はなっ‐ぱり【鼻っ張り】
「鼻っ柱(ぱしら)」に同じ。「一旦は…へこたれながらも、すぐまた盛り返して来た—の強さは」〈里見弴・今年竹〉
はな・つ【放つ】
[動タ五(四)] 1 閉じ込められたり束縛されたりしていたものを自由に動けるようにしてやる。「リスを公園に—・つ」...
はな‐つき【鼻突き/鼻衝き】
ばったり出会うこと。出会いがしら。「殿下(てんが)の御出に—に参りあふ」〈平家・一〉
はな‐つ‐づき【花つ月】
陰暦3月の異称。《季 春》
はな‐つまみ【鼻摘み】
《臭いものは鼻をつまんで避けるところから》ひどく人に嫌がられること。また、その人。「近所の—」「—者」
はな‐つみ【花摘み】
1 野原などで草花を摘み取ること。また、その人。 2 昔、比叡山戒壇堂で仏生会が行われる4月8日に、この日を限って...
はな‐つめくさ【花爪草】
シバザクラの別名。
はな‐づかれ【花疲れ】
花見で疲れること。桜を見に出かけ、くたくたに疲れることをいう。《季 春》「—かくしもならぬ起居(たちい)かな/年尾」
はな‐づくえ【花机】
仏前に据えて経文・仏具などを載せる机。脚に花形の彫刻がなされる。一説に、仏前に香花を供える机。「仏の御飾り、—のお...
はな‐づくし【花尽(く)し】
1 いろいろの花の名をあげていうこと。 2 いろいろの花を表した模様。
はな‐づくり【花作り】
花の咲く草木を栽培すること。また、それを業とする人。
はな‐づつ【花筒】
花をさす筒。筒形の花器。
はな‐づな【鼻綱】
牛の鼻輪につなぐ綱。はななわ。
はな‐づな【花綵】
花を編んで作ったつな。また、それを模した装飾。
はな‐づま【花妻】
1 花のように美しい妻。一説に、間もなく結婚する男女が、一定期間まったく会わずに過ごすときの、その触れることのでき...
はな‐づまり【鼻詰(ま)り】
鼻のあなが詰まって空気がよく通らないこと。
はな‐づら【鼻面】
鼻の先端。鼻先。はなっつら。
はな‐づら【鼻縻/牛縻】
「鼻綱(はなづな)」に同じ。「—取って引き出す車」〈浄・手習鑑〉
鼻面(はなづら)を取(と)って引(ひ)き回(まわ)・す
自分の好きなように他人を動かす。
鼻(はな)であしら・う
相手の言葉にとりあおうとせず、冷淡に扱う。鼻先であしらう。「忠告したが—・われる」
鼻(はな)で笑(わら)・う
相手を見下してあざけり笑う。鼻先でふんと笑う。
はな‐でんしゃ【花電車】
1 祝賀などの際に、造花や電球・旗などで美しく飾って運転する電車。 2 ハナサキウミウシ科の軟体動物。浅海にすむ。...
はなと‐こばこ【花登筐】
[1928〜1983]放送作家・小説家。滋賀の生まれ。本名、善之助。劇団「笑いの王国」を主宰し、大村崑・芦屋雁之助...
花(はな)と散(ち)・る
1 花びらのように散る。満開の桜の花がすぐに散ってしまうように、はかなく消える。「櫂(かい)のしずくも—・る」 2...
はな‐とり【花鳥】
花と鳥。花や鳥。かちょう。→花鳥(かちょう)の使い「—の色にも音にもよそふべきかたぞなき」〈源・桐壺〉
はな‐とり【鼻取り】
牛馬を使って田畑を耕すとき、牛馬の鼻を取って誘導すること。
はなとりゅう【花と竜】
火野葦平の自伝的長編小説。昭和27年(1952)から昭和28年(1953)にかけて「読売新聞」に連載。単行本は昭和...
はな‐どき【花時】
1 その花の咲くころ。その花の盛りのころ。「牡丹(ぼたん)の—」 2 桜の花の盛りのころ。《季 春》「—の人迷ひく...
はな‐どけい【花時計】
文字盤の部分に季節の草花を植え込んだ時計。公園・広場などに作りつける。
はな‐どめ【花留(め)】
花材を花器に固定する道具。生花(せいか)では花配りを使い、自由花では剣山・七宝などを用いる。
はな‐どり【花鳥】
スズメ目ハナドリ科の鳥の総称。多くはスズメより小形で、雄は赤・黄・青・黒色などのはでな羽毛をもつ。雌は緑色や緑褐色...
はなな‐づけ【花菜漬(け)】
開ききらない菜の花を塩漬けにしたもの。京都の名産。菜の花漬け。《季 春》
はな‐なでしこ【花撫子】
1 襲(かさね)の色目の名。表は紫、裏は紅。夏に用いる。 2 シラヒゲソウの別名。
はな‐なわ【鼻縄】
「鼻綱(はなづな)」に同じ。
鼻(はな)に当(あ)・てる
自慢する。鼻にかける。「よき知音(ちいん)つきたる事を—・て」〈色道大鏡・四〉
花(はな)に嵐(あらし)
物事にはとかく支障が起こりやすいことのたとえ。月に叢雲(むらくも)花に風。
はな‐におい【花匂ひ】
花のように美しく映えるようす。「秋野には今こそ行かめもののふの男女(をとこをみな)の—見に」〈万・四三一七〉
鼻(はな)に掛(か)・ける
自慢する。得意がる。「成績がいいのを—・ける」
鼻(はな)に付(つ)・く
1 においが鼻につきまとう。「香料が—・いて食べられない」 2 飽きて嫌になる。また、人の振る舞いなどがうっとうし...
はなにとえ【花に問え】
瀬戸内寂聴の長編小説。鎌倉時代中期の僧侶、一遍上人の面影を追いながら心の旅を続ける女性を描く。平成4年(1992)...
はな‐にら【花韮】
1 ヒガンバナ科の多年草。細長い葉が束になって出る。春、花茎の先に、紫色を帯びた白い6弁花を上向きに開く。傷つける...
はなぬき‐けいこく【花貫渓谷】
茨城県北東部、高萩市にある渓谷。花貫川の浸食作用により形成。紅葉の名所として知られる。
はな‐ぬすびと【花盗人】
花、特に桜の花の枝を手折って持っていく人。花どろぼう。《季 春》 [補説]作品名別項。→花盗人
はなぬすびと【花盗人】
狂言。桜の枝を盗み折ろうとして捕らえられ、桜の幹に縛りつけられた男が、歌を詠んで、その風雅のゆえに許される。 乃南...
はな‐ぬり【花塗(り)】
漆器の上塗り技法の一。花漆を塗り、研磨を加えずに仕上げるもの。塗り立て。立て。
はなぬり‐うるし【花塗(り)漆】
⇒花漆(はなうるし)
はな‐ねがけ【花根掛(け)】
日本髪の島田・桃割れなどを結うときに用いる根掛けで、つまみ細工やモール細工などで飾ったもの。
はな‐ねじ【鼻捻】
暴れ馬を制するための道具。先端にひもを輪にしてつけた50センチほどの棒で、その輪を馬の鼻にかけてねじって制する。は...
はな‐の【花野】
花の咲いている野。特に、秋草の咲く野。《季 秋》「極楽に行く人送る—かな/荷風」
はな‐の‐あに【花の兄】
《他の花に先立って咲くところから》梅のこと。「花の中にも始めなれば、梅花を—ともいへり」〈謡・難波〉