かけ‐うま【賭(け)馬】
1 競馬に使う馬。 2 競馬。
かけ‐うり【掛(け)売り】
[名](スル)即金でなく、一定期間後に代金を受け取る約束で品物を売ること。かけ。⇔掛け買い。
かけ‐えぼし【掛烏帽子】
掛緒(かけお)を使わずに、後ろの針だけで留めておく折烏帽子(おりえぼし)のかぶり方。また、その烏帽子。うちかけえぼし。
かけ‐えり【掛(け)襟】
1 汚れやいたみを防ぐために、和服の襟の上に共布でかけた襟。ともえり。 2 丹前・半纏(はんてん)・夜具などの襟の...
かけ‐えんしょう【掛煙硝/掛焔硝】
芝居で化け物や忍者が現れたり消えたりする場面に、ぱっと立ち上る煙。また、その仕掛け。樟脳(しょうのう)の粉を入れた...
かけ‐お【掛緒/懸緒】
1 冠や烏帽子(えぼし)をあごの下で結び留めるひも。 2 鎧(よろい)の袖につけて肩上(わたがみ)の袖付けの緒につ...
かけ‐おち【駆(け)落ち/駈け落ち/欠(け)落ち】
[名](スル) 1 結婚を許されない相愛の男女がひそかによその土地に逃れること。「親に結婚を反対されて—する」 2...
かけおち‐もの【駆(け)落ち者】
かけおちした人。「—になるより外に仕方がない」〈漱石・明暗〉
かけ‐おどり【掛(け)踊り/懸(け)踊り】
1 大ぜいの人がそろって掛け合いで歌いながら踊ること。 2 老若男女が一団となって、町や村の境まで踊って行くこと。...
かけ‐おび【掛(け)帯】
1 社寺参詣の女性が、物忌みのしるしとして用いた赤い帯。赤色の絹を畳み、胸の前に掛け、背後で結んだもの。 2 近世...
かけ‐お・りる【駆(け)降りる/駈け降りる】
[動ラ上一][文]かけお・る[ラ上二]走っておりる。勢いよくおりる。「階段を—・りる」
かけ‐がえ【掛(け)替え】
《「かけかえ」とも》 1 かけかえること。また、そのもの。 2 予備のために用意しておく同種類のもの。かわり。「命...
かけ‐か・える【掛(け)替える】
[動ア下一][文]かけか・ふ[ハ下二] 1 取り外して、別のものを掛ける。「応接間の絵を—・える」 2 掛ける場所...
かけかけ・し
[形シク] 1 いつも心にかけている。「ほだしなど聞えむは—・しきやうなれど」〈源・椎本〉 2 特に男女関係に関心...
かけ‐かまい【掛(け)構い】
1 気遣うこと。遠慮のあること。「人見知りをせず、年は若し、—のない女であるから」〈鏡花・湯島詣〉 2 (下に否定...
かけ‐がい【掛(け)買い】
[名](スル)代金を後日支払う約束で品物を買うこと。かけ。⇔掛け売り。
掛(か)け替(が)えのな・い
かわりになるものがない。このうえなく大切な。「—・い人を失う」
かけ‐がね【掛(け)金】
戸や箱などに取り付け、もう一方の金具に掛けて開かないようにする金具。
かけ‐がみ【懸(け)紙】
1 贈答品の上包みに用いる紙。多く熨斗(のし)や水引(みずひき)などの形が印刷してある。また、仕出し弁当の折などを...
かけがわ【掛川】
静岡県南西部の市。もと東海道の宿場町、太田氏の城下町。茶の生産・出荷地で、楽器・OA機器などの工業も盛ん。葛布(く...
かけがわ‐し【掛川市】
⇒掛川
かけがわ‐じょう【掛川城】
掛川市にあった城。戦国時代、今川氏の重臣朝比奈氏の居城。永禄12年(1569)、徳川家康の攻撃を受けて開城。天正1...
かけ‐がわら【掛(け)瓦】
登り軒に用いる軒平(のきひら)瓦。
かけ‐きん【掛(け)金】
1 日掛け、月掛けなどで定期的に積み立てたり、支払ったりする金。「保険の—を払う」 2 掛け売りの代金。掛け代金。
かけ‐ぎ【掛け木】
《はかりに掛けて売ったところから》たきぎ。「伽羅(きゃら)—のごとし」〈浮・五人女・五〉
かけ‐くら【駆け競/駈け競】
「駆け競べ」に同じ。「—をして遊んで帰って見ると」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉
かけ‐くらべ【駆け競べ/駈け競べ】
[名](スル)走って速さを競い合うこと。かけっこ。かけくら。
かけ‐こ【掛け子】
振り込め詐欺などの犯罪で、電話をかけてだます役をいう隠語。→出し子2 →受け子
かけ‐こうじ【掛け麹】
清酒のもろみを仕込むのに用いる麹。
かけ‐ことば【掛け詞/懸け詞】
一つの言葉に同時に二つの意味をもたせる修辞法。「立ち別れいなばの山の峰におふるまつとし聞かば今帰り来(こ)む」〈古...
かけ‐こみ【掛(け)込み】
両替をするとき、利ざやを稼ぐために、客から受け取った金銀の目方を実際より少なめに読むこと。また、その利ざや。⇔掛け...
かけ‐こみ【駆(け)込み/駈け込み】
1 走って中に入ること。「—乗車」 2 その時期・機会を逃すまいと、大急ぎですること。「—で認可を申請する」 3 ...
かけこみ‐うったえ【駆(け)込み訴え】
江戸時代の越訴(おっそ)の一。町役人などの手を経る正規の手続きをとらず、評定所・奉行所、または幕府の重臣、領主など...
かけこみ‐じゅよう【駆(け)込み需要】
製造や販売の中止、値上げや税率の引き上げなどの直前に、今のうちに買っておこうという客が増えて、商品やサービスへの需...
かけこみ‐じょうしゃ【駆(け)込み乗車】
発車のために扉を閉めようとしている電車やバスなどに、走って乗り込むこと。
かけこみ‐でら【駆(け)込み寺】
1 ⇒縁切り寺 2 何か困ったことがあったときに相談に乗ってくれる人や機関。「トラブルに遭った顧客の—となる」
かけ‐こ・む【駆(け)込む/駈け込む】
[動マ五(四)] 1 走って中に入る。「軒先に—・む」「慌てて終電に—・んだ」 2 助けを求めて急いで相談に行く。...
かけ‐こ・む【掛け込む】
[動マ下二]鍵を掛けて門戸を閉ざす。「その遣戸(やりど)—・めて」〈落窪・二〉
かけ‐こも・る【掛け籠もる】
[動ラ四]鍵を掛けて、閉じこもる。「睡(ねぶ)たければ、昼も—・りて」〈徒然・六〇〉
かけ‐ご【掛(け)子/懸け籠】
1 箱の縁に掛けて、その中にはまるように作った平たい箱。 2 《1が箱の底を隠すところから》隔て心。隠し事。底意。...
かけ‐ご【賭(け)碁】
金品を賭けて打つ碁。
かけ‐ごい【掛け乞ひ】
「掛け取り」に同じ。《季 冬》「惣じて—の、無常を観ずる事なかれ」〈浮・永代蔵・五〉
かけ‐ごう【掛(け)香/懸(け)香】
調合した香を絹の小袋に入れたもの。室内にかけたり、女性が懐中したり、ひもをつけて首にかけたりした。におい袋。《季 ...
かけ‐ごえ【掛(け)声】
1 人に呼びかける声。特に、芝居や競技などで、ひいきの者に呼びかける声。 2 勢いをつけたり、調子をとったりするた...
かけ‐ごくら【駆けごくら/駈けごくら】
かけくらべ。「飛びごくら—」〈浄・今国性爺〉
かけ‐ごと【賭(け)事】
金品を賭けて争う勝負事。かけ。ギャンブル。
かけご‐ぬり【掛(け)子塗(り)】
土蔵の観音開きの扉の合わさる部分に、左右が組み合うように段をつけて漆喰(しっくい)を塗ること。
かけ‐ごや【掛(け)小屋】
臨時にこしらえた興行用などの小屋。
かけ‐さき【掛(け)先】
掛け売り代金を受け取るべき得意先。また、その代金。「二葉やのお角(かく)に心(しん)から落込んで、—を残らず使い込...
かけ‐ざお【掛け竿】
1 手ぬぐい・衣服などを掛けるために横に渡した細い竹。 2 掛け軸をかける竹。