かた【方】
[名] 1 方角。方向。むき。「西の—を望む」 2 物事の方向。決着。始末。 3 時間上の方向。ころ。とき。時節。...
かた【片】
[名]一対のもの、二つで一組のものの一方。片方。片一方。「—や横綱、—や平幕の対戦」 [語素]名詞または動詞の上に...
かた【形/型】
1 (形)物の姿や格好。形状。かたち。「洋服の—が崩れる」「髪の—をととのえる」 2 (形)証拠に残すしるし。保証...
かた【肩】
1 人の腕が胴体に接続する部分の上部、および、そこから首の付け根にかけての部分。「—をもむ」「—を組む」 2 動物...
かた【潟】
1 砂州によって外海から分離されてできる海岸の湖。潟湖(せきこ)。ラグーン。「河北—」 2 浦。入り江。湾。「松浦...
か‐た【掛搭/挂搭】
「掛錫(かしゃく)」に同じ。
か‐た【過多】
[名・形動]多すぎること。また、そのさま。過剰。「人口—な都市」「胃酸—」⇔過少。
か‐た【夥多】
[名・形動]物事が多すぎるほどあること。おびただしいさま。「人口の—なるに驚けり」〈織田訳・花柳春話〉
かた‐あかり【片明(か)り】
ほのかなあかり。うすあかり。「伸子は曇硝子の障子をあけて、外を覗(のぞ)いた。—で女の横顔が見えた」〈宮本・伸子〉
かた‐あがり【肩上(が)り】
書いた文字の右側が上がっていること。⇔肩下がり。
かた‐あき【肩明き】
洋裁で、肩の縫い目線を利用して作ったあき。
方(かた)明(あ)・く
陰陽道(おんようどう)で、方角のふさがりが除かれる。「—・きなばこそは参り来べかなれ」〈かげろふ・中〉
かた‐あげ【肩上げ/肩揚げ】
[名](スル)子供の着物を大きめに仕立て、肩山の所で縫い上げて、成長に合わせて裄丈(ゆきたけ)を短くすること。また...
肩上(かたあ)げが取(と)・れる
成人して、肩上げのない着物を着るようになる。子供が大人と認められる年齢に達する。肩上げが下りる。
肩上(かたあ)げを下(お)ろ・す
1 肩上げをはずして裄(ゆき)を長くする。 2 子供が成人して、肩上げのない着物を着るようになる。
かた‐あし【片足】
1 片方の足。「—とび」 2 一組の履物の片一方。
かたあし‐とび【片足跳び】
片足だけではねて進むこと。→けんけん
片足(かたあし)を突(つ)っ込(こ)・む
あることに少しだけ関わる。「社会運動に—・む」
かた‐あて【肩当て/肩宛】
1 物を担ぐとき肩に当てるもの。 2 単(ひとえ)の長着の衿肩まわりや肩の部分を丈夫にするため、肩の裏側につける布...
かた‐あぶら【固油】
びんつけ油。
かた‐あめ【固飴】
固く作った飴。
かた‐い【乞丐】
1 こじき。ものもらい。「—どもの、坏(つき)、なべなど据ゑてをるも、いとかなし」〈かげろふ・上〉 2 人をののし...
か‐たい【下腿】
ひざから足首までの部分。⇔上腿。
か‐たい【化体】
[名](スル)観念的な事柄を、具体的な形のあるもので表すこと。特に、権利を有価証券の形で表すことをいう。「証券に—...
か‐たい【科怠】
「過怠(かたい)1」に同じ。
か‐たい【過怠】
1 過失。あやまち。てぬかり。科怠。 2 中世武家の法で、過失行為に対する刑罰。金品を課したり、労役に服させたりし...
か‐たい【歌体】
1 句数・字数などからみた和歌の形式。短歌・長歌・旋頭歌(せどうか)・片歌(かたうた)などの類。 2 和歌の姿や風体。
かた・い【堅い/硬い/固い】
[形][文]かた・し[ク] 1 外力に対する抵抗力が大きく、容易に形を崩さない。「—・い殻を割る」「—・くてかめな...
かた・い【難い】
[形][文]かた・し[ク]《「堅い」と同語源》それをすることが、むずかしい。なかなかできない。「守るにやすく、攻め...
かたい‐エックスせん【硬いX線】
⇒硬X線
かた‐いき【片息/肩息】
絶え絶えな息づかい。ひどく苦しそうな息。「—をついて横たわっている」
かたい‐きん【下腿筋】
下腿にある筋肉。足首や指の屈伸に関与する。腓骨筋(ひこつきん)・腓腹筋・平目筋(ひらめきん)など。
かたい‐きん【過怠金】
公共組合その他の団体が、構成員の義務違反に対して制裁の意味で科する金銭罰。
かたい‐こつ【下腿骨】
下腿をなす骨。脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)・膝蓋骨(しつがいこつ)からなる。→骨格
かた‐いじ【片意地】
[名・形動]自分の考えを執拗(しつよう)に押し通すこと。また、そのさま。「—を張る」「—なところがある」
か‐たいじん【家大人】
自分の父を敬っていう語。家君。家厳。「—おなくなりなされた事は」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
かたい‐せつ【化体説】
聖餐(せいさん)に関する、ローマ‐カトリック教会の正統教義。ミサにおいて、パンとぶどう酒が、その実体においては完全...
かた‐いた【形板/型板】
1 曲線や紋様の形に作った板。これを使って木や石の材を造形する。また、製図にも用いる。 2 模様を彫刻した、薄い亜...
かた‐いたガラス【型板ガラス】
片面あるいは両面に細かな凹凸の模様をつけた板ガラス。
かた‐いっぽう【片一方】
二つのうちの一方。片方。
かたい‐てじょう【過怠手錠】
江戸時代の刑罰の一。過怠銭を納めない者に、代わりとして手錠をかけた刑。庶民に適用。
かた‐いと【片糸】
2本の糸をより合わせて1本にするときの、その片方の糸。多く片思い、弱い、はかないの意をこめて使われる。片緒。「河内...
かたいと‐どり【片糸鳥】
雁(がん)の別名。
かたいと‐の【片糸の】
[枕]「よる」「くる」「あふ」「緒(を)」「伏し」などにかかる。「—あひ見むまでと年もへぬ」〈続後撰・恋二〉
かた‐いなか【片田舎】
都から遠く離れていて生活に不便なところ。辺鄙(へんぴ)な田舎。辺地。
かたい‐はさんざい【過怠破産罪】
債務者が財産を浪費したり、はなはだしく減少させたりして、債権者に不利益・不平等をもたらす行為で、破産法第375条に...
かた‐いみ【方忌(み)】
陰陽道(おんようどう)で、方塞(かたふた)がりの方角を忌むこと。ほういみ。→方違(かたたが)え
かたいやくげん【歌体約言】
江戸中期の歌論書。1巻。田安宗武著。延享3年(1746)成立。万葉集の古風の意義を説く。
かた‐いれ【肩入れ】
[名](スル) 1 ひいきすること。力を貸すこと。支援。「地元のチームに—する」 2 着物の肩の部分を別の布で、は...
かたいれ‐ぼうこう【肩入れ奉公】
江戸時代、奉公人がのれんを分けてもらったのちも、恩返しに、もとの主人の家の用を手伝うこと。