いち‐ぶ【一分】
1 重さ・長さや割合などの単位。→分(ぶ) 2 ごくわずかであることのたとえ。「—の隙(すき)も見せない」 3 「...
いち‐ぶ【一部】
1 全体の中のある部分。一部分。「—の反対派」「長編を—割愛する」⇔全部。 2 書物や新聞などのひとまとまり、ひと...
いちぶ‐いちりん【一分一厘】
(多く、下に打消しの語を伴って用いる)ごくわずかであることのたとえ。ほんの少し。「—の狂いもない」「—違わない」
いちぶ‐がり【一分刈(り)】
男子の頭髪を1分(約3ミリ)の長さに刈りそろえること。また、その頭髪。
いちぶ‐きん【一分金】
江戸時代の金貨の一。長方形で、4枚で小判1枚(1両)と換えた。一分判。一分判金。小粒。
いちぶ‐ぎん【一分銀】
江戸後期の銀貨の一。長方形で、4枚で小判1枚(1両)と換えた。明治初年にも鋳造された。
いちぶ‐けいしき【一部形式】
楽曲で、4小節ずつの前楽節・後楽節でできている8小節の形式。最も簡単な形式。
いちぶ‐しじゅう【一部始終】
1 《2が原義》成り行きの初めから終わりまで。顛末(てんまつ)。一伍一什(いちごいちじゅう)。「—を詳しく話す」 ...
いちぶ‐しっこうゆうよ【一部執行猶予】
裁判所が3年以下の懲役または禁錮を言い渡す場合に、刑の一部を執行し、残りの期間について執行を猶予できる制度。初めて...
いちぶ‐じとう【一分地頭】
鎌倉時代、地頭職の分割相続によって、その一部分を持つ地頭。半分地頭・三分二(さんぶに)地頭などともよばれた。子地頭。
いちぶじむ‐くみあい【一部事務組合】
都道府県・市町村・特別区などの地方公共団体が事務の一部を共同で処理するために設置する組合。地方自治法に規定される地...
いちぶじゅんび‐せいど【一部準備制度】
兌換(だかん)券発行制度の一。発券銀行が正貨と引き換えのできる銀行券を発行するとき、一定限度まで債券や商業手形など...
いちぶ‐そん【一部損】
地震保険の損害区分の一つ。居住用建物の主要構造部(壁・柱・床・梁(はり)・屋根・階段)の損害額がその建物の時価の3...
いちぶ‐そんかい【一部損壊】
地震などで被災した建物の被害程度の区分の一つ。居住するために補修を必要とするが、破損の程度が全壊・大規模半壊・半壊...
いち‐ぶつ【一仏】
1 一体の仏。また、同一の仏。 2 阿弥陀仏のこと。
いち‐ぶつ【一物】
一つのもの。また、同じもの。
いち‐ぶつ【逸物】
「いちもつ(逸物)」に同じ。「この太刀、寸こそ短けれども、身においては—にてあるぞ」〈義経記・五〉
いちぶついっか‐の‐ほうそく【一物一価の法則】
完全競争が行われるならば、同一時点・同一市場では、同質の商品には一つの価格しか成立しないという経済法則。
いちぶつ‐じょう【一仏乗】
「一乗(いちじょう)」に同じ。
いちぶつ‐じょうど【一仏浄土】
仏語。仏が住んでいる浄土。特に、阿弥陀仏の極楽浄土。一仏土。
いちぶつ‐じょうどう【一仏成道】
仏語。ある仏が悟りを開くこと。いっさいの生きとし生けるものが、その徳により成仏するとする。
いちぶつ‐せかい【一仏世界】
仏語。一体の仏が衆生を導いて悟りに入らせる、その仏の領域。一仏国土。
いちぶ‐の‐かん【一分の官】
⇒一分(いちぶ)4
いちぶ‐はんけつ【一部判決】
民事訴訟で、同一手続きに併合審理されている数個の請求の一部についてなされる終局判決。→全部判決
いちぶ‐ばんきん【一分判金】
⇒一分金
いち‐ぶぶん【一部分】
全体の中のある部分。わずかな部分。「—まだ悪いところがある」
いちぶ‐ほけん【一部保険】
保険金額が、目的物の評価額である保険価額に満たない損害保険契約。
いちぶ‐めし【一分召】
平安時代、式部省で諸国の史生(ししょう)・国医師・国博士を任命した除目(じもく)。一分召の除目。
いち‐ぶん【一分】
1 一身の面目。一人前の人間としての名誉。体面。「—がすたる」 2 10に分けたものの一つ。転じて、ごくわずかな部...
いち‐ぶん【一文】
一つの文章。また、ちょっとした文章。「—を草する」
一分(いちぶん)が立(た)・つ
一身の面目が保たれる。一分立つ。「リーダーとしての—・たない」
一分(いちぶん)立(た)・つ
⇒一分が立つ
一分(いちぶん)を捌(さば)・く
独力で自分の身の振り方を処理する。「皆賢く、その—・き兼ねつるは独りもなし」〈浮・永代蔵・二〉
一分(いちぶん)を捨(す)・つ
一身の面目を失う。「女の—・てたる事の悔しや」〈浮・禁短気・四〉