やな【梁/簗】
川の瀬に杭(くい)などを八の字形に並べ、水をせき止めて1か所をあけ、そこに梁簀(やなす)を張って流れてくる魚を受け...
やな
[終助]《間投助詞「や」+終助詞「な」から》名詞、形容動詞の語幹、動詞・形容詞の終止形に付く。感動・詠嘆の意を表す...
やな‐あさって【弥な明後日】
「やのあさって」に同じ。
やない【柳井】
山口県南東部の市。瀬戸内海に面し、商業港として発達。エレクトロニクスや機械工業が行われる。刺身用の甘露醤油を特産。...
やない‐し【柳井市】
⇒柳井
やないはら‐ただお【矢内原忠雄】
[1893〜1961]経済学者。愛媛の生まれ。東大教授。植民政策を研究し、昭和12年(1937)戦争政策を批判して...
やない‐ば【柳葉】
1 柳の葉の形をした鏃(やじり)。 2 鐙(あぶみ)の、足をのせる部分の周縁部の名。
やない‐ばこ【柳筥】
柳の細枝を編んだ箱。また、柳の木を細長く三角に削って寄せ並べ、生糸やこよりで編んだ蓋(ふた)つきの箱。硯(すずり)...
やない‐わたり【箭内亘】
[1875〜1926]東洋史学者。福島の生まれ。東大教授。モンゴル史研究に業績を残した。著「蒙古史研究」「東洋読史...
やな‐うんじょう【梁運上/簗運上】
江戸時代、川に梁を設けて魚を捕る者に課した税。
やなか【谷中】
東京都台東区北西部の地名。寺が多く、天王寺には幸田露伴「五重塔」のモデルになった五重塔があったが、昭和32年(19...
やなか‐しょうが【谷中生姜】
葉生姜の品種の一つ。芽の根本が赤く、初夏に出荷される。江戸期に谷中の特産品だった。
やなか‐ぼち【谷中墓地】
谷中霊園の旧称。
やなか‐れいえん【谷中霊園】
東京都台東区にある都立霊園。旧称、谷中墓地。明治7年(1874)の開園。面積は約10万平方メートル。徳川慶喜・横山...
やながせ【柳ヶ瀬】
滋賀県北部、長浜市の地名。北国街道の要地にあり、賤ヶ岳(しずがたけ)の戦いで柴田勝家が陣地とした。 岐阜市内中央部...
やな‐がわ【柳川】
「柳川鍋」の略。
やながわ【柳川】
福岡県南西部の市。有明海に面し、筑後川と矢部川の間の低地にあり、水路網が発達。もと立花氏の城下町。造り酒屋であった...
やながわ【柳川】
姓氏の一。 [補説]「柳川」姓の人物柳川検校(やながわけんぎょう)柳川春葉(やながわしゅんよう)
やながわ‐けんぎょう【柳川検校】
[?〜1680]江戸前期の地歌の演奏家・作曲家。柳川流の創始者。大坂の人。地歌三味線の名手として京都で活躍。三味線...
やながわ‐し【柳川市】
⇒柳川
やながわ‐しゅんよう【柳川春葉】
[1877〜1918]小説家。東京の生まれ。本名、専之(つらゆき)。尾崎紅葉門下の四天王の一人。作「錦木」「生(な...
やながわ‐せいがん【梁川星巌】
[1789〜1858]江戸後期の漢詩人。美濃の人。名は孟緯。字(あざな)は公図。江戸で古賀精里・山本北山に学び、神...
やながわ‐なべ【柳川鍋】
背開きにしたドジョウを、浅い鍋にささがきゴボウを敷いた上に並べ、味付けして煮て、卵を流し込んでとじた料理。名称は、...
やながわ‐やき【柳川焼】
福岡県柳川産の土器。慶長年間(1596〜1615)の創始で、茶人に愛好される。蒲池焼(かまちやき)。
やながわ‐りゅう【柳川流】
地歌の流派の一。寛永年間(1624〜1644)京都で柳川検校が創始。大坂を中心に興った野川流と相対して現在に至る。
やなぎ【柳】
1 ヤナギ科ヤナギ属の落葉樹の総称。一般に湿地に多く、低木または高木で、葉はふつう互生する。雌雄異株。主に早春、花...
やなぎ【柳】
姓氏の一。 [補説]「柳」姓の人物柳宗理(やなぎそうり)柳宗悦(やなぎむねよし)
やなぎ‐いろ【柳色】
1 くすんだ黄緑色。 2 織り色の名。縦糸を萌葱(もえぎ)色、横糸を白で織ったもの。
やなぎ‐うみえら【柳海鰓】
花虫綱ヤナギウミエラ科の腔腸(こうちょう)動物。浅海の砂泥底に直立し、長さ30〜40センチ。橙色の角質の太い骨軸が...
やなぎ‐かげ【柳陰/柳蔭】
1 柳の木陰。《季 春》 2 「本直(ほんなお)し」に同じ。
やなぎ‐かご【柳籠】
生の柳の枝で編んだ籠に石を入れたもの。河川の護岸工事などに用いる。
やなぎ‐がさね【柳襲】
「柳2」に同じ。
やなぎ‐ごうり【柳行李】
コリヤナギの枝の皮を除いて乾かしたものを、麻糸で編んで作った行李。やなぎごり。
やなぎ‐ごし【柳腰】
《「柳腰(りゅうよう)」を訓読みにした語》細くしなやかな腰つき。また、細腰の美人。
やなぎ‐さび【柳皺】
近世に流行した烏帽子(えぼし)の皺(さび)。柳の葉のように横に細長いしわを寄せたもの。また、その烏帽子。
やなぎさわ【柳沢】
姓氏の一。 [補説]「柳沢」姓の人物柳沢淇園(やなぎさわきえん)柳沢吉保(やなぎさわよしやす)
やなぎさわ‐きえん【柳沢淇園】
[1704〜1758]江戸中期の文人・画家。字(あざな)は公美(こうび)。柳里恭(りゅうりきょう)ともよばれる。大...
やなぎさわ‐よしやす【柳沢吉保】
[1659〜1714]江戸中期の大名。徳川綱吉の側用人となり、やがて老中格から大老格となって甲府15万石を領した。...
やなぎ‐しぼり【柳絞(り)】
柳の葉のような柄を染め出した絞り染め。滝絞り。
やなぎ‐そうり【柳宗理】
[1915〜2011]インダストリアルデザイナー。東京の生まれ。本名、むねみち。宗悦(むねよし)の子。白磁の食器か...
やなぎた【柳田】
姓氏の一。 [補説]「柳田」姓の人物柳田国男(やなぎたくにお)
やなぎた‐くにお【柳田国男】
[1875〜1962]民俗学者。兵庫の生まれ。貴族院書記官長を退官後、朝日新聞に入社。国内を旅して民俗・伝承を調査...
やなぎ‐たで【柳蓼】
タデ科の一年草。水辺に生え、高さ40〜60センチ。柳に似て細長い葉を互生し、鞘(さや)状の托葉(たくよう)をもつ。...
やなぎだ【柳田】
姓氏の一。 [補説]「柳田」姓の人物柳田邦男(やなぎだくにお)
やなぎだ‐くにお【柳田邦男】
[1936〜 ]ノンフィクション作家。栃木の生まれ。NHKの記者時代に、航空機事故の原因を追及した「マッハの恐怖」...
やなぎだに‐かんのん【柳谷観音】
楊谷寺(ようこくじ)の通称。
やなぎ‐だる【柳樽】
柄樽(えだる)の一種で、長い2本の柄のある、祝儀用の酒樽。朱漆で塗り、定紋をつけたものもある。→柄樽 →角樽(つの...
やなぎだる【柳多留】
「誹風(はいふう)柳多留」の略称。
やなぎ‐とうば【柳塔婆】
柳の木や枝を塔婆として立てるもの。三十三回忌など最終年忌に立てる。
柳(やなぎ)に受(う)・ける
逆らわないで、されるがままになる。「這箇(こっち)が—・けて聞いて居て遣りゃ、可いかと思って増長して」〈紅葉・金色夜叉〉