きりぬき‐ざいく【切(り)抜き細工】
色紙を切り抜いてさまざまの形に細工すること。また、そのもの。
きりぬき‐ちょう【切(り)抜き帳】
新聞や雑誌から切り抜いた記事をはりつける帳面。スクラップブック。
きり‐ぬ・く【切(り)抜く】
[動カ五(四)]一部分を切って抜き取る。「新聞の記事を—・く」「紙を丸く—・く」 [動カ下二]「きりぬける」の文語形。
きり‐ぬ・ける【切(り)抜ける】
[動カ下一][文]きりぬ・く[カ下二] 1 敵の囲みなどを切り破って逃れる。「敵陣を—・ける」 2 困難な状況や危...
きり‐ねた【切りねた】
1 漫才で、最後にどっと笑わせて舞台を降りるときに用いるねた。 2 落語で、真打ちが演じるものとされている出し物。...
きりの【桐野】
姓氏の一。 [補説]「桐野」姓の人物桐野利秋(きりのとしあき)桐野夏生(きりのなつお)
キリノ
[1890〜1956]フィリピンの政治家。第二次大戦中は抗日運動を指導し、独立後は副大統領、次いで大統領に就任。外...
きり‐のう【切能/尾能】
能で、1日の番組の最後に演じる能。普通は、五番立てで正式に演じる場合の五番目の曲種の能(五番目物)をいう。切(き)り。
錐(きり)嚢中(のうちゅう)に処(お)るが如(ごと)し
《「史記」平原君伝から》錐の先が袋から突き出るように、英才は隠れていてもいつか必ず真価を現すということ。
きり‐の‐うみ【霧の海】
1 霧の立ちこめた海。《季 秋》 2 霧が一面に深く立ちこめて海のように見えること。霧海。《季 秋》
きりのうみをながめるさすらいびと【霧の海を眺めるさすらい人】
《原題、(ドイツ)Der Wanderer über dem Nebelmeer》⇒雲海の上の旅人
きりのおと【霧の音】
北条秀司の戯曲。昭和26年(1951)、東京明治座にて新国劇が初演。
きりのき‐ずみ【桐の木炭】
桐の木で作った炭。粉にして火薬に混ぜたり懐炉灰に使ったりする。
きり‐の‐とう【桐の薹】
1 桐の花軸。 2 紋所の名。桐を図案化したもので、五三の桐、五七の桐などがある。 3 《文様に2を用いたところか...
きりの‐としあき【桐野利秋】
[1839〜1877]軍人。薩摩の人。旧名、中村半次郎。幕末から西郷隆盛の下で活躍。明治維新後陸軍少将になったが、...
きりのなかで【霧の中で】
《原題、(チェコ)V mlhách》ヤナーチェクのピアノ曲集。全4曲。1912年作曲。黒鍵を多く用いた、印象主義的...
きりの‐なつお【桐野夏生】
[1951〜 ]小説家。石川の生まれ。犯罪に走る女性の心理などをリアリティーあふれる手法で描く。「柔らかな頰」で直...
きりのはとば【霧の波止場】
《原題、(フランス)Le Quai des brumes》フランスの映画。カルネ監督、ジャック=プレベール脚本によ...
きりのはな【桐の花】
石森延男の児童文学作品。昭和43年(1968)発表。 北原白秋の第1歌集。大正2年(1913)刊。明治42年(19...
きり‐のれん【切り暖簾】
商家で用いる暖簾で、下の方を縫い合わせず、開いたままにしたもの。
きり‐は【切(り)刃】
物がよく切れる刃。
きり‐は【切(り)羽/切(り)端】
鉱石の採掘やトンネル工事で、掘削が行われる現場。切り場。
きり‐はく【切り箔】
1 金銀の箔を細かく切ったもの。 2 細かく切った金銀の箔を散らす装飾法。巻物・歌集の料紙・色紙・短冊・屏風(びょ...
きり‐はず・す【切(り)外す】
[動サ五(四)] 1 つないであったものなどを、切って外す。「電話線を—・す」 2 切り損なう。「—・して大木に切...
きりは‐づくり【切(り)刃造(り)】
日本刀の造り込みの一。鎬(しのぎ)と峰との間が広く、刃方の肉の勾配(こうばい)が急なもの。
きり‐はなし【切(り)離し/切(り)放し】
1 切り離すこと。 2 (切り放し)江戸時代、火災などの非常の際に、入獄中の囚人を一時釈放したこと。きりはなち。
きり‐はな・す【切(り)離す/切(り)放す】
[動サ五(四)]一つの物や結びついている物を、切って離れさせる。切って別々にする。「貨車を—・す」「二つの問題を—...
きり‐はなれ【切(り)離れ】
1 切れて別々になること。 2 「切れ離れ」に同じ。
きり‐はふ【切破風】
⇒切妻(きりづま)破風
きりはへ【切羽へ】
井上荒野(あれの)の小説。平成20年(2008)刊行。同年、第139回直木賞受賞。
きり‐はら・う【切(り)払う/斬(り)払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 草木などを切り除く。「下枝を—・う」 2 切りかかって追い払う。「群がる敵を—・う」
きりはら‐しんじ【桐原真二】
[1901〜1945]野球選手・新聞記者。大阪の生まれ。大正13年(1924)慶大野球部の主将となり、遊撃手として...
きり‐ば【切(り)場】
1 「切り羽」に同じ。 2 義太夫節の一段を口(くち)・中(なか)・切(き)りに分けたときの切りの部分。→端場(はば)
きり‐ばかま【切り袴】
丈が足首までの、ごく普通に見られる袴。小口袴。半袴。→長袴(ながばかま)
きり‐ばこ【霧箱】
⇒ウィルソンの霧箱
キリバス
太平洋中部、ギルバート諸島・フェニックス諸島・ライン諸島を占める国。正称、キリバス共和国。首都はタラワ。コプラを産...
きり‐ばな【切(り)花】
枝・茎をつけたまま切り取った花。生け花などに用いる。
きり‐ばり【切(り)張り/切(り)貼り】
[名](スル) 1 障子やふすまの破れた部分だけを切り取って、張り替えること。 2 切り抜いて貼りつけること。
きり‐ばん【切り盤】
俎板(まないた)のこと。「ちょっきり—百人前を夢の間に仕立てすまして」〈浄・嫗山姥〉
きり‐ばん【切(り)番】
順番・順位などの数が区切りのいい値であること。 [補説]10000番や10万番など、多くは末尾の数桁が0である数を...
きり‐ひおけ【桐火桶】
桐の木を輪切りにし、中をくりぬいて金属板を張った円い火鉢。《季 冬》
きり‐ひとは【桐一葉】
《「淮南子(えなんじ)」説山訓から》桐の葉が落ちるのを見て秋を知ること。衰亡の兆しを感じることのたとえ。《季 秋》...
きりひとは【桐一葉】
坪内逍遥の戯曲。7幕。明治29年(1896)刊、37年初演。豊臣家の没落を描く史劇。
きり‐ひなわ【切(り)火縄】
適当な長さに切った火縄。火縄銃に点火したり、タバコに火をつけたりするほか、時間を計るのにも用いた。
きり‐ひら・く【切(り)開く】
[動カ五(四)] 1 切って中を開く。「封を—・く」 2 (「切り拓く」とも書く)山を崩したり荒れ地を開墾したりし...
きり‐ひろ・げる【切(り)広げる】
[動ガ下一][文]きりひろ・ぐ[ガ下二]切り開いて中を広くする。「堀を—・げる」
きり‐び【切(り)火/鑽り火】
1 ヒノキ・モミなどの堅い材に細い丸棒をもみこみ、その摩擦熱でおこす火。 2 火打ち石と火打ち金(がね)を打ち合わ...
きり‐びしゃく【切り柄杓】
茶の湯の風炉点前で、湯を汲み出したあとの柄杓の置き方の一。柄を親指と人差し指の間に置き、その掌(てのひら)をからだ...
きり‐びと【切り人】
主君の寵愛(ちょうあい)を受けて権勢を振るう人。切り者。切れ者。「院の—して、やうやうに讒奏(ざんそう)せられ候ふ...
キリ‐ビハーラ
スリランカ中部の古都ポロンナルワにある仏塔。12世紀、シンハラ王朝のパラクラマブフ1世の妃により建立。ランカティラ...