えび‐がた【海老型】
飛び込み競技や競泳スタートでの、空中姿勢の一。エビのようにからだを腰の部分で二つに折る型。パイク。
えび‐がため【海老固め】
レスリングの技の一。一方の手で相手の首の後ろを巻き、他方の手でひざの後ろを巻いて、相手のからだをエビのように曲げな...
えび‐がに【海老蟹/蝦蟹】
ザリガニの別名。
えびがら‐すずめ【蝦殻天蛾】
スズメガ科のガ。翅(はね)の開張12センチくらい。体は灰褐色、腹部の両側に赤色の列があり、エビに似る。夜行性で、吻...
えび‐こうりょう【海老虹梁/蝦虹梁】
エビのように湾曲した虹梁。側柱と本柱など、高低差のある所に用いる。唐様建築の特色の一。
えび‐こおろぎ【海老蟋蟀/蝦蟋蟀】
カマドウマの別名。《季 秋》
えび‐ごし【海老腰/蝦腰】
エビのように曲がった腰。
えび‐さやまき【海老鞘巻/蝦鞘巻】
刀の柄や鞘にエビの殻のような刻み目をつけて赤漆塗りにしたもの。えびざや。
えびさわ‐やすひさ【海老沢泰久】
[1950〜2009]小説家。茨城の生まれ。自動車レースなどのスポーツを描いた小説で知られる。「帰郷」で直木賞受賞...
エビシディック
《extended binary coded decimal interchange code》米国IBM社が策定...
えび‐じゃこ【海老雑魚/蝦雑魚】
十脚目エビジャコ科のエビ。体長約4.5センチで、環境によって体色を変える。第1歩脚は大きく、はさみ状。内湾の浅海で...
えび‐じょう【海老錠/蝦錠】
1 エビのように半円形に曲がった錠。唐櫃(からびつ)や門扉のかんぬきに用いる。えび。 2 南京錠(ナンキンじょう)。
えびす【夷/戎】
《「えみし(蝦夷)」の音変化》 1 「蝦夷(えぞ)」に同じ。「その国の奥に—といふものありて」〈今昔・三一・一一〉...
えびす【恵比須/夷/戎/恵比寿/蛭子】
《「夷(えびす)」と同語源》古くは豊漁の神。のち七福神の一人として、生業を守り、福をもたらす神。狩衣(かりぎぬ)・...
えびす‐あば【恵比須網端】
漁網の中央部につける大きな浮き。愛媛県、高知県室戸岬、また島根県隠岐島などでいう。
えびす‐うた【夷歌】
1 歌曲の歌いぶりで、粗野な田舎風のもの。ひなぶり。「古今仮名序に貫之の書ける、天の浮橋の—と云ふは則ち連歌なり」...
えびす‐おうぎ【恵比須扇】
しめ飾りなどにつけて、新年の祝いに用いる粗末な作りの扇。伊勢国山田(三重県伊勢市)の産。
えびす‐かき【恵比須舁き】
「恵比須回し」に同じ。
えびす‐がお【恵比須顔】
恵比須のように、にこにこした顔。
えびす‐がみ【恵比須紙】
紙を重ねて裁つとき、角が内へ折れ込んで裁ち残しになったもの。福紙。
えびすがわ‐どおり【夷川通り】
京都市街地を東西に走る道路の呼び名。京都御苑の南二筋の通りで、東の鴨川右岸から西の堀川通りに至る。全長約1.8キロ...
えびす‐ぎれ【恵比須切れ】
恵比須講の日の誓文払いに、呉服屋が見切り売りする小ぎれ。→誓文払(せいもんばら)い
えびす‐ぐさ【夷草/恵比須草】
1 マメ科の一年草。高さ約1.5メートル。葉は羽状複葉で、夏、葉のわきに黄色い花を1、2個つける。さやは細長く、弓...
えびす‐こう【恵比須講】
陰暦10月20日に恵比須を祭る行事。商売繁盛を祈願して、親類・知人を招いて宴を開く。関西などでは正月10日(十日恵...
えびす‐ごころ【夷心】
荒々しい心。転じて、田舎びて情趣を解しない心。「さるさがなき—を見ては、いかがはせむは」〈伊勢・一五〉
えびす‐さぶろう【恵比須三郎】
恵比須の異称。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の第3子といわれる俗説からという。
えびす‐ぜに【恵比須銭】
1 数人でお金を分配したときに割り切れないはした金。 2 絵銭の一。表に恵比須が描いてある貨幣。
えびす‐ぜん【夷膳/恵比須膳】
1 一人用の膳の側面を人の面前に向けて据えること。礼儀に反した行いとして忌まれる。横膳。 2 飯と汁とを反対に並べ...
えびす‐だい【恵美須鯛】
イットウダイ科の海水魚。全長約45センチ。マダイに似るが、うろこが硬いので鎧鯛(よろいだい)・具足鯛(ぐそくだい)...
えびすだいこく【夷大黒】
狂言。長者が比叡山の大黒天と西宮の夷を勧請(かんじょう)すると、両神が数々の宝を持って訪れ、おのおののいわれを語る。
えびす‐ば【恵比須歯】
上あごの第一門歯のうち右側の歯の俗称。左側を大黒歯とよぶ。
えびす‐ばしら【恵比須柱】
民家で、大黒柱に次ぐ主要な柱。大黒柱と相対するものをさすことが多い。
えびす‐まい【恵比須舞】
1 民俗芸能の一つで、大漁を祈って恵比須に扮して舞うもの。神楽などの一部、七福神の舞の一つとして行われたりする。ま...
えびす‐まつり【恵比須祭(り)】
1 「恵比須講」に同じ。 2 西日本で不漁のときに、好漁になることを願ってする酒盛り。まんなおし。
えびす‐まわし【恵比須回し】
近世、初春の祝福芸として、首にかけた箱の中で、恵比須の人形を舞わせて見せた大道芸人。摂津国西宮の夷宮(兵庫県西宮神...
えびす‐むかえ【恵比須迎え】
近世、奈良で正月2日の早朝、吉野の村民が恵比須の絵像を売り歩いたこと。また、その呼び声。「二日のあけぼのに、—、と...
えびすやきへえてびかえ【恵比寿屋喜兵衛手控え】
佐藤雅美の時代小説。江戸時代の公事宿が舞台。平成5年(1993)刊行。同年、第110回直木賞受賞。
えび‐せんべい【海老煎餅】
エビを米粉・小麦粉などにまぜ、油で揚げるか焼くかしたせんべい。
えび‐ぜめ【海老責め/蝦責め】
江戸時代の拷問の一。罪人にあぐらをかかせ、後ろ手に縛り、からだを前に押し曲げて、首と足とがつくまで縄で締めつけるもの。
えび‐そうめん【海老素麺】
エビの身をすりつぶし、小麦粉をつなぎとして、そうめんのように細くしてゆでたもの。すまし汁の実にする。
えび‐ぞめ【葡萄染(め)】
1 染め色の名。薄い赤紫色。ブドウの実の色。 2 織り色の名。縦糸は蘇芳(すおう)、横糸は紫。 3 襲(かさね)の...
えび‐ぞり【海老反り/蝦反り】
1 歌舞伎で、片手または両手をかざし、体を後ろに大きく反らす演技。相手の強さに圧倒されるさまを表す。 2 体を後ろ...
えび‐たい【海老鯛】
「海老で鯛を釣る」の略。
えび‐ちゃ【葡萄茶/海老茶】
1 黒みを帯びた赤茶色。えび茶色。 2 「葡萄茶式部」「葡萄茶袴」の略。「頗(すこぶ)る大した—と言うことです」〈...
えびちゃ‐しきぶ【葡萄茶式部】
《えび茶色の袴(はかま)をよく着けたところから》明治30年代の女学生のこと。えび茶袴。紫衛門(むらさきえもん)。「...
えびちゃ‐ばかま【葡萄茶袴】
1 えび茶色の袴。明治の女学生が用いた。下田歌子が華族女学校の制服に考案したのが始まり。 2 「葡萄茶式部」に同じ。
えび‐チリ【海老チリ】
《「海老のチリソース煮」の略》殻をむいたエビを、豆板醤(トウバンジャン)・ケチャップ・ショウガなどを合わせたソース...
え‐びつ【絵櫃】
曲げ物の一。飯櫃のような木製の容器に桃・柳・菊などの絵を彩色したもの。3月や9月の節句に草餅(くさもち)・赤飯など...
えび‐づか【海老束/蝦束】
違い棚の、上下の棚板をつなぐ細く短い柱。雛束(ひなづか)。
えび‐づる【蘡薁/蝦蔓】
ブドウ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山野に生え、葉と対生して巻きひげが出て、他に絡む。葉は三〜五つに裂けている。...