影(かげ)を搏(う)・つ
《「管子」兵法から》物の影を打つ意で、手ごたえのないこと、また、できないことのたとえ。
影(かげ)を畏(おそ)れ迹(あと)を悪(にく)む
《影から逃れようとして走りつづけたり、足跡をつけまいとして足を上げ下げしつづけたりしていた人が、ついに死んでしまっ...
影(かげ)を落(お)と・す
1 光がさす。「夕日が—・している」 2 光のくる向きと反対側に影を映す。「湖面に雲が—・す」 3 影響を与える。...
影(かげ)を潜(ひそ)・める
表だったところから姿を隠す。表面に出なくなる。「露骨な客引きは—・めた」
か‐げん【下元】
三元の一。陰暦10月15日の称。《季 冬》→上元 →中元
か‐げん【下弦】
満月のあとの半月。地球から見て、太陽の90度西にあり、月の東半分が輝く。夜半に東から昇り、日の出時に南中する。下弦...
か‐げん【下限】
1 下の方の限界。「合格点数の—」⇔上限。 2 数学で、 ㋐下界(かかい)の数のうちの最大の数の、もとの集合に対す...
か‐げん【加減】
[名](スル) 1 加えることと減らすこと。数学で、加法と減法。 2 適度に調節すること。程よくすること。「暖房を...
か‐げん【仮言】
《hypothesis》論理学で、ある仮定・条件を設けてなされる立言。仮説。
か‐げん【仮現】
神や仏が仮の姿をとって現れること。
か‐げん【佳言/嘉言】
めでたい言葉。戒めとなるよい言葉。善言。
か‐げん【和弦】
⇒和音(わおん)2
か‐げん【家厳】
他人に対して、自分の父をいう語。家君。
か‐げん【華言】
表面だけを美しく飾っている言葉。実のない言葉。「—を吐く」
か‐げん【訛言】
1 「訛語(かご)」に同じ。 2 誤って伝えられた評判。
か‐げん【過言】
1 言いまちがい。失言。 2 言い過ぎ。かごん。
か‐げん【過現】
仏語。過去と現在。前世(ぜんせ)と現世。
かげん【嘉元】
鎌倉後期、後二条天皇の時の年号。1303年8月5日〜1306年12月14日。
か‐げん【寡言】
[名・形動]口数が少ないこと。また、そのさま。無口。寡黙。⇔多言。「—な彼女の頰は常に蒼かった」〈漱石・行人〉
かげん‐うんどう【仮現運動】
心理学で、運動知覚の一。実際には運動がないのに、次々と類似の刺激を与えられると、運動があるように感じる現象。映画は...
かげん‐けい【華原磬】
1 中国陝西(せんせい)省華原産の石で作った「へ」の字形の楽器。架にかけてばちで打ち鳴らすもの。 2 奈良の興福寺...
かげん‐じょうじょ【加減乗除】
加法と減法と乗法と除法。四則演算。
かげん‐ず【加減酢】
砂糖・塩・醤油などを加えて調味した酢。合わせ酢。
かげん‐てき【仮言的】
[形動]《hypothetical》論理学で、ある仮定・条件のもとで立言するさま。
かげんてき‐さんだんろんぽう【仮言的三段論法】
論理学で、三段論法の一。大前提が仮言的判断で、小前提と結論とが定言的判断となる。例えば、「もし乱開発が進めば自然が...
かげんてき‐はんだん【仮言的判断】
論理学で、ある仮定・条件のもとで立言する判断。「もしsがpならば(前件)、QはRである(後件)」という形式をとる。...
かげんてき‐めいれい【仮言的命令】
カントの道徳哲学で、ある目的を達成するための手段としての行為を命令する実践的原則。「もし君が…を欲するならば、…す...
かげん‐の‐つき【下弦の月】
⇒下弦
かげん‐ほう【加減法】
連立方程式の解き方の一。二つの方程式の両辺に適当な数を掛け、一つの未知数の係数を同じにし、二式を加えるか減じるかし...
か‐げん‐み【過現未】
仏語。過去と現在と未来。前世と現世と来世。三世(さんぜ)。
かげん‐もの【加減物】
適当に加減することがむずかしい物事。
かげん‐れい【加減例】
法定刑を加重・減軽する方法・順序などを示している原則。例えば、死刑を減軽して無期または10年以上の懲役または禁錮に...
か‐こ【水夫/水手】
《「か」は梶(かじ)、「こ」は人の意》舟をこぐ人。また、船乗り。船頭。「月読(つくよみ)の光を清み夕なぎに—の声呼...
か‐こ【鹿子】
《「かご」とも》シカ。また、シカの子。「名児(なご)の海を朝漕ぎ来れば海中(わたなか)に—そ鳴くなるあはれその—」...
か‐こ【鉸具】
1 革帯などの留め金具。革緒の端を通す鉸具頭(かこがしら)という鐶(かん)と、革緒の穴に通す刺鉄(さすが)とからな...
か‐こ【過去】
1 現在より以前の時。過ぎ去った時。昔。「—を振り返る」 2 好ましくない経歴・前歴。「—を清算する」 3 仏語。...
か‐こ【課戸】
律令制で、課口(かこう)がいる戸。
かこい【囲い】
1 周囲を取り巻くこと。「苗木にわらで—をする」 2 周囲を取り巻くもの。特に、塀や垣根など。「畑に—をする」 3...
かこい‐おんな【囲い女】
「囲い者」に同じ。
かこい‐こみ【囲い込み】
1 外へ出ないよう囲いの中に入れること。中に取り込むこと。「羊の—」 2 他者に取られないよう確保すること。「人材...
かこい‐こ・む【囲い込む】
[動マ五(四)] 1 囲いを作って中へ入れる。取り込む。「柵を作って羊を—・む」 2 手元に集めた資金・資材・人員...
かこい‐ごめ【囲い米】
「かこいまい」に同じ。
かこい‐じょろう【囲ひ女郎】
「囲い8」に同じ。
かこい‐の‐ま【囲いの間】
茶室。また、離れ座敷。
かこい‐まい【囲い米】
江戸時代、幕府・諸藩・郷村で備荒貯蓄・米価調節・軍事用などに米を蓄えたこと。また、その米。囲い籾(もみ)。かこいごめ。
かこい‐もの【囲い物】
貯蔵しておく野菜・果物。
かこい‐もの【囲い者】
こっそり別宅などに住まわせておく情婦。妾(めかけ)。かこいおんな。かこいめ。
かこい‐もみ【囲い籾】
「囲い米(まい)」に同じ。
かこい‐や【囲い屋】
ホームレスなどの生活困窮者に住居や食事を提供する代わりに生活保護を申請させ、支給された生活保護費の大半を収奪する悪...
かこい‐やま【囲い山】
江戸時代、緊急の要に備えるため、有用な樹木の伐採を禁止してある山林。囲い林。