あうこと。対面。

「夢 (いめ) の—は苦しかりけり覚 (おどろ) きてかき探れども手にも触れねば」〈・七四一〉

  1. (「間」とも書く)「合い着」「合い服」の略。「—の服」

  1. 名詞の下に付いて接尾語的に用いる。

    1. ㋐互いにある動作をすることを表す。「話し—」「触れ—」

    2. 様子調子などの意を表す。「色—」「風 (ふう) —」

    3. ㋒それに近いこと、そのあたり、の意を表す。「意味—」「沖—」「横—」

《「合い」と同語源》

[名]
  1. 二人で互いに槌 (つち) を打ち合わすこと。あいづち。〈和名抄

  1. 共謀仲間。ぐる。

    1. 「むむ、さては—ぢゃの」〈浄・女楠〉

  1. 相手をすること。また、相手

    1. 「—には愚僧が行かいでたまるものか」〈伎・韓人漢文〉

[接頭]
  1. 名詞・動詞に付く。

    1. 一緒に、ともに、の意を表す。「—弟子」「—伴う」

    2. ㋑互いに、の意を表す。「—四つ」「—憐れむ」

  1. 動詞に付いて、語勢語調を整える。現代語では、改まったときや手紙文などで使われる場合が多い。「—成る」「—変わらず」

数の単位。1の100億分の1。→位 (くらい) [表]

  1. 物と物とのあいだ。

    1. 「—の小門 (くぐり) を開けて」〈木下尚江良人の自白

  1. ひと続きの時間。あいま。

    1. 「喜ぶ—は少なくて」〈露伴・日ぐらし物語

  1. 間駒 (あいごま) 」の略。

  1. 間狂言 (あいきょうげん) 」の略。

  1. 人と人との仲。

    1. 「二人ノ—ガ悪ウゴザル」〈日葡

  1. 酒席で、二人が酒を飲んでいる中に第三者が入って、一方に代わって杯を受けて飲むこと。

    1. 「杯の回りも覚え、—するといふ事も知るぞ」〈浮・一代男・四〉

  1. 間 (あい) の宿 (しゅく) 」の略。

  1. 間食 (かんしょく) をいう女房詞

  1. 親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。「—を注ぐ」

  1. 性愛対象として)特定の人をいとしいと思う心。互いに相手を慕う情。恋。「—が芽生える」

  1. ある物事を好み、大切に思う気持ち。「芸術に対する—」

  1. 個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。「人類への—」

  1. キリスト教で、神が人類をいつくしみ、幸福を与えること。また、他者自分と同じようにいつくしむこと。→アガペー

  1. 仏教で、主として貪愛 (とんあい) のこと。自我欲望に根ざし解脱 (げだつ) を妨げるもの。

[用法]愛・[用法]愛情——「親と子の愛(愛情)」「夫の妻に対する愛(愛情)」などでは、相通じて用いられる。◇「愛」は、「国家への愛」など、広く抽象的な対象にも向けられる。◇「愛情」は、主に肉親恋人に対して用いられ、「幼なじみにあわい愛情を抱きはじめた」などという。◇類似の語に「情愛」がある。「情愛」は「愛情」と同じく肉親や恋人間の感情を表すが、「絶ちがたい母子の情愛」のように、「愛情」よりも思いやる心が具体的である。
  1. タデ科の一年草。高さ50〜80センチ。茎は紅紫色で、葉は長楕円形。秋、穂状に赤い小花をつける。葉・茎から藍染めの染料をとり、京都・大坂・阿波産地として知られた。果実漢方解熱解毒に使う。古く中国から渡来したとされる。たであい。あいたで。 花=秋》「この村に減りし土蔵や—の花/秋郷」

  1. 濃青色の天然染料の一。1木藍 (きあい) などの葉や幹から得られる。インジゴ。

  1. 藍色 (あいいろ) 。

目。目の形をしたもの。目の役をするもの。「—ライン」「マジック—」

  1. 英語アルファベットの第9字。

  1. 〈I〉ローマ数字の「一」。

  1. 〈I〉《iodine沃素 (ようそ) 元素記号

  1. i数学で、虚数単位。2乗して−1になる数。

  1. 〈I〉英語代名詞で、私の意。

わい

出典:gooニュース

出典:青空文庫

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