まごじろう【孫次郎】
能面の一。主として鬘物(かずらもの)に用いる、艶麗な若い女面。金剛孫次郎が亡妻の面影を写して打ったと伝えられる。
まご‐そだて【孫育て】
親に代わって祖父母が乳幼児・児童の世話をすること。共働き夫婦や一人親を補助するために行われる。 [補説]団塊の世代...
まごたろう‐むし【孫太郎虫】
ヘビトンボの幼虫。川の底や石の間にすみ、体は円筒状で、体長4〜5センチ。腹部は柔らかく両側にえらが総状に並ぶ。民間...
まご‐だき【孫抱き】
新しく生まれた子の七夜あるいは宮参りの日に行う祝い。この日に母親の里方の祖母が初めて孫を抱く風習がある。
まご‐だな【孫店】
母屋にさしかけてつくった店。「—に夫婦暮しで住む伴蔵と申す者」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
まご‐つ・く
[動カ五(四)]迷ってうろうろする。うろたえる。まごまごする。「大きな駅で—・く」
まご‐でし【孫弟子】
弟子の弟子。又弟子。
馬子(まご)にも衣装(いしょう)
つまらぬ者でも外形を飾るとりっぱに見えることのたとえ。
馬子(まご)に縕袍(わんぼう)
馬子には粗末な着物が似合いだ。分相応であることのたとえ。
まご‐の‐て【孫の手】
《「麻姑(まこ)の手」の意》長さ30〜60センチの竹または木の棒の先端を人の手首から先の形に作ったもの。背中をかく...
まご‐の‐ひ【孫の日】
10月の第3日曜日。祖父母と孫のコミュニケーションを深めることを目的に、日本百貨店協会が敬老の日の1か月後に設定。...
孫(まご)は子(こ)よりも可愛(かわい)い
孫は自分の子ども以上にかわいい。祖父母が孫を甚だしくかわいがることをいう。
まご‐ばり【孫針/孫鉤】
船釣りに用いる仕掛けで、釣り針の下につける小形の針。上の針にかからなかった魚を引っかけるためのもの。
まご‐びき【孫引き】
[名](スル)直接に原典から引くのではなく、他の本に引用された文章をそのまま用いること。「論文の引例をそのまま—する」
まご‐びさし【孫庇/孫廂】
寝殿造りなどで、母屋から出ている庇の外側に、さらに継いで添えた庇。またびさし。
まご‐まご
[副](スル)まごつくさま。うろたえるさま。「道がわからず—(と)した」 [用法]まごまご・うろうろ——「東京駅で...
まご‐まめ【孫豆】
インゲンマメの別名。
まご‐むすめ【孫娘】
孫にあたる女子。子の娘。
まごめ【馬籠】
岐阜県中津川市の地名。北にある妻籠(つまご)とともに中山道の宿場町として繁栄。島崎藤村の「夜明け前」の舞台。
まごらか【摩睺羅伽】
《(梵)Mahoragaの音写》人身蛇首の神。仏教では八部衆の一。摩睺羅王(まごらおう)。まごらが。
まごろく【孫六】
⇒関孫六
ま‐ごんどう【真巨頭】
マイルカ科の哺乳類。大形で頭部は丸く、吻(ふん)はない。太平洋・インド洋・大西洋に広く分布。ごんどうくじら。
まさ【正】
[名・形動]確かなこと。正しいこと。また、そのさま。→正(まさ)に「法印様はほんに見通しであり、—な事を言ひなんす...
まさ【柾】
《「正(まさ)」と同語源》 1 「柾目」の略。「—の下駄」 2 「柾目紙」の略。
マサ
ゆでたトウモロコシをひいて、こねた生地。メキシコで、主食料の原材料となり、代表的なトルティーヤは、薄いせんべい状に...
ま‐さい【摩砕/磨砕】
[名](スル)細かく砕き、すり潰すこと。「カカオ豆を—する」
マサイ‐ぞく【マサイ族】
《Masai》アフリカ、ケニア南部からタンザニア北部にかけて住む、マサイ語を話す諸部族の総称。狭義には、そのうちウ...
マサイマラ‐こくりつこうえん【マサイマラ国立公園】
⇒マサイマラ国立保護区
マサイマラ‐こくりつほごく【マサイマラ国立保護区】
《Maasai Mara National Reserve》ケニア南西部にある国立保護区。タンザニアとの国境を挟ん...
まさ・う【坐さふ】
[連語]《動詞「ます」に補助動詞「あ(合)う」の付いた「ましあう」の音変化。一説に「ふ」は反復継続の助動詞とも》複...
ま‐さお【真青】
[名・形動ナリ]「まっさお」に同じ。「色—になりて恐れたる気色なり」〈発心集・四〉
まさおか【政岡】
「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」など、歌舞伎・浄瑠璃などの伊達騒動物の登場人物。わが子に毒味をさせて、幼君を...
まさおか‐しき【正岡子規】
[1867〜1902]俳人・歌人。愛媛の生まれ。本名、常規(つねのり)。別号、獺祭書屋(だっさいしょおく)主人・竹...
まさ‐か
[名] 1 今まさに物事が目の前に迫っていること。予期しない緊急の事態にあること。「—の場合に役立てる」 2 目前...
まさ‐か【真砂化】
《「マサ化」とも書く》花崗岩からなる基盤岩が風化して土壌化すること。また、その状態。→真砂土(まさつち)
ま‐さかき【真榊/真賢木】
榊(さかき)。神事に用いる木。
ま‐さかさま【真逆様】
[名・形動ナリ]「まっさかさま」に同じ。「—のくせ事をもぞ引き出だし候」〈著聞集・一六〉
まさかど【将門】
⇒平将門(たいらのまさかど) 歌舞伎舞踊「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」の通称。
まさかどき【将門記】
⇒しょうもんき(将門記)
まさか‐に
[副] 1 「まさか1㋑」に同じ。「—それはできなかった」〈志賀・暗夜行路〉 2 「まさか2」に同じ。「借金を踏ん...
まさか‐の‐とき【まさかの時】
事が目前に迫っていてどうすることもできない時。急を要する時。万一の場合。「—に備える」
まさかり【鉞】
1 伐木用大形の斧(おの)。古くは武器・刑具にも用いられた。 2 紋所の名。1を図案化したもの。
ま‐さかり【真盛り】
「まっさかり」に同じ。「山里は今を春の—である」〈木下尚江・良人の自白〉
まさ‐がみ【柾紙/正紙/政紙】
奉書紙の一。上質のものは浮世絵などに用いられた。
マサガン
⇒アルジャジーダ
まさ‐き【柾/正木】
ニシキギ科の常緑低木。海岸近くの山地に自生し、高さ約3メートル。枝は緑色。葉は楕円形で質が厚く光沢がある。初夏に白...
ま‐さきく【真幸く】
[副]無事に。つつがなく。「我が命し—あらばまたも見む志賀の大津に寄する白波」〈万・二八八〉
まさき‐の‐かずら【真拆の葛】
テイカカズラ、またはツルマサキの古名という。上代、神事に用いられた。「み山にはあられ降るらし外山(とやま)なる—色...
まさき‐ひろし【正木ひろし】
[1896〜1975]弁護士。東京の生まれ。本名、昊(ひろし)。第二次大戦中、個人雑誌「近きより」を刊行し、軍国日...
まさきよ【正清】
[1665〜1730]江戸中期の刀工。薩摩(さつま)の人。本名、宮原清右衛門。将軍徳川吉宗のために刀を鍛えた功によ...