まえ‐うしろ【前後ろ】
1 物事の前と後ろ。前後。 2 前後の位置があべこべなこと。逆。うしろまえ。「セーターを—に着る」
まえ‐うた【前歌/前唄】
1 中心となる歌い手が出場する前に歌う歌手。 2 地歌や箏曲(そうきょく)で、手事(てごと)の前に演奏される歌の部...
まえ‐うち【前打ち】
当事者が発表する前に、報道機関が調査して公表すること。特に、検察が極秘にしている捜査対象や捜査状況、逮捕や強制捜査...
まえ‐うり【前売り】
[名](スル)切符や入場券などを、使用当日よりも前に売ること。また、その券。「利用日の一か月前から—する」
まえうり‐けん【前売(り)券】
使用当日よりも前に売られる券。特に、興行の前日までに販売される入場券。「映画の—」→当日券
まえ‐お【前緒】
履物の前壺(まえつぼ)にすげる緒。
まえ‐おき【前置き】
[名](スル) 1 文章や談話などで、本題に入る前に述べること。また、その言葉。「事情を—してから話し始める」 2...
まえお‐は【前尾派】
自由民主党の派閥の一。宏池(こうち)会の昭和40年(1965)から同46年における通称。会長は前尾繁三郎。→大平派
まえ‐おび【前帯】
1 帯を前で結ぶこと。また、その帯。江戸時代、既婚の女性などが多く用いた。前結び。→後ろ帯 2 近世の上方で、まゆ...
まえ‐かがみ【前屈み】
からだを前方へかがめること。まえこごみ。「—でする作業」
まえ‐かけ【前掛(け)】
衣服の前面、特に腰から下を覆うひも付きの布。エプロン。前垂(まえだ)れ。
まえ‐かた【前方】
[名] 1 ある位置よりも前。 ㋐前後や序列の、先の方。前側の方。「—の来賓席」「—後ろ方と、ことども分きて、—は...
まえ‐かど【前廉】
《前の時点の意。副詞的にも用いる》 1 以前。先ほど。まえかた。「—お屋敷に御奉公申しました、おかちと申す者」〈浄...
まえ‐かの【前カノ】
《「前の彼女」の意》以前に、その男性の恋人であった女性をいう。→今カノ →元カノ →前彼 [補説](「前総理」「元...
まえ‐かれ【前彼/前カレ】
《「前の彼氏」の意》以前に、その女性の恋人であった男性をいう。→今彼 →元彼 →前カノ [補説](「前総理」「元総...
まえかわ【前川】
姓氏の一。 [補説]「前川」姓の人物前川春雄(まえかわはるお)前川康男(まえかわやすお)
まえかわ‐ていり【前川定理】
折り紙を平らに折って展開したとき、その折り線が交差する点に着目すると、山折りと谷折りの線の数の差は、かならず±2と...
まえかわ‐はるお【前川春雄】
[1911〜1989]銀行家。東京の生まれ。日本輸出入銀行副総裁などを経て、昭和54年(1979)日本銀行総裁に就...
まえかわ‐やすお【前川康男】
[1921〜2002]児童文学作家。東京の生まれ。学徒出陣し、中国で終戦。戦争や国家の問題を問う「ヤン」「魔神の海...
まえかわ‐レポート【前川レポート】
《「国際協調のための経済構造調整研究会報告書」の通称》中曽根内閣の私的諮問機関として設けられた研究会が、昭和61年...
まえ‐かんじょう【前勘定】
代金を前もって支払うこと。前払い。
まえ‐がき【前書(き)】
[名](スル)本文に入る前に簡単に書き添えること。また、その文章。序文。端書き。序。⇔後書(あとが)き。
まえ‐がし【前貸し】
[名](スル)賃金などを支払うべき期日より前に貸し与えること。先貸し。「給料を—する」⇔前借り。
まえ‐がしら【前頭】
相撲で、小結の次位、十両の上位。定数はないが、通例東西15人前後で、その第1位を前頭筆頭といい、以下前頭何枚目と数える。
まえ‐がみ【前神】
二座以上の神を祭った神社で、主神以外の神のこと。
まえ‐がみ【前髪】
1 額の上部の頭髪。「—を垂らす」 2 女子または元服前の男子の額の上の髪を別に束ねたもの。向こう髪。 3 前髪姿...
まえがみ‐だて【前髪立て】
1 男子が前髪を立てていること。元服前であること。また、その人。前髪立ち。「—の時分よりおそば近う召し仕はれ」〈浄...
まえ‐がり【前借り】
[名](スル)賃金などを受け取るべき期日より前に借りること。先借り。ぜんしゃく。「手間賃を—する」⇔前貸し。
まえ‐きょうげん【前狂言】
1 歌舞伎で、脇狂言のこと。 2 京坂の歌舞伎で、一番目狂言の称。
まえ‐きん【前金】
1 品物を受け取る前に代金を支払うこと。前払いすること。また、その代金。ぜんきん。⇔後金(あときん)。 2 手付金...
まえ‐ぎんちゃく【前巾着】
《「まえきんちゃく」とも》「前提(まえさ)げ」に同じ。「お物師が縫うてくれし—に」〈浮・一代男・一〉
まえ‐ぎり【前桐】
箪笥(たんす)などで、前部の板だけに桐材が使ってあること。また、そのもの。総桐などに対していう。
まえ‐く【前句】
1 連歌・俳諧で、付句(つけく)の前に位置する句。 2 「前句付け」の略。
まえく‐づけ【前句付(け)】
雑俳の一。出題された七・七の短句(前句)に五・七・五の長句(付句)をつけるもの。元禄(1688〜1704)ごろから...
まえ‐げい【前芸】
本芸に入る前に小手調べとして演じるちょっとした芸。
まえ‐げいき【前景気】
事の始まる前の人気・評判。「—をあおる」
まえ‐こうじょう【前口上】
実演・実技などの始まる前に述べる口上。また、本題に入る前に述べる言葉。まえおき。「—が長い」
まえ‐こぐち【前小口】
書物の、背の反対側の部分。小口。→小口2
まえ‐こごみ【前屈み】
「まえかがみ」に同じ。
まえ‐こさく【前小作】
小作米を前納する契約でする小作。
まえ‐ごし【前腰】
袴(はかま)の前側のひもの、腹に当たる部分。⇔後ろ腰。
まえ‐さがり【前下(が)り】
1 物の前部が、後部よりも下がっていること。⇔前上がり。 2 婦人服で、前身頃の背丈の基礎線より下がっている部分。...
まえ‐さき【前先】
将来。また、将来を見抜くこと。「道具諸色は売ってしまひ、金にして内を出て来たは、こりゃ是(これ)—といふものぢゃ」...
まえ‐さげ【前提げ】
巾着(きんちゃく)の上にひも通しをつけ、帯革をつけて前腰にさげるもの。安永(1772〜1781)のころ、京坂地方で...
まえ‐さばき【前捌き】
1 相撲で立ち合いの時、先手を取るため相手の手をしぼり、いなすなどして、有利な体勢をつくること。 2 主要な事柄を...
まえ‐ざし【前挿(し)/前差(し)】
女の髷(まげ)の前の方に挿すかんざし。
まえ‐じて【前仕手】
《「まえして」とも。ふつう「前ジテ」と書く》能または狂言で、前後二場からなる曲の中入りより前に出るシテ。⇔後(のち...
まえ‐しりえ【前後】
前方と後方。また、勝負事などで、右方と左方。「上の女房—と装束き分けたり」〈源・絵合〉
まえじた‐ぼいん【前舌母音】
⇒ぜんぜつぼいん(前舌母音)
まえじま‐ひそか【前島密】
[1835〜1919]官僚・政治家。越後の生まれ。郵便制度の調査のため渡英、帰国後、官営の郵便事業を創始。「郵便」...