこ...
はなし‐あい【話し合い】
話し合うこと。談合。相談。「—を持つ」「—で解決する」「—がつく」
はなしあい‐かいさん【話し合い解散】
与党と野党が話し合い、合意した上での衆議院を解散すること。昭和33年(1958)4月、第1次岸内閣の時、首相岸信介...
はなし‐あいて【話し相手】
話をする相手。また、親しく話し合える相手。「祖父の—になる」
はなし‐あ・う【話し合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 互いに話す。打ち解けて話す。語り合う。「楽しく—・う」 2 問題を解決するために、立場・考...
はなし‐うま【放し馬】
放し飼いにしてある馬。また、つないでない馬。はなちうま。
はなし‐か【咄家/噺家】
落とし噺・人情噺・芝居噺などをすることを職業とする人。落語家。
はな‐しか【花鹿】
シカ科の哺乳類。夏毛は淡褐色、冬毛は橙褐色で、年間を通して白い斑点が明瞭。台湾の山地にすむ。台湾鹿。かろく。
はなし‐か・ける【話し掛ける】
[動カ下一][文]はなしか・く[カ下二] 1 相手に話をしかける。「英語で—・けられる」 2 話し始める。「—・け...
はなし‐かた【話し方】
1 話のしかた。話す態度。「おだやかな—」 2 話をする方法・技術。「目上に対する—」 3 旧制小学校の国語科の一分科。
話(はなし)が合(あ)・う
趣味や好みなどが一致して、楽しい話ができる。「彼女と—・って、つい長居をしてしまった」
はなし‐がい【放し飼い】
1 家畜を、つないだり囲ったりしないで、広い所に放って飼うこと。はなちがい。「高原で牛を—にする」 2 子供などを...
話(はなし)が違(ちが)・う
1 以前に聞いていたことと、内容が異なる。「まるで—・う」 2 条件が異なるために、結論が変わる。話が別だ。
話(はなし)が付(つ)・く
話の片がつく。相談・交渉がまとまる。「労使間で—・く」
話(はなし)が遠(とお)・い
話がはっきり聞こえない。転じて、話の内容がよく通じない。「レベルが高くて—・い」
話(はなし)が弾(はず)・む
楽しかったり興味深かったりして、会話が活発に続く。「学生時代の思い出に—・む」
話(はなし)が早(はや)・い
結論や決着をつけるのが早い。「経験があるのなら—・い、すぐ始めてくれ」
話(はなし)が見(み)え◦ない
話の内容や導き出そうとしている結論がつかめない。「言い訳ばかりで—◦ない」
話(はなし)が分(わ)か・る
世間の事情や人情に通じていて、物事に理解がある。「—・る上司」
はなし‐くち【話し口】
《「はなしぐち」とも》 1 話すときの態度や、その内容。「兄は佐介の元気を愛して大いに—が合う」〈左千夫・春の潮〉...
はなし‐ことば【話し言葉】
話したり聞いたり、音声によって伝えられる言語。音声言語。口頭語。⇔書き言葉。
はなしことば‐けんさく【話し言葉検索】
⇒自然文検索
はなし‐こ・む【話し込む】
[動マ五(四)]腰を落ちつけて、じっくりと話をする。「時を忘れて—・む」
はなし‐ごえ【話し声】
話をしている声。「—が耳につく」
はなし‐しゅう【咄衆】
戦国時代以来の武家の職名。主君に近侍して話し相手を務めた者。咄の衆。御伽(おとぎ)。御伽衆(おとぎしゅう)。
はなし‐じょうず【話し上手】
[名・形動]話のうまいこと。また、そのさまや、そのような人。「—な(の)人」
話(はな)し上手(じょうず)の聞(き)き下手(べた)
話がうまい人は、えてして他人の話を聞くのは下手なものだ。
話(はな)し上手(じょうず)は聞(き)き上手(じょうず)
話の上手な人というのは、他人の話を聞くのも上手である。
はなし‐ずき【話し好き】
[名・形動]人と話をするのが好きなこと。また、そのさまや、そのような人。「根っからの—」「—な(の)店のマスター」