かた‐おもむき【片趣】
[名・形動ナリ]心を一方にばかり寄せること。いちずなさま。「—なるをば、猪武者とてよきにはせず」〈平家・一一〉
かた‐おや【片親】
1 両親のうちのどちらか一方。「—を失う」⇔二親(ふたおや)。 2 両親のうち一方がいないこと。また、その残ってい...
かた‐おり【固織(り)】
織物の紋を浮かさないで、縦糸と横糸とを組み合わせて織ること。また、その織物。⇔浮き織り。
かた‐おりど【片折(り)戸】
一方だけに開く折り戸。→諸折(もろお)り戸
かた‐おりもの【固織物】
固織りにした横糸が1色の紋織物。糸のうちに練ったり、染めたりした綾。⇔浮き織物。
かた‐おろし【片下ろし】
古代歌謡で、本(もと)・末(すえ)の2部に分けて歌うとき、その一方を声の調子を下げて歌うもの。また、そのような歌い...
かたかい‐がわ【片貝川】
富山県東部を流れる川。毛勝(けかち)三山西斜面に源を発し、魚津市と黒部市の境で布施(ふせ)川を合流して富山湾に注ぐ...
かた‐かぎ【片鉤】
ひもの結び目の片方だけ輪にして結ぶこと。→諸鉤(もろかぎ)
かた‐か・く【片掛く】
[動カ下二] 1 片方を掛ける。寄せ掛ける。「山に—・けたる家なれば」〈源・手習〉 2 頼りにする。「かの殿の御蔭...
かた‐かけ【肩掛(け)】
婦人が外出の際に、防寒または装飾用に肩に掛けるもの。ショール。《季 冬》
かたかけ‐スピーカー【肩掛(け)スピーカー】
⇒ウエアラブルスピーカー
かた‐かげ【片陰】
1 陰になっている所。物陰。「高い用水桶の—から中を覗いて」〈秋声・足迹〉 2 日陰。特に、夏の午後に家並みなどの...
かた‐かご【堅香子】
カタクリの古名。「もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲みまがふ寺井の上の—の花」〈万・四一四三〉
かた‐かた【片方】
1 かたいっぽう。かたほう。「雨を—の手に持った傘で防(よ)けつつ」〈漱石・道草〉 2 かたすみ。かたわら。「—へ...
かた‐かた
[副](スル)堅いものが触れ合うときに発する軽い感じの音を表す語。「戸が—(と)鳴る」
かた‐かた【堅堅】
[副]《「かたがた」とも》たいへん堅く。しっかり。「まことに、—口固めをせられた程に」〈続狂言記・六人僧〉
カタカタ‐しょうにゅうどう【カタカタ鍾乳洞】
《Cutta Cutta Caves》オーストラリア、ノーザンテリトリー北部の町キャサリンの南約30キロメートルに...
かた‐かど【片才】
少しばかりの才能。「ただ、—を聞きつたへて、心を動かすこともあめり」〈源・帚木〉
かた‐かな【片仮名】
《「かた」は不完全の意で、漢字の一部分を用いるところから》万葉仮名として用いた漢字の偏(へん)・旁(つくり)・冠(...
かたかな‐ご【片仮名語】
《多く「カタカナ語」と書く》片仮名で表記される語。主に外来語をさすが、和製英語についてもいう。
かた‐かま【片鎌】
1 鎌槍の、左右に突き出た枝の一方の刃。 2 「片鎌槍(かたかまやり)」の略。
かたかま‐やり【片鎌槍】
穂先の片側にだけ枝のある鎌槍。
かた‐かゆ【固粥】
《「かたがゆ」とも》固く煮た粥。古くは、現代の飯にあたるものをいった。⇔汁粥(しるかゆ)。
かた‐かんせつ【肩関節】
肩にある関節。肩甲骨と上腕骨で構成される。
かたかんせつしゅうい‐えん【肩関節周囲炎】
五十肩(凍結肩)の医学的な正称。
かた‐かんな【片仮名】
《「かんな」は「かりな」の音変化》「かたかな」に同じ。「一には—、一は葦手」〈宇津保・蔵開中〉
肩(かた)が怒(いか)・る
1 肩が高く張っている。 2 得意な気持ちになる。肩身が広くなる。「お供についたわしらまで、ほんに—・ったに」〈浄...
肩(かた)が軽(かる)くな・る
1 肩の凝りが取れて軽く感じられる。 2 責任や負担などがなくなって、ほっとする。肩の荷が下りる。「任を解かれて—・る」
かた‐がき【方書(き)】
同居または下宿などをしている人が住所に付ける「〇〇方(かた)」という言葉。
かた‐がき【肩書(き)】
[名](スル) 1 名刺や印刷物などで、氏名の上部や右肩に官位・職名などを添えて書くこと。また、その官位・職名など...
かたがき‐つき【肩書(き)付き】
1 肩書きを持っていること。また、その人。 2 前科持ち。悪名高いこと。また、その者。
肩(かた)が凝(こ)・る
1 肩の筋肉が堅くなる。肩が張る。 2 重圧を感じて気詰まりである。肩が張る。「—・らない話」
かた‐がた【方方/旁】
[名] 1 (方方)「人々」の敬称。かたたち。「お世話になった—」 2 あちこちの貴人の部屋。「あまたの御—を過ぎ...
かたがた‐もって【旁以て】
[副]どの点からみても。いずれにしても。どっちみち。「身が家来に渡したことは—心得ず」〈浄・手習鑑〉
かた‐がっしょう【片合掌】
片手だけで合掌のかたちをすること。また、そのかたちで拝むこと。
肩(かた)がつか・える
⇒支(つか)える5
方(かた)が付(つ)・く
処理すべき物事が落着する。決着がつく。「いさかいの—・く」 [補説]「片が付く」とも書く。
肩(かた)が張(は)・る
「肩が凝る」に同じ。
かた‐がみ【型紙】
1 洋裁や手芸などで、布を裁つのに用いる形に合わせ、製図して切り取った紙。パターン。 2 小紋・型友禅・紅型(びん...
かたがみ【潟上】
秋田県西部にある市。南に接する秋田市のベッドタウン化が進む。平成17年(2005)3月に昭和町、飯田川町、天王町が...
かたがみ‐し【潟上市】
⇒潟上
かたがみ‐なっせん【型紙捺染】
型紙を使った手捺染。小紋・型友禅などを染める方法。→捺染
かた‐がわ【片側】
両面あるうちの、一方の側。また、2列あるうちの、一方の列。「板の—だけ塗る」「—通行」
かた‐がわせ【片為替】
外国との間の銀行為替で、売り為替か買い為替かの一方に偏ること。
かたがわ‐まち【片側町】
道路の片側にだけ家が建ち並んでいる町。片町。
かた‐がわり【肩代(わ)り/肩替(わ)り】
[名](スル)《駕籠(かご)かきが担ぐのを交代する意から》人の債務などをかわって引き受けること。「借金を—する」
かたき【敵/仇】
《「かた」は対比するものの片方の意で、本来は相手を広くいう》 1 勝負や争いの相手。競争相手。「商売上の—」「碁—...
かたき【難き】
むずかしいこと。たやすくないこと。困難。「あえて—に挑む」⇔易(やす)き。
かた‐き【片食】
《「かたけ(片食)」の音変化》 [名]「かたけ」に同じ。 [接尾]「かたけ」に同じ。
かたき‐うち【敵討ち】
1 主君・肉親・友人などを殺した相手を討ち、恨みを晴らすこと。あだうち。 2 仕返しをすること。報復。「去年の—の試合」