はな‐せん【花氈】
「花毛氈(はなもうせん)」の略。「車三輛の上に—をしかせ」〈浮・一代男・八〉
はな‐せん【鼻栓】
1 鼻にする栓。競泳・アーティスティックスイミングの選手などが用いる。ノーズクリップの類。 2 木造建築で、材の枘...
はな‐ぜんせん【花前線】
⇒開花(かいか)前線
はな‐ぞの【花園】
花の咲く草木の多くある園。
はなぞの【花園】
京都市右京区の双ヶ岡(ならびがおか)の東側一帯。平安初期に清原夏野が別荘を造り、花園と称した。花園上皇の離宮であっ...
はなぞの‐おどり【花園踊(り)】
京都花園で、盂蘭盆(うらぼん)に少女らが灯籠を頭に載せ、笛・太鼓に合わせて踊った念仏踊り。江戸時代に盛んであった。
はなぞの‐だいがく【花園大学】
京都市中京区にある私立大学。明治5年(1872)設立の般若林に始まり、臨済宗大学、臨済学院専門学校を経て、昭和24...
はなぞの‐てんのう【花園天皇】
[1297〜1348]第95代天皇。在位1308〜1318。伏見天皇の第3皇子。名は富仁。両統迭立(てつりつ)時代...
はなぞの‐ぶし【花園節】
新内節の一派。万延元年(1860)吾妻路富士太夫が花園宇治太夫を名のって創始したもの。
はなぞの‐ラグビーじょう【花園ラグビー場】
大阪府東大阪市にあるラグビー競技場。昭和4年(1929)、日本初のラグビー専用競技場として開場。収容人数約3万人。...
はな‐ぞめ【花染(め)】
1 花、特に露草(つゆくさ)の花の汁で染めること。また、その色や染めたもの。 2 1が変色しやすいところから、人の...
はなぞめ‐ごろも【花染め衣】
花染めにした衣服。「おのづから古きに返る色しあらば—露やわけまし」〈続古今・雑中〉
はな‐たうえ【花田植(え)】
中国地方の山間部で、太鼓・笛・鉦(かね)などを鳴らしながらする大田植え。牛供養や祝宴を催すこともある。囃子田(はや...
はな‐だか【鼻高】
[名・形動]《「はなたか」とも》 1 鼻の高いこと。また、そのさま。「—な(の)人」 2 得意そうであること。また...
はな‐たかだか【鼻高高】
[形動][文][ナリ]いかにも得意そうであるさま。「合格して—だ」 [副]得意そうに。自慢げに。「出世話を—とする」
はな‐たけ【鼻茸】
鼻炎などの際に、鼻腔にできるキノコ状の腫瘤(しゅりゅう)。数や大きさはさまざま。鼻ポリープ。
はな‐たちばな【花橘】
1 花の咲いている橘。橘の花。《季 夏》「駿河路や—も茶の匂ひ/芭蕉」 2 襲(かさね)の色目の名。表は朽葉(くち...
はな‐たて【花立て】
1 仏前や墓前に花を立てて供える器。 2 花入れ。花生け。
はな‐たで【花蓼】
タデ科の一年草。山野に生え、高さ約50センチ。細長い葉が互生する。9、10月ごろ、イヌタデに似た淡紅色の花をつける...
はな‐たば【花束】
花を何本か束ねたもの。
はな‐たらし【洟垂らし】
1 いつも鼻水を垂らしていること。また、そのような子供。はなたれ。 2 年若く経験の乏しい者などをあざけっていう語...
はな‐たれ【洟垂れ】
「洟垂らし」に同じ。
はなたれ‐こぞう【洟垂れ小僧】
1 鼻水を垂らしている男の子。 2 若く経験の浅い者をあざけっていう語。「—に何がわかる」
はなだ【縹/花田】
1 「縹色」の略。 2 襲(かさね)の色目の名。表・裏ともに縹色。
はな‐だい【花代】
芸者や娼妓を揚げて遊ぶ代金。揚げ代。玉代(ぎょくだい)。
はな‐だいこん【花大根】
1 アブラナ科の多年草。高さ40〜90センチ。長楕円形の葉が互生する。5、6月ごろ、淡紫色の4弁花を総状につけ、香...
はなだ‐いろ【縹色】
薄い藍(あい)色。浅葱(あさぎ)と藍の中間くらいの色。花色。
はなだ‐おどし【縹威】
鎧(よろい)の威の一。縹色の緒などで威したもの。縹色威。
はなだか‐ばち【鼻高蜂】
ジガバチ科の昆虫。黒色で腹に黄白色の横縞があり、上唇が長く前に突き出ている。砂地に穴を掘って巣を作り、アブ・ハエな...
はなだか‐めん【鼻高面】
鼻の高い仮面。天狗(てんぐ)の面。
はなだ‐きよてる【花田清輝】
[1909〜1974]評論家・小説家。福岡の生まれ。現代の変革をモチーフにした評論および芸術運動の組織者として活躍...
はなだ‐ぐさ【縹草】
ツユクサの別名。
はなだ‐ぼうし【縹帽子】
天台・真言両宗で、高僧が用いた、縹色の絹で仕立てた帽子。花の帽子。はなだもうす。
はな‐だより【花便り】
花の咲きぐあいを知らせる便り。特に、桜の花についていう。花信(かしん)。《季 春》
はなち【放ち】
放つこと。また、放たれたもの。「蒼生とは、民のもとどり—にしている髪のあをいを云ふぞ」〈中華若木詩抄・中〉
はなち‐いで【放ち出で】
寝殿造りで、母屋から張り出した室。また、庇の間を几帳(きちょう)類で区切った部屋。はなちで。
はなち‐がき【放ち書(き)】
1 文字を連綿体で書かないで、一字一字はなして書くこと。多く、幼稚な筆跡にいう。 2 「分かち書き1」に同じ。
はなち‐じょう【放ち状】
中世、所領などを人に譲り渡すとき、その旨を書いて相手に渡す証書。
はなち‐で【放ち出】
⇒はなちいで
はなち‐どり【放ち鳥】
1 翼を切って池に放して飼う鳥。「島の宮勾(まがり)の池の—人目に恋ひて池に潜(かづ)かず」〈万・一七〇〉 2 飼...
はな‐ぢょうちん【洟提灯】
寝ぼけた時などに、鼻汁が風船状にふくらんで鼻から出たものを提灯に見立てた言葉。
はなちるさと【花散里】
源氏物語第11巻の巻名。また、その主人公の名。光源氏25歳。夏のある日、麗景殿の女御とその妹花散里を訪れる源氏を描く。
はな‐ぢ【鼻血】
1 鼻からの出血。鼻出血(びしゅっけつ)。 2 (「鼻血も出ない」「鼻血しか出ない」などの形で)出すものはすべて出...
鼻血(はなぢ)しか出(で)◦ない
⇒鼻血2
鼻血(はなぢ)も出(で)◦ない
⇒鼻血2
はなっ‐つら【鼻っ面】
「はなづら」の音変化。
はなっ‐ぱし【鼻っぱし】
「鼻っ柱(ぱしら)」に同じ。「—が強い」
はなっ‐ぱしら【鼻っ柱】
《「はなばしら」の音変化》人と張り合って負けまいとする意気。向こう意気。負けん気。鼻っぱし。鼻っぱり。
鼻(はな)っ柱(ぱしら)が強(つよ)・い
勝ち気で人の言いなりにならない。自信家で気が強い。鼻っぱしが強い。「—・く上役にも平然と文句を言う」
鼻(はな)っ柱(ぱしら)を圧(へ)し折(お)・る
相手の向こう意気や自信をくじく。「つけ上がった若僧の—・る」