ふき‐あわ・す【吹き合はす】
[動サ下二] 1 笛などを他のものと調子を合わせて吹く。また、管楽器を合奏する。「木枯らしに—・すめる笛の音をひき...
ふき‐あ・れる【吹(き)荒れる】
[動ラ下一][文]ふきあ・る[ラ下二]風が激しく吹きつづける。吹きすさぶ。「春の嵐が—・れる」
ふき‐い【吹(き)井/噴(き)井】
水がたえずふき出ている井戸。吹き井戸。《季 夏》
ふき‐いし【葺き石】
古墳などの盛り土の上をおおうために敷きつめられた石。
ふき‐い・ず【吹き出づ/噴き出づ】
[動ダ下二]「吹き出す」に同じ。「珍しき風—・づる時に」〈宇津保・内侍督〉 「—・づる物の音ども」〈源・総角〉
ふき‐いた【葺き板】
屋根を葺くのに用いる薄い板。屋根板。
ふき‐いだ・す【吹き出だす/噴き出だす】
[動サ四]「吹き出す」に同じ。「北八をかしく—・しながら」〈滑・膝栗毛・四〉
ふき‐いど【吹(き)井戸/噴(き)井戸】
「吹き井」に同じ。
ふき‐い・る【吹(き)入る】
[動ラ五(四)]風などが吹いて中に入り込む。吹き込む。「窓から涼風が—・る」 [動ラ下二]「ふきいれる」の文語形。
ふき‐い・れる【吹(き)入れる】
[動ラ下一][文]ふきい・る[ラ下二] 1 吹いて中に入れる。吹き込む。「息を—・れる」 2 風などが吹いて中に入...
ふき‐え【吹(き)絵】
地紙の上に種々の形に切り抜いた型紙を置き、その上方から絵の具や墨などを含ませた筆に強く息を吹きかけて飛沫を散らし、...
ふき‐おろし【葺き下ろし】
母屋の屋根を延長して、付属する建物の屋根にすること。また、そのような屋根。
ふき‐おろし【吹(き)下ろし】
1 山や高層ビルなどから吹き下ろす風。 2 ⇒ダウンウォッシュ1
ふき‐おろ・す【吹(き)下ろす】
[動サ五(四)]風が高い方から低い所へ向かって吹く。「峰から冷たい風が—・す」
ふき‐かえ【吹(き)替え】
1 貨幣や金属器具などを鋳なおすこと。改鋳。 2 歌舞伎の早替わりなどで、両役が同時に舞台に出るとき、一方をその俳...
ふき‐かえ【葺き替え】
屋根の瓦・板などを新しいものと替えること。屋根替え。《季 春》
ふき‐かえし【吹(き)返し】
1 風が向きを変えて、今までと反対の方から吹くこと。また、その風。 2 《「ふきがえし」とも》兜(かぶと)の部分の...
ふき‐かえ・す【吹(き)返す】
[動サ五(四)] 1 風などが吹いて、物を裏返しにする。「枯れ葉を—・す」 2 風が吹いてもとの所・状態に戻す。吹...
ふき‐か・える【吹(き)替える】
[動ア下一][文]ふきか・ふ[ハ下二] 1 貨幣や金属製品などを鋳なおす。改鋳する。「銭貨を—・える」 2 外国映...
ふき‐か・える【葺き替える】
[動ア下一][文]ふきか・ふ[ハ下二]屋根を新しい材料で葺く。「瓦(かわら)屋根を—・える」
ふき‐か・ける【吹(き)掛ける】
[動カ下一][文]ふきか・く[カ下二] 1 息や霧状にした液体などを物にかける。「鏡に息を—・ける」 2 争いなど...
ふき‐がたり【吹き語り】
自分のことを自慢げに話すこと。「かかることなどぞみづから言ふは、—などにもあり」〈枕・二七八〉
ふき‐がわ【吹き皮/鞴】
「ふいご」に同じ。〈和名抄〉
ふき‐ぐち【吹(き)口】
1 風などの吹きはじめ。「秋風の—」 2 笛などを吹くときの手際。吹き方。 3 笛などの管楽器で、吹くときに唇を当...
ふき‐ぐさ【葺き草】
1 屋根を葺くのに用いる草。藁(わら)・茅(かや)の類。 2 ショウブの別名。
ふき‐ぐみ【菜蕗組】
箏組歌(ことくみうた)「菜蕗(ふき)」の通称。
ふき‐け・す【吹(き)消す】
[動サ五(四)]吹いて火を消す。「ケーキのろうそくを—・す」
ふ‐きげん【不機嫌】
[名・形動]機嫌の悪いこと。また、そのさま。「—な表情」 [派生]ふきげんさ[名]
ふきげんなかじつ【不機嫌な果実】
林真理子の小説。不倫をテーマとする。平成8年(1996)刊行。平成9年(1997)にテレビドラマ化された。
ふき‐こぼれ【吹き零れ】
1 加熱しすぎた液体が吹き上がって、鍋などからあふれ出ること。 2 「浮きこぼれ」のこと。
ふき‐こぼ・れる【吹き零れる】
[動ラ下一][文]ふきこぼ・る[ラ下二]湯などが煮立って、容器からあふれ出る。「味噌汁が—・れる」「両眼から涙が—...
ふき‐こみ【吹(き)込み】
1 吹き込むこと。また、吹き込んだもの。「風の—が強い」 2 レコーダーなどを使用して録音すること。「新曲の—をする」
ふき‐こ・む【吹(き)込む】
[動マ五(四)] 1 風が吹いて中へ入りこむ。また、風に吹かれて、雨・雪などが中へ入りこむ。「雨が—・む」「すきま...
ふき‐こ・む【拭き込む】
[動マ五(四)]くり返し何回もふく。入念にふく。「よく—・まれた床」
ふき‐ごもり【葺き籠もり】
陰暦5月4日の夜または5日のこと。地方によってこの日に菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)で屋根を葺き、家にこもる風習がある。
フキサチーフ
《「フィクサチーフ」とも》定着液。木炭やコンテによるデッサンやパステル画の顔料を固定するために用いる。
ふき‐さま・す【吹(き)冷ます】
[動サ五(四)]息をふきかけて冷ます。「熱い粥(かゆ)を—・す」
ふき‐さらし【吹き曝し】
さえぎるものがなく、風の当たるままになっていること。また、その場所。ふきっさらし。「—のバス停」
ふき‐さら・す【吹き曝す】
[動サ五(四)]さえぎるものがなく、風が吹き当たるにまかせる。「木枯らしに—・されながら電車を待つ」
ふき‐しき・る【吹き頻る】
[動ラ五(四)]盛んに吹く。しきりに吹く。「北風が—・る」
ふき‐し・く【吹き頻く】
[動カ四]「ふきしきる」に同じ。「白露に風の—・く秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける」〈後撰・秋中〉
ふき‐じ【葺き地】
屋根瓦を葺く下地となる薄板の層。
ふき‐じ【富貴寺】
大分県豊後高田市蕗(ふき)にある天台宗の寺。山号は、蓮華山。養老2年(718)、仁聞の創建と伝える。国宝の本堂は、...
ふき‐すさ・ぶ【吹き荒ぶ/吹き遊ぶ】
[動バ五(四)] 1 (吹き荒ぶ)風が激しく吹く。吹き荒れる。「寒風—・ぶ師走の街」 2 (吹き遊ぶ)笛などを慰み...
ふき‐すさ・む【吹き荒む】
[動マ五(四)]「ふきすさぶ」に同じ。
ふき‐すま・す【吹き澄ます】
[動サ四]さえた音色で澄み渡るように笛を吹く。「笛をいとをかしく—・して」〈更級〉
ふ‐きそ【不起訴】
検察官が公訴を提起しないこと。(1)被疑者死亡・公訴時効成立等により訴訟条件を欠く場合、(2)被疑事実が犯罪の成立...
ふき‐そ・う【吹き添ふ】
[動ハ四]風などが吹き加わる。吹きまさる。「いかなる風の—・ひて、かくは響き侍るぞとよ」〈源・常夏〉
ふき‐そうじ【拭き掃除】
[名](スル)雑巾(ぞうきん)などでふいてきれいにすること。「毎朝—する」
ふ‐きそく【不規則】
[名・形動]規則正しくないこと。また、そのさま。「—な水玉模様」「食事が—になる」