三人(さんにん)寄(よ)れば文殊(もんじゅ)の知恵(ちえ)
《文殊は知恵をつかさどる菩薩》凡人でも三人集まって相談すれば、すばらしい知恵が出るものだということ。
さん‐ぬ【三有】
《「さんう」の連声(れんじょう)》仏語。 1 欲界・色界・無色界の三界の生存である欲有・色有・無色有。 2 現在の...
さん‐ぬる【去んぬる】
[連体]《動詞「さ(去)る」の連用形に完了の助動詞「ぬ」の連体形の付いた「さりぬる」の音変化から》過ぎ去った。去る...
さん‐ね【三会】
「さんえ」の連声(れんじょう)。
さん‐ね【三衣】
「さんえ」の連声(れんじょう)。
さん‐ねつ【三熱】
仏語。竜・蛇などが受けるという三つの苦悩。熱風・熱砂に身を焼かれること、悪風が吹きすさんで住居・衣服を奪われること...
さん‐ねつ【産熱】
動物が体内で熱をつくり出すこと。基礎代謝、筋肉の収縮、ホルモンの作用などによって起こる。また、その熱。
さん‐ねん【三年】
1 1年の3倍。3か年。みとせ。また、多くの年月。「石の上にも—」 2 第3学年。「高校—」
さんねん‐き【三年忌】
「三回忌」に同じ。
さんねん‐ざか【三年坂】
そこで転ぶと3年以内に死ぬという俗信のある坂。東京の芝高輪や京都の清水寺の坂など。 [補説]書名別項。→三年坂
さんねんざか【三年坂】
伊集院静の短編小説集。平成元年(1989)刊行。
さんねん‐だけ【三年竹】
生えてから3年たった竹。矢や桶を作る。
三年(さんねん)飛(と)ばず鳴(な)かず
《「史記」滑稽伝・淳于髡や、「呂氏春秋」重言などにある、3年間飛ばず鳴かずにいる鳥は、ひとたび飛ぶと天まで上がり、...
さんねん‐の‐も【三年の喪】
古代中国で、父母の死に際して、子の服すべき喪の期間。父母の喪。
さんねん‐ふさがり【三年塞がり】
1 陰陽道(おんようどう)で、大将軍のいる方角に向かって、3年間は何事もしてはいけないとすること。大将軍は東西南北...
さんねん‐みそ【三年味噌】
1 仕込んでから3年目の味噌。熟成した味の濃い味噌。 2 《1の塩辛いところから》勘定高いこと。けちなこと。
さんねん‐みつき【三年三月】
長い年月をたとえていう語。久しい間。「酒屋の門に—お立ち被遊(あそばさい)ても、飲(あが)らぬ酒には酔はぬ道理」〈...
さん‐の‐いた【三の板】
兜(かぶと)の錏(しころ)や鎧(よろい)の草摺(くさずり)・袖などの、上から3枚目の板。
さん‐の‐いと【三の糸】
三味線の第3の弦。正面からみて右側の弦。最も細く、最も調子が高い。さん。
さん‐のう【三王】
「さんおう」の連声(れんじょう)。
さん‐のう【三農】
《「周礼」天官・大宰の「三農九穀を生ず」から》平地で行う農業(平地農)、山地で行う農業(山農)、川沢で行う農業(沢...
さんのう【山王】
《「さんおう」の連声(れんじょう)》 滋賀県大津市にある日吉(ひよし)大社の異称。 東京都千代田区にある日枝(ひえ...
さんのう‐いちじつしんとう【山王一実神道】
⇒日吉神道(ひえしんとう)
さんのう‐ごんげん【山王権現】
《「日吉(ひえ)山王権現」の略》日吉(ひよし)大社・日枝(ひえ)神社の祭神。
さんのう‐しちしゃ【山王七社】
日吉(ひよし)大社の本社・摂社・末社をあわせて二十一社を上・中・下に七社ずつ分けていう呼び名。特に、上の七社をさす...
さんのう‐だいがく【産能大学】
⇒産業能率大学(さんぎょうのうりつだいがく)
さんのう‐とりい【山王鳥居】
鳥居形式の一。明神鳥居の笠木(かさぎ)の上の中央に棟柱(むなばしら)を立て、木材を合掌形に組み渡し、その頂上に烏頭...
さんのう‐にじゅういっしゃ【山王二十一社】
日吉(ひよし)大社の上七社・中七社・下七社の総称。
さんのう‐まつり【山王祭】
滋賀県大津市の日吉(ひよし)大社の例祭。山王権現の使者が猿であるとの信仰から、毎年陰暦4月の申(さる)の日に行われ...
さん‐の‐おり【三の折】
百韻の連歌・連句を書き記す懐紙の3枚目。三の懐紙。
さん‐の‐かわり【三の替(わ)り】
1 同じ一座による芝居興行で、演目の三度目の替わり。 2 京坂で、歌舞伎の3月興行。顔見世に次ぐ初春興行を二の替わ...
さん‐の‐きり【三の切り】
1 義太夫節の時代物で、三段目の最終の語り場。ふつう五段からなる1曲の中心となる悲劇的場面で、一座の最高位の太夫が...
さん‐の‐ず【三の図/三の頭】
《馬の尻の上部を三頭(さんず)というところから》人の尻の上部。腰のあたり。「尻—まで引っからげ」〈浄・油地獄〉
さん‐の‐せん【三の線】
「三枚目」1のこと。また、芸人でない俳優などが三枚目として売り出すこと。
サン‐ノゼ
米国カリフォルニア州、サンフランシスコの南にある都市。近年、コンピューター産業が盛んになりシリコンバレーとよばれる...
さん‐の‐ぜん【三の膳】
正式の日本料理で、本膳・二の膳の次に、汁・刺身・茶碗をのせて出す膳。
さん‐の‐つづみ【三の鼓】
雅楽の打楽器の一。胴長約45センチ、鼓面の直径約42センチの細腰鼓(さいようこ)。右手の桴(ばち)で右面だけを打つ...
さん‐の‐とり【三の酉】
11月に酉の日が3回あるとき、その3回目の酉の日。《季 冬》「たかだかとあはれは—の月/万太郎」→酉の市
産(さん)の紐(ひも)を解(と)・く
出産する。分娩(ぶんべん)する。「日数つもる程に—・く」〈曽我・六〉
さん‐の‐ま【三の間】
1 昔、貴族の邸宅で、奥女中のいた部屋。 2 宇治川にかかる宇治橋の西詰めから第2と第3の橋脚の間。ここでくんだ水...
さん‐の‐まつ【三の松】
能舞台で、橋懸かりの前の白州に等間隔に植えられた3本の若松のうち、いちばん揚げ幕寄りの松。懸かりの松。
さん‐の‐まる【三の丸】
城の二の丸を囲む外郭の部分。→城
さんのまる‐しょうぞうかん【三の丸尚蔵館】
皇居東御苑内にある博物館施設。皇室に受け継がれた絵画・書・工芸品などの美術品が平成元年(1989)に国に寄贈された...
さん‐の‐みね【三ノ峰】
石川・岐阜の県境にある山。標高2128メートル。白山の南西に位置し、高山植物が見られる。2000メートル級の山では...
さんのみや【三宮】
兵庫県神戸市中央区の地名。神戸市第一の繁華街。名は三宮神社(生田神社の三の宮)に由来。
さん‐はかせ【算博士】
律令制で、大学寮の職名。算術を教授する人。のち、三善・小槻(おづき)二氏の世襲。
さんはちろく
⇒アイさんはちろく(i386)
さん‐はんきかん【三半規管】
円口類以外の脊椎動物の内耳にある三つの半環状の管。互いに直角に組み合わされており、中がリンパ液で満たされ、その動き...
さんはんきかんそうしつ【三半規管喪失】
北川冬彦の処女詩集。大正14年(1925)、至上芸術社より自費出版。新散文詩。横光利一が高く評価したことでも知られる。
さん‐はんげつべん【三半月弁】
⇒半月弁(はんげつべん)