涙(なみだ)を振(ふ)る・う
こぼれる涙を振り払う。私情を振り切る。同情を捨てる。「—・って厳罰に処する」
なみ‐ダーシ【波ダーシ】
⇒波形2
なみ‐つぎ【並継ぎ】
釣りの継ぎ竿の継ぎ目が普通の差し込みのもの。印籠(いんろう)継ぎなどに対していう。
なみ‐てがた【並手形】
日本銀行が貸出を行う場合、信用度の高い日銀再割引適格手形のような金利上の優遇措置は与えられないが、手形貸付担保適格...
なみ‐てんとう【並瓢虫】
⇒瓢虫(てんとうむし)2
なみ‐とう【並(み)等】
上等と下等の中間の等級。中等。「—の米」
なみ‐なみ【並並】
[名・形動] 1 なみひととおりであること。また、そのさま。多く、打消しの語を伴って用いる。「—ならぬ苦労」「—で...
なみ‐なみ
[副]酒や水などが容器にあふれるほどいっぱいにあるさま。「酒を—(と)つぐ」
なみ‐にく【並(み)肉】
上肉・中肉より品質の劣る肉。
波(なみ)に乗(の)・る
時勢に合って栄える。時流に乗る。また、調子に乗る。「好況の—・る」
波(なみ)にも磯(いそ)にもつかぬ心地(ここち)
どっちつかずの、落ち着かない気持ち。「なまじいに一門には離れ給ひぬ、—ぞせられける」〈平家・七〉
なみ‐ぬい【並縫い】
「ぐし縫い」に同じ。洋裁でいう。
なみ‐ぬの【波布/浪布】
歌舞伎の大道具の一。波の絵を描いた地がすりで、舞台や花道に敷いて海・川などの水面を表す。
なみ‐の‐あや【波の綾】
さざ波の立つさまを綾織物に見立てた語。「御几帳の裾ども川風に涼しさまさりて、—もけざやかに見えたるに」〈栄花・初花〉
なみのうえ‐ぐう【波上宮】
沖縄県那覇市にある神社。祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)・速玉男尊(はやたまおのみこと)・事解男尊(ことさかのお...
なみのこ‐がい【波の子貝】
フジノハナガイ科の二枚貝。潮間帯の砂地にすみ、干満の波にのり移動する。殻長約2センチ。貝殻は丸みのある三角形で平た...
なみ‐の‐せきもり【波の関守】
波を関守に見立てた語。「都に帰る夢をさへ通さぬ—に、いとど涙を催され」〈太平記・二〉
なみ‐の‐たより【波の便り】
打ち寄せる波が伝える便り。波の使い。「いにしへの跡をば告げよ浜千鳥昔にかへる—に」〈続拾遺・雑上〉
なみ‐の‐つづみ【波の鼓】
波の音を鼓を打つ音にたとえていう語。また、波の調べのように打つ鼓。「石に精あり、水に音あり、—も時を得て」〈謡・河水〉
なみ‐の‐はな【波の花】
1 塩。もと、女房詞。 2 波の白くあわだつのを花にたとえていう語。「—沖から咲きて散り来めり」〈古今・物名〉
なみ‐の‐ほ【波の穂】
「波穂(なみほ)」に同じ。「—より天の羅摩船(かかみぶね)に乗りて…帰(よ)り来る神ありき」〈記・上〉
なみのほ‐の【波の穂の】
[枕]波の穂が激しく動くところから、「いたぶらし」に掛かる。「—いたぶらしもよ昨夜(きそ)独り寝て」〈万・三五五〇〉
なみ‐のり【波乗り】
1 波に乗ること。 2 板などを使って波に乗る遊び。サーフィン。《季 夏》
なみ‐はずれ【並(み)外れ】
[名・形動]なみはずれていること。また、そのさま。「—な(の)才能」
なみ‐はず・れる【並(み)外れる】
[動ラ下一][文]なみはづ・る[ラ下二]普通の程度や状態とかなりに違っている。「—・れて足が速い」
なみ‐はば【並幅】
反物の普通の幅。鯨尺(くじらじゃく)の9寸5分(約36センチ)。小幅。
なみはば‐もの【並幅物】
並幅の反物。小幅物。
ナミビア
アフリカ南西部、大西洋に臨む国。正称、ナミビア共和国。首都ウィントフーク。旧ドイツ領南西アフリカ。1920年、南ア...
ナミブ‐さばく【ナミブ砂漠】
《Namib Desert》アフリカ南西部にある砂漠。大西洋岸に沿い、アンゴラ南部からナミビア南端まで南北約200...
ナミベ
アンゴラ南西部、大西洋に面する港湾都市。旧称モサーメデス。18世紀後半にポルトガル人によって開かれ、19世紀半ばに...
なみ‐ほ【波穂】
波の頂。波がしら。なみのほ。「則ち—を踏んで」〈神武紀〉
なみ‐ま【波間】
波のうねりとうねりの間。また、波が寄せてくるまでの絶え間。「—にただよう小舟」
なみまがしわ‐がい【波間柏貝】
ナミマガシワガイ科の二枚貝。浅海の岩や小石などに付着し、貝殻はほぼ円形で薄く、殻長約4センチ。左殻は雲母状の光沢が...
なみ‐まく【波幕/浪幕】
歌舞伎の大道具の一。波の絵を描いた道具幕で、海や川などの場面での舞台のつなぎなどに用いる。
なみ‐まくら【波枕】
1 《波を枕に寝る意から》船中で旅寝をすること。船路の旅。「海のあなたの遥けき国へいつも夢路の—」〈上田敏訳・海潮...
なみ‐もの【並(み)物】
価格・品質などが、普通の程度の物。
ナミュール
ベルギー中南部、ナミュール州の都市。同州の州都。ワロン地方における商工業の中心地。サンブル川とムーズ川の合流点に位...
なみ‐よけ【波除け】
波を防ぐこと。また、そのために用いるもの。特に防波堤をいうこともある。
なみ‐よ・る【並み寄る】
[動ラ四]並んで一方に寄る。並んで寄り合う。「風ふけば門田の稲も—・るにいかなる人か過ぎて行くらむ」〈和泉式部集・上〉
ナミレンベ‐だいせいどう【ナミレンベ大聖堂】
《Namirembe cathedral》ウガンダの首都カンパラの西郊、ナミレンベの丘にある大聖堂。19世紀末に創...
波(なみ)を打(う)・つ
「波打(なみう)つ」に同じ。
ナミー
《National Additive Manufacturing Innovation Institute》米国の...
なむ【南無】
《(梵)namasの音写。南摩・納莫などとも音写。敬礼(きょうらい)・帰命(きみょう)と訳す》仏語。仏・菩薩(ぼさ...
な・む【並む】
[動マ四]ならぶ。連なる。「松の木(け)の—・みたる見れば家人(いはびと)の我を見送ると立たりしもころ」〈万・四三...
な・む【嘗む/舐む】
[動マ下二]「な(嘗)める」の文語形。
なむ
[助動][○|○|なむ|なむ|なめ|○]《上代東国方言》動詞・動詞型活用語の終止形に付く。推量の助動詞「らむ」に同...
なむ
[係助]《上代の係助詞「なも」の音変化。「なん」とも》名詞、活用語の連用形・連体形、副詞、助詞に付く。 1 上の事...
な◦む
[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む(ん)」》 1 推量を強調する意を表す。きっと…だろう。…に...
なむ‐あみだ【南無阿弥陀】
「南無阿弥陀仏」の略。
なむ‐あみだぶつ【南無阿弥陀仏】
阿弥陀仏に帰依する意。浄土宗で、阿弥陀仏の救済を願って唱える語。六字の名号。