ふう‐い【風威】
風の威力。風の勢い。「—益々加わり」〈独歩・愛弟通信〉
ふう‐い【諷意】
遠まわしに示された意味。ほのめかした気持ち。「小説に—を寓して世を誡むるの力あるは」〈逍遥・小説神髄〉
ふう‐いん【封印】
[名](スル) 1 封をした証拠として印を押したり証紙をはったりすること。また、その印や証紙。「書類を入れて—する...
ふう‐いん【風韻】
風流なおもむき。風趣。
ふういん‐きり【封印切】
浄瑠璃「冥途(めいど)の飛脚」の中の巻の通称。八右衛門の悪口に逆上した忠兵衛が、屋敷の金300両の封印を切って八右...
ふういん‐つき【封印付き】
1 悪人として世間に知れわたっていること。また、その人。札付き。「—の極悪人」 2 江戸時代、両替屋が通貨をひと包...
ふういんとうはき‐ざい【封印等破棄罪】
公務員が施した封印や差し押さえの表示を損壊・無効にする罪。刑法第96条が禁じ、3年以下の懲役もしくは250万円以下...
ふういんはき‐ざい【封印破棄罪】
⇒封印等破棄罪
ふういん‐ぼく【封印木】
化石の木生シダ。鱗木(りんぼく)類の一種で、石炭紀からペルム紀にかけて栄えた。高さ約30メートル、枝がなく、頂端に...
ふう‐う【風雨】
1 風と雨。「—にさらす」 2 強い風をともなって降る雨。あらし。「—をついて行く」
ふううつよかるべし【風雨強かるべし】
広津和郎の長編小説。昭和8年(1933)から昭和9年(1934)にかけて報知新聞に連載。
ふう‐うん【風雲】
1 風と雲。風や雲。また、自然。 2 事の起こりそうな情勢。「維新の—に際会して身を起し」〈蘆花・不如帰〉 3 竜...
風雲(ふううん)急(きゅう)を告(つ)・げる
今にも大きな変動が起きそうな、さしせまった情勢である。「—・げる政界再編の動き」
ふううん‐じ【風雲児】
社会の変動などに乗じて活躍する英雄的人物。「映画界の—」
ふううん‐の‐かい【風雲の会】
1 激変する世に、明君・賢臣となるべき人物がめぐり会って君臣の義を結ぶこと。 2 すぐれた人物が大望を達成する絶好...
ふううん‐の‐こころざし【風雲の志】
竜が風や雲を得て昇天するように、機会を得て大功を立てたり、立身出世したりしようとする志。
ふううん‐の‐じょう【風雲の情】
大自然の中をさすらいたいという気持ち。
ふう‐えい【諷詠】
[名](スル)詩歌を作ったり、吟じたりすること。「花鳥—」
ふうえいじゅうにがつ【諷詠十二月】
三好達治の詩歌論。12か月のそれぞれの月ごとに、古今の名歌や名句を著者が選び、解説したもの。昭和17年(1942)刊行。
ふうえい‐ほう【風営法】
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の略。
ふうえつ‐ざん【風越山】
⇒かざごしやま
ふう‐か【風化】
[名](スル) 1 地表の岩石が、日射・空気・水・生物などの作用で、しだいに破壊されること。また、その作用。 2 ...
ふう‐か【富家】
「ふか(富家)」に同じ。
ふう‐かい【風解】
[名](スル)結晶水を含む結晶体が、空気中で結晶水を失い、粉末になる現象。風化。
ふう‐かい【風懐】
風流な心。胸中の思い。
ふう‐かい【諷戒】
[名](スル)遠まわしにいましめること。「『源氏物語』を評論して、時世を—せし書ぞといい」〈逍遥・小説神髄〉
ふう‐かく【風格】
1 その人の容姿や態度などに現れる品格。「大人(たいじん)の—」 2 味わい。趣。「—のある文章」
ふうか‐ざんりゅうこうしょう【風化残留鉱床】
⇒残留鉱床
ふうか‐せっかい【風化石灰】
生石灰(酸化カルシウム)が、空気中の水分を吸収し、粉末の消石灰(水酸化カルシウム)になったもの。
ふう‐かん【封緘】
[名](スル)手紙や文書などの封をとじること。また、そのもの。封。「—した郵便物」
ふう‐かん【風寒】
風と寒さ。また、風が吹いて寒いこと。「はだえ堅く血気つよくなりて—に感ぜず」〈和俗童子訓・一〉
ふう‐かん【風鑑】
1 見識。識見。 2 風采・容貌などによってその人の性質を判断すること。また、その判断。「—の津梁(しんりょう)た...
ふう‐かん【諷諫】
[名](スル)遠まわしに忠告すること。また、その忠告。「細君の顔には多少—の意が現れていた」〈漱石・道草〉
ふうかん‐し【封緘紙】
封書・文書・包装などの封じ目に貼(は)って封をするための紙片。シール。
ふうかん‐はがき【封緘葉書】
郵便書簡の旧称。
ふう‐が【風雅】
[名・形動] 1 高尚で、みやびな趣のあること。また、そのさま。「—な住まい」 2 詩文・書画・茶道などのたしなみ...
ふう‐がい【風害】
強風や旋風(つむじかぜ)、竜巻などによる被害。
ふうがしゅう【風雅集】
「風雅和歌集」の略称。
ふう‐がら【風柄】
1 風采(ふうさい)。容姿。 2 人柄。人品。
ふうがわかしゅう【風雅和歌集】
室町前期の勅撰和歌集。20巻。花園院監修、光厳院撰。正平4=貞和5年(1349)ごろ成立。京極派の流れをくむ撰集で...
ふう‐がわり【風変(わ)り】
[名・形動]ようすや性質・行動などが普通と違っていること。また、そのさま。「彼の演出はちょっと—だ」「—な趣味」
ふうがわりなびじょ【風変わりな美女】
《原題、(フランス)La belle excentrique》サティの管弦楽曲。全4曲。1920年作曲。のちに四手...
ふうがわりなみせ【風変わりな店】
《原題、(フランス)La boutique fantasque》レスピーギのバレエ音楽。全1幕。ロッシーニの未発表...
ふう‐がん【風眼】
膿漏眼(のうろうがん)の俗称。
ふう‐き【風気】
1 風の吹くこと。 2 気候。気象。 3 気風。風俗。「本来が四返(しへん)の—を換えるのを目的とする移動だから」...
ふう‐き【風紀】
社会生活の秩序を保つための規律。特に、男女間の交際についての節度。「—を乱す」
ふう‐き【富貴】
[名・形動]金持ちで、かつ地位や身分が高いこと。また、そのさま。ふっき。「—になる」「—な(の)生まれ」⇔貧賤(ひ...
ふうき‐ぐさ【富貴草】
牡丹(ぼたん)の別名。
富貴(ふうき)なる者(もの)は人(ひと)を送(おく)るに財(ざい)を以(もっ)てし仁人(じんじん)は人(ひと)を送(おく)るに言(げん)を以(もっ)てす
《「史記」孔子世家から》金持ちは人を送別するときには、はなむけとして金銭を贈るが、仁徳の者は、その人のためになるよ...
富貴(ふうき)にして善(ぜん)をなし易(やす)く貧賤(ひんせん)にして功(こう)をなし難(がた)し
生活に余裕のある者は善行を行うことも容易であるが、貧乏だと物事を成し遂げることもむずかしい。