かきたて‐もくろく【書き立て目録】
箇条書きにした目録。「さべき御宝物どもの—せさせ給へりけるを」〈栄花・さまざまの喜び〉
かき‐た・てる【書(き)立てる】
[動タ下一][文]かきた・つ[タ下二] 1 新聞・雑誌などが取り上げて、盛んに書く。「事件を—・てる」 2 1項目...
かき‐た・てる【掻き立てる】
[動タ下一][文]かきた・つ[タ下二] 1 勢いよくかき回して、まぜる。「卵を—・てる」 2 刺激を与えて、感情や...
かき‐たま【掻き卵/掻き玉】
水で溶いた片栗粉を汁に入れ、煮たったところへ卵汁を流し込みながらかきまぜた吸い物。かきたま汁。
かき‐た・める【書き溜める】
[動マ下一][文]かきた・む[マ下二]書いた物を手元にためておく。「長年—・めたものを本にまとめる」
かき‐た・ゆ【掻き絶ゆ】
[動ヤ下二]連絡がすっかり絶える。音沙汰がなくなる。「また—・えて十余日になりぬ」〈かげろふ・下〉
かき‐た・る【掻き垂る】
[動ラ四]垂れる。「手肱(たなひぢ)に水沫(みなわ)—・り」〈祝詞・祈年祭〉 [動ラ下二] 1 櫛(くし)でけずっ...
かき‐だ【牡蠣田】
カキを養殖する所。海中に竹・木などを立て並べ、そこにカキを付着させる。牡蠣床(かきどこ)。《季 冬》
かき‐だいがく【夏期大学】
夏期休暇を利用して開かれる公開講座。
かき‐だし【書(き)出し】
1 文章の書きはじめ。文章の冒頭。「作品の—に苦労する」 2 抜き出して書くこと。抜き書き。 3 たまっている代金...
かきだし‐じぶん【書き出し時分】
請求書を書く時期。盆の前、暮れなどの決算期をいう。「—忙しき中に、商売のじゃまといひ」〈浮・文反古・二〉
かき‐だ・す【書(き)出す】
[動サ五(四)] 1 書き始める。「小説を—・す」 2 書いて示す。書いて公表する。「正解を黒板に—・す」 3 必...
かき‐だ・す【掻き出す】
[動サ五(四)] 1 手や道具でかいて外に出す。かいだす。「船底の水を—・す」 2 かきはじめる。「かゆいところを...
かき‐ちしゃ【掻き萵苣】
チシャの栽培品種。茎が長く伸び、結球しない。下葉を掻き取って収穫する。チマサンチュ。
かき‐ちら・す【書(き)散らす】
[動サ五(四)] 1 気分に任せて、無造作に書く。とりとめもなく次々と書く。「—・した詩を推敲(すいこう)する」 ...
かき‐ちら・す【掻き散らす】
[動サ五(四)] 1 勢いよく散らす。「くもの子を—・すように逃げてしまった」 2 手などの先であちこちひっかく。...
かきつ
「かきつばた」の略。
かきつ【垣内】
《「かきうち」の音変化か》垣根に囲まれたうち。屋敷地の中。かいと。「吾妹子(わぎもこ)が家の—の小百合花(さゆりば...
かきつ【嘉吉】
室町中期、後花園天皇の時の年号。1441年2月17日〜1444年2月5日。
かき‐つ・く【掻き付く】
[動カ五(四)] 1 しっかりと取りつく。とびつく。「マルという犬が、黒毛の尻尾(しっぽ)を振って、いきなり岸本へ...
かき‐つく・す【書(き)尽(く)す】
[動サ五(四)] 1 書くべきことを残らず書く。思う存分に書く。「感想は手紙で—・した」 2 用紙などを全部使って...
かき‐つくろ・う【掻き繕ふ】
[動ハ四]形よく整える。体裁よくする。かいつくろう。「御髪(ぐし)—・ひなどし給ひて」〈源・若紫〉
かき‐つ・ぐ【書(き)継ぐ】
[動ガ五(四)]書いてつぎ足す。また、あとを受けて書く。続けて書いていく。「物語を—・ぐ」
かき‐つけ【書(き)付(け)】
1 心覚え・記録などのために書きしるしたもの。 2 金銭の貸借などを証明する書類。勘定書。証文。「—が証拠になる」...
かき‐つ・ける【書(き)付ける】
[動カ下一][文]かきつ・く[カ下二] 1 文字や言葉を書きとめる。心覚えに書きしるす。「手帳に住所を—・ける」 ...
かきつ‐た【垣内田】
囲いの中にある田。屋敷地内にある田。「清き御田屋(みたや)の—の池の堤の」〈万・三二二三〉
かき‐つた・える【書(き)伝える】
[動ア下一][文]かきつた・ふ[ハ下二]後世に知らせたいことを書いてのこす。「子孫に家訓を—・える」
かき‐つづ・ける【書(き)続ける】
[動カ下一][文]かきつづ・く[カ下二]筆を止めないで書く。絶え間なく続けて書く。また、すでに書いてある文章などに...
かき‐つづ・る【書き綴る】
[動ラ五(四)]言葉をつなげて文章を書く。「思いのたけを—・った手紙」
かきつ‐の‐らん【嘉吉の乱】
嘉吉元年(1441)、播磨(はりま)守護赤松満祐(あかまつみつすけ)が京都の自邸に将軍足利義教(あしかがよしのり)...
かきつばた【杜若/燕子花】
[名] 1 アヤメ科の多年草。湿地に群生。葉は剣状で幅広く、基部は鞘(さや)になり茎を挟む。初夏、濃紫色の花を開く...
かきつばた【杜若】
謡曲。三番目物。旅僧が三河の八橋(やつはし)に来ると、杜若の精が現れ、伊勢物語の話をし、在原業平(ありわらのなりひ...
かきつばた‐いろ【杜若色】
カキツバタの花のような色。鮮やかな紫がかった青色。
かきつばたずびょうぶ【燕子花図屏風】
江戸中期の画家、尾形光琳の代表作。紙本金地著色による六曲一双の屏風。「伊勢物語」の第9段、八橋の和歌を典拠とした作...
かき‐つ・む【書き集む】
[動マ下二]書き集める。「年頃—・めさせ給ひける絵物語」〈栄花・衣の珠〉
かき‐つ・む【掻き集む】
[動マ下二]いろいろと寄せ集める。かき集める。「—・めて昔恋しき雪もよに」〈源・朝顔〉
かき‐つら・ぬ【掻き連ぬ】
[動ナ下二]次から次へと並べる。並べつらねる。「心憂さを—・ね、涙も落ちぬばかり思ひ続けられて」〈源・東屋〉
かき‐つら・ねる【書(き)連ねる】
[動ナ下一][文]かきつら・ぬ[ナ下二] 1 並べて書く。「出席者を—・ねる」 2 長々と書く。「うらみ文句を—・ねる」
かき‐づき【柿餻】
1 もち米の粉に、干し柿の粉末あるいは熟した柿をまぜて蒸し、ついて餅(もち)にしたもの。 2 熟した柿に麦焦がしを...
かき‐て【書(き)手】
1 文字・文章や絵をかく人。また、かいた人。筆者。 2 文字や絵、また文章をじょうずにかく人。「なかなかの—だ」
かき‐とど・める【書き留める】
[動マ下一][文]かきとど・む[マ下二]のちのちのために書いて残しておく。「議事録に—・める」
かき‐とば・す【書(き)飛ばす】
[動サ五(四)] 1 速くどんどん書く。「一気に五〇枚の原稿を—・す」 2 一部分を抜かして書く。書き落とす。「一...
かき‐とめ【書(き)止め】
文書の末尾に書く語句。書状では「恐々謹言」「謹言」、下文(くだしぶみ)では「以下(もってくだす)」など、文書の様式...
かき‐とめ【書留】
郵便物の特殊取扱の一。郵便局が引き受けから配達までを記録し、途中で亡失や棄損があった場合は一定の範囲内で損害を賠償...
かきとめ‐こづつみ【書留小包】
書留の取り扱いをする小包郵便物。 [補説]平成19年(2007)の郵政民営化に伴う法改正により、日本国内では小包が...
かきとめ‐ゆうびん【書留郵便】
書留の取り扱いをする郵便。また、その郵便物。
かき‐と・める【書(き)留める】
[動マ下一][文]かきと・む[マ下二]心覚えのために書きしるしておく。「注意事項を—・める」
かき‐とり【書(き)取り】
1 書きとること。また、その文書。 2 ㋐読み上げられた語句・文章をそのとおりに正しく書き写すこと。 ㋑仮名書きで...
かき‐と・る【書(き)取る】
[動ラ五(四)] 1 人の話す言葉を書き記す。「講演の要点を—・る」 2 書いてある文章などを書き写す。「古い文献...
か‐きどう【下気道】
呼吸器系の気管支・肺などの総称。⇔上気道。