腹(はら)が下(くだ)・る
下痢をする。「食べすぎで—・る」
腹(はら)が黒(くろ)・い
心がねじけていて悪事をたくらむ性質である。腹黒い。「口はうまいが—・い」
はら‐がけ【腹掛(け)/腹懸(け)】
1 職人などがつける、多く紺(こん)木綿の作業衣。胸から腹に当て、細い布紐(ひも)を背中で十文字に交差させてとめる...
腹(はら)が御座(ござ)・る
⇒御座る5㋒
腹(はら)が空(す)・く
空腹になる。腹が減る。「—・くと怒りっぽくなる」
腹(はら)が据(す)わ・る
物事に動揺しなくなる。度胸が据わる。「ベテランだけに—・っている」 [補説]「腹が座る」と書くのは誤り。
腹(はら)が立(た)・つ
怒らずにはいられない。しゃくに障る。「上役のやり方に—・つ」
腹(はら)がで・きる
1 腹ごしらえができる。また、満腹する。「—・きたら仕事にかかろう」 2 考えがまとまって、動じなくなる。覚悟がで...
腹(はら)が張(は)・る
十分に食べて腹がいっぱいである。また、ガスがたまるなどして腹がつっぱる感じがする。「—・れば目の皮たるむ」
腹(はら)が膨(ふく)・れる
1 飽きるほど飲み食いして満腹する。「—・れて眠くなる」 2 言いたいことを言わないので気が晴れないでいる。「おぼ...
腹(はら)が太(ふと)・い
度量が大きい。胆力がある。太っ腹である。「—・くてめったなことでは動じない」
腹(はら)が減(へ)っては軍(いくさ)は出来(でき)ぬ
空腹では十分に活動できない。よい働きをするには、腹ごしらえが第一である。
腹(はら)が減(へ)・る
空腹になる。「朝食抜きで—・る」
はら‐がまえ【腹構え】
物事に対する心の準備。「万全の—で交渉に臨む」
はら‐がわり【腹変(わ)り】
「腹違い」に同じ。「—の兄」
はら‐きり【腹切り】
切腹(せっぷく)。割腹(かっぷく)。
はらきり‐がたな【腹切り刀】
切腹するときに用いる短刀。9寸5分(約30センチ)が定法(じょうほう)。
はら‐ぎたな・い【腹汚い/腹穢い】
[形][文]はらぎたな・し[ク]心の中がきたない。根性がよくない。腹黒い。「—・い悪党」
はら‐くだし【腹下し】
[名](スル) 1 腹を壊して下痢をすること。腹下り。「食中(あた)りで—する」 2 下剤。
はら‐くだり【腹下り】
[名](スル)「腹下し1」に同じ。
はら‐ぐあい【腹具合/腹工合】
胃や腸の調子。「—が悪い」
はら‐ぐろ【腹黒】
[名・形動]腹黒いこと。また、そのさまやその人。「—な本性をあらわす」
はら‐ぐろ・い【腹黒い】
[形][文]はらぐろ・し[ク]心に何か悪だくみをもっている。陰険で意地が悪い。「—・いやり方」
はら‐げい【腹芸】
1 芝居で、役者がせりふや動作に出さず、感情を内面的におさえてその人物の心理を表現する演技。 2 はかりごとを言葉...
はら‐こ【腹子】
「鮞(はららご)」に同じ。「タラの—」
はら‐ごしらえ【腹拵え】
[名](スル)何か事をする前に食事をしておくこと。「—してから出かける」
はら‐ごなし【腹熟し】
食後に、軽く運動などをして消化を助けること。「—に散歩をする」
はら‐ごもり【腹籠もり】
1 胎内(たいない)に子が宿ること。妊娠。懐妊。 2 父親が死んだとき、母親の胎内にいた子供。忘れがたみ。遺腹。 ...
はら‐さんざん【腹散散】
[副]思う存分。したたか。さんざっぱら。「—慰んで」〈滑・膝栗毛・三〉
ハラショー
[感]感動の意を表す語。すばらしい。よい。結構。
はらじゅく【原宿】
東京都渋谷区の山手線原宿駅周辺の通称。もとは神宮前・千駄ヶ谷に隣接した地名。近年、若者の集まる商業地区として発展。
はら‐じょう【原城】
長崎県南島原市にあった城。領主有馬貴純(たかずみ)が明応5年(1496)に築城。元和2年(1616)松倉重政が入城...
はらじり‐の‐たき【原尻の滝】
大分県豊後大野市にある滝。幅120メートル、落差20メートル。横幅が広いことから「東洋のナイアガラ」と称される。
はら‐す
魚、特にサケの腹の肉。内臓のまわりの部分で、脂ののりがよい。腹身。 [補説]語源未詳。多く「ハラス」と書く。
はら・す【晴らす/霽らす】
[動サ五(四)] 1 心のわだかまりを取り除いてはればれとした気持ちにさせる。「疑念を—・す」「鬱憤(うっぷん)を...
はら・す【腫らす】
[動サ五(四)]腫れた状態になる。はれさせる。「足を—・す」「泣き—・す」
はら‐すじ【腹筋】
[名・形動] 1 腹の筋肉。 2 《「腹筋を縒(よ)る」から》おかしくてたまらないこと。また、そのさま。「アハハハ...
腹筋(はらすじ)を縒(よ)・る
おかしくてたまらず、腹の筋が痛くなるほど笑う。腹筋を切る。「珍芸に—・る」
はらすのいたひび【ハラスのいた日々】
中野孝次によるエッセー。愛犬ハラスと過ごした13年間の日々をつづる。昭和62年(1987)刊行。翌年、第7回新田次...
ハラスメント
嫌がらせ。いじめ。「セクシュアル—」「パワー—」 [補説]英語では、苦しめること、悩ませること、迷惑の意。
ハラ‐スルターン‐テッケ
キプロスの都市ラルナカにあるイスラム教寺院。市街南西郊のラルナカ塩湖に面する。預言者ムハンマドの乳母ウム=ハラムが...
はら‐せつこ【原節子】
[1920〜2015]映画女優。神奈川の生まれ。本名、会田昌江(まさえ)。昭和10年(1935)「ためらふ勿(なか...
腹(はら)高(たか)・し
腹がふくらんでいる。妊娠している。「老いたる女の、—・くてありく」〈枕・四五〉
はら‐たかし【原敬】
[1856〜1921]政治家。岩手の生まれ。外務省退官後、大阪毎日新聞社社長に就任。立憲政友会創立に参画し、逓相・...
はら‐たけ【原茸】
ハラタケ科のキノコ。夏から秋に草原などに群生する。高さ5〜10センチ。傘は初め球形、のち平らに開く。肉は厚く、白色...
はら‐たつのり【原辰徳】
[1958〜 ]プロ野球選手・監督。福岡の生まれ。昭和56年(1981)、巨人に入団。主砲として活躍し、昭和58年...
はらたてず【腹不立】
狂言。和泉(いずみ)流は「不腹立」。信心深い某(なにがし)がお堂を建立し、「腹立てずの正直坊」と名のる僧を住持に頼...
ハラタマ
[1831〜1888]オランダの化学者・医学者。1866年(慶応2)招かれて来日し、長崎養生所付属の分析窮理所、江...
はら‐たみき【原民喜】
[1905〜1951]詩人・小説家。広島の生まれ。詩・短編小説を「三田文学」に発表。原爆体験を基にした小説「夏の花...
はら‐たんざん【原坦山】
[1819〜1892]幕末・明治期の禅僧・仏教学者。陸奥(むつ)の人。幼名、良作。諱(いみな)は覚仙。号、鶴巣。昌...