ふ‐ぼく【扶木】
1 東海の日の出るあたりの海中にあるという神木。転じて、朝日の当たっている木。扶桑。 2 神殿の建築に用いられる神木。
ふ‐ぼく【浮木】
水に浮いている木。うきぎ。
ふ‐ぼく【腐木】
くさった木。朽ち木。
ふぼくしゅう【夫木集】
「夫木和歌抄」の異称。
腐木(ふぼく)は柱(はしら)と為(な)す可(べ)からず卑人(ひじん)は主(しゅ)と為(な)す可(べ)からず
《「漢書」劉輔伝から》腐った木が柱にはならないように、いつ災いを招くかわからないから、品性の卑しい人を主人としては...
ふぼくわかしょう【夫木和歌抄】
鎌倉後期の私撰和歌集。36巻。藤原長清撰。延慶3年(1310)ごろの成立とされる。万葉集以後の家集・私撰集・歌合わ...
父母(ふぼ)の恩(おん)は山(やま)よりも高(たか)く海(うみ)よりも深(ふか)し
両親から受けた恩は何物にも比べることができないほど大きいものだというたとえ。→父の恩は山より高し
ふぼ‐の‐くに【父母の国】
自分の生まれた国。祖国。故国。「—を尻引っからげて去り給ふは」〈根無草〉
父母(ふぼ)疾(やまい)有(あ)らば為(おさ)む可(べ)からずと雖(いえど)も薬(くすり)を下(くだ)さざるの理(り)無(な)し
《「宋史」文天祥伝から》父母の病気がたとえ治る見込みがなくても、薬を飲ませて手当てをするのが子の務めである。滅亡を...
ふ‐ぼん【不犯】
仏語。僧が戒律を犯さないこと。特に、淫戒を犯さないこと。
ふ‐ま【不磨/不摩】
すりへらないこと。ながく価値を保つこと。不朽。「—の大典(=大日本帝国憲法の美称)」
ふ‐まい【不昧】
1 道理にくらくないこと。聡明なこと。 2 物欲などに心がくらまされないこと。
ふま・う【踏まふ】
[動ハ下二]「ふまえる」の文語形。
ふまえ【踏まへ】
1 根拠。土台。「経文ヲ—トシテ」〈日葡〉 2 思慮。分別。「嫉妬の恨みに取り乱れ、後先の—もなく」〈浄・出世景清...
ふまえ‐どころ【踏まえ所】
1 足を置くべき場所。ふみど。ふみどころ。 2 よりどころ。立脚点。「—はいいが、論の展開が甘い」
ふま・える【踏まえる】
[動ア下一][文]ふま・ふ [ハ下二] 1 しっかりと足で踏みつける。「大地を—・えて立つ」 2 判断のよりどころ...
ふ‐まき【文巻】
書物の外側を包むもの。帙(ちつ)。
ふ‐まじめ【不真面目】
[名・形動]まじめでないこと。また、そのさま。「—を装う」「—な学生」
ふま‐の‐たいてん【不磨の大典】
《すりへらず、ながく価値を保つ法典の意》 1 大日本帝国憲法の美称。発布時の勅語に「現在及将来の臣民に対し、此の不...
フマルさんケトチフェン‐ざい【フマル酸ケトチフェン剤】
《ketotifen fumarate》アレルギー性疾患治療剤。気管支喘息(ぜんそく)・アレルギー性鼻炎などの予防...
ふ‐まん【不満】
[名・形動]もの足りなく、満足しないこと。また、そのさまやそう思う気持ち。不満足。「—を口にする」「—な点が残る」...
ふまん‐がお【不満顔】
[名・形動]不満そうな顔つき。また、そのさま。「判定勝ちにも—のボクサー」
ふ‐まんじゅう【麩饅頭】
生麩(なまふ)で餡(あん)を包んだまんじゅう。
ふ‐まんぞく【不満足】
[名・形動]満足でないこと。満足しないこと。また、そのさま。不満。「決定を—に思う」「—な出来」
ふまん‐ぶんし【不満分子】
社会体制や集団の規律に不満をもち、反抗する人物。
フマーユーン
[1508〜1556]インド、ムガル帝国第2代皇帝。在位1530〜1556。アクバル大帝の父。外征に失敗し、追われ...
フマーユーン‐びょう【フマーユーン廟】
《Humayun's Tomb》インド北部の都市デリーにある霊廟。市街中心部、ジャムナ川付近に位置する。1565年...
ふみ【文/書】
1 文字で書きしるしたもの。文書。書物。「様々の—を作りし中にも」〈鴎外・舞姫〉 2 手紙。書状。「急ぎの—」「恋...
ふ‐み【不味】
味のよくないこと。まずいこと。
ふみ‐あい【踏(み)合い】
「踏み合わせ」に同じ。
ふみ‐あ・く【踏み明く】
[動カ下二]道でないところを踏んで道をつける。「童(わらはべ)の—・けたる築地(ついひぢ)の崩れより通ひけり」〈伊...
ふみ‐あげ【踏(み)上げ】
信用取引で、相場の下落を見越して売ったのに逆に相場が騰貴して、損を承知で買い戻したために相場がいっそう高くなること。
ふみ‐あだ・す【踏み仇す】
[動サ四]踏み荒らす。踏み散らす。「天雲をほろに—・し鳴る神も今日にまさりて恐(かしこ)けめやも」〈万・四二三五〉
ふみ‐あら・す【踏(み)荒らす】
[動サ五(四)]踏みつけてめちゃめちゃにする。「花壇を—・す」
ふみ‐あわせ【文合(わ)せ】
物合わせの一。人々が集まって左右の組に分かれて文章を作って出し合い、判者の評点によって優劣を争う遊び。
ふみ‐あわせ【踏(み)合(わ)せ】
死者・出産などのけがれたものに行き合うこと。また、それを忌むこと。行き触れ。踏み合い。
ふみ‐いし【踏(み)石】
1 玄関や縁側の上がり口に据えて、脱いだ履物を置く石。沓(くつ)脱ぎ石。 2 庭・通路などに一定の間隔で置いた石。...
ふみ‐いた【踏(み)板】
1 道路・溝・ぬかるみなどにかけ渡したり置いたりして、踏んで行くようにした板。 2 機械に付属して、足で踏んで操作...
ふみ‐い・る【踏(み)入る】
[動ラ五(四)]ある場所に入る。踏み込んで入る。「藪(やぶ)に—・る」「土足で—・る」 [動ラ下二]「ふみいれる」...
ふみ‐い・れる【踏(み)入れる】
[動ラ下一][文]ふみい・る[ラ下二] 1 ある場所に入る。踏み込む。「花壇に足を—・れる」 2 踏んで中に入れる...
ふみ‐うす【踏(み)臼】
「唐臼(からうす)」に同じ。
ふみ‐え【踏(み)絵】
1 絵踏み(えぶみ)に使った絵、または像。《季 春》 2 ある人の思想・主義などを強権的に調べること。また、その手...
ふみ‐おこ・す【踏み起こす】
[動サ四] 1 地を踏んで鳥獣などを驚かす。狩りたてる。「朝狩に鹿猪(しし)—・し夕狩に鳥踏み立て」〈万・九二六〉...
ふみ‐おとし【履み落(と)し/踏(み)落(と)し】
七言絶句または七言律詩の第1句末で韻をふまないこと。また、その詩。
ふみ‐かえ・す【踏(み)返す】
[動サ五(四)] 1 繰り返し踏む。「—・して固める」「—・されて荒れたグラウンド」 2 踏まれた仕返しに相手の足...
ふみ‐か・える【踏(み)替える】
[動ア下一][文]ふみか・ふ[ハ下二]踏む足を替える。また、踏みなおす。「右足から左足に—・える」
ふみ‐かた・める【踏(み)固める】
[動マ下一][文]ふみかた・む[マ下二]足で何度も踏んでかたくする。「地面を—・める」
ふみ‐かぶり【踏み被り】
1 落とし穴。〈日葡〉 2 自分から招いた不利益。「皆手前の—」〈浄・淀鯉〉
ふみ‐かぶ・る【踏み被る】
[動ラ四] 1 踏みはずして水たまりや穴などに落ち込む。「三条通の屋根にやすみて、—・りて落ち」〈咄・春の山〉 2...
ふみ‐がき【文書き】
手紙や文章などを書くこと。また、その書きぶり。「見どころある—かな」〈源・胡蝶〉