ふくろとじ‐いんさつ【袋綴じ印刷】
袋綴じに製本する際に、折り目に文字が重ならないように配置して印刷すること。
ふくろ‐とだな【袋戸棚】
⇒袋棚(ふくろだな)1
ふくろ‐ど【袋戸】
袋棚の襖(ふすま)戸。
ふくろ‐どこ【袋床】
床の間の形式の一。前面の左右どちらかに袖壁をつくり、横に入り込んだ部分をもつ床の間。
ふくろ‐ぬい【袋縫い】
縫い代(しろ)がほつれないように中縫いをする方法。最初に布の表を出して端を浅く縫ったのち、裏返して本縫いをする。
ふくろ‐ねこ【袋猫】
有袋目フクロネコ科の哺乳類。猫に似た小形の肉食獣。淡褐色に白斑がある。オーストラリア大陸およびタスマニア島に分布。...
ふくろ‐ねずみ【袋鼠】
オポッサムの別名。
袋(ふくろ)の鼠(ねずみ)
逃げ出すことのできない状態のたとえ。袋の中の鼠。「犯人はもう—だ」
ふくろ‐ばり【袋張り/袋貼り】
1 紙から袋をつくること。 2 額や襖(ふすま)などを張るとき、紙の縁にだけのりをつけて張ること。また、そのもの。
ふくろ・ぶ【綻ぶ】
[動バ上二]《「ほころぶ」の音変化》 1 縫い目・とじ目などが解ける。「どこもかしこも—・びて、裾廻りがばらばら」...
ふくろ‐まわし【袋回し】
俳諧の運座の方法の一。一定の題を状袋に入れて各人に配り、各人は1句を小短冊に書いて袋に入れ、右隣の人に回していくも...
ふくろ‐みち【袋道】
「袋小路(こうじ)」に同じ。「ついに党派と伝授との—に堕ちて行った」〈小林秀雄・実朝〉
ふくろ‐みみ【袋耳】
1 一度聞いたら決して忘れないこと。また、その人。 2 織物の耳を袋織りにしたもの。
ふくろ‐むし【袋虫】
根頭目フクロムシ科の甲殻類の総称。カニ・エビ・ヤドカリなどの腹部に寄生する。体は袋状で、根のような突起を宿主の体内...
ふくろ‐めん【袋麺】
袋入りの即席麺。麺を鍋で煮て、粉末スープなどを加えて食べる。
ふくろ‐もじ【袋文字】
手書き、またはコンピューター上での文字修飾で、輪郭線のみで表現した文字のこと。縁取り文字。
ふくろ‐もち【袋持ち】
1 主人の外出の際、物入れの袋を持って供をすること。また、その者。「—に提灯(ちゃうちん)消させて」〈浮・胸算用・...
ふくろ‐もの【袋物】
1 ㋐紙入れ・タバコ入れ・手提げなど袋状の入れ物の総称。 ㋑茶道具を包む布製の袋。仕服(しふく)・大津袋など。 2...
ふくろやまぶし【梟山伏】
狂言「梟(ふくろう)」の異称。大蔵流が「梟」、和泉(いずみ)流が「梟山伏」を用いる。
ふく‐わかし【福沸(か)し】
1 元日の朝に若水をくんでわかすこと。《季 新年》「灰の静か鍋の静かや—/東洋城」 2 正月に神前に供えた餅(もち...
ふく‐わけ【福分け】
[名](スル)祝いの品や人からもらったものを他の人に分けてやること。また、そのもの。福渡し。お裾分(すそわ)け。お...
ふく‐わげ【吹く髷】
女性の髪形の一。勝山髷に似て輪をふっくらとさせたもの。江戸後期から侍女などが結い、明治中ごろには京都で流行した。
ふくわ‐じゅつ【腹話術】
口唇を動かさずに話す術。また、人形が話しているように見せる芸。
ふく‐わら【福藁】
正月に、門口や庭に敷く新しいわら。《季 新年》
ふく‐わらい【福笑い】
正月の遊びの一。目隠しをして、輪郭だけが描かれたお多福やおかめの絵の上に、別に厚紙で作った目・鼻・唇などを並べ、出...
ふ‐くん【夫君】
他人の夫の敬称。ご主人。
ふ‐くん【父君】
他人の父の敬称。お父上。
ふ‐くん【府君】
1 中国の漢代、府の太守の尊称。 2 亡祖父・亡父を敬っていう語。 3 尊者・長者を敬っていう語。
ふくん‐ぼん【付訓本】
「点本(てんぽん)」に同じ。
ふ‐ぐ【不具】
[名・形動] 1 からだの一部に障害があること。 2 物事が備わっていないこと。ととのっていないこと。また、そのさ...
ふ‐ぐ【不虞】
思いがけないこと。また、その事柄。不慮。「船には—の備へあり」〈読・弓張月・拾遺〉
ふ‐ぐあい【不具合】
[名・形動]状態・調子がよくないこと。また、そのさま。「—な箇所を直す」 [補説]あからさまに「故障・欠陥」という...
ふ‐ぐう【不遇】
[名・形動]才能を持ちながらもめぐりあわせが悪くて世間に認められないこと。また、そのさま。「—をかこつ」「—な(の...
河豚(ふぐ)食(く)う無分別(むふんべつ)河豚(ふぐ)食(く)わぬ無分別(むふんべつ)
フグに毒があるのもかまわず、むやみに食うのは無分別であるが、毒にあたるのを恐れてその美味を全く食しないのも無分別である。
ふ‐ぐ‐たいてん【不倶戴天】
《「礼記」曲礼の「父の讐(あだ)は倶(とも)に天を戴(いただ)かず」から》ともにこの世に生きられない、また、生かし...
ふぐ‐ちゅうどく【河豚中毒】
河豚毒によって起こる中毒。麻痺がしだいに全身に及び呼吸困難・昏睡状態となる。致命率が高い。
ふぐ‐ちょうちん【河豚提灯】
トラフグなどの背に穴をあけ、皮を傷つけないで身を取り除いたのち、ふくらませ乾かして作った提灯。
ふぐ‐ちり【河豚ちり】
フグのちり鍋。てっちり。《季 冬》
ふぐ‐どく【河豚毒】
フグ類に含まれる有毒物質。主成分はテトロドトキシン。
河豚(ふぐ)は食(く)いたし命(いのち)は惜(お)しし
美味なフグは食いたいが、その毒にあたって死ぬのはいやだ。ある行為に危険が伴っているのを恐れ、たやすく踏みきれないこ...
ふぐり【陰嚢】
1 金玉(きんたま)。睾丸(こうがん)。いんのう。 2 松ぼっくり。松かさ。「橋立の松の—も入り海の波もてぬらす文...
ふ‐ぐるま【文車】
書籍などを運ぶのに用いた板張りの屋形車。ふみぐるま。
ふけ
花札の八八(はちはち)などの遊びで、少ない点数で終了すること。その回の勝負は無効となったり、時には役代をつけたりす...
ふけ【老け】
1 老けること。 2 「老け役」の略。
ふけ【更/深】
1 深くなること。夜・季節・年月などがふけること。「夜—」「はかなくもわが世の—を知らずしていざよふ月を待ちわたる...
ふけ【雲脂/頭垢】
頭の皮膚にできる、角質に分泌物がまじって乾いた、うろこ状の白いもの。
ふけ【普化】
[?〜860]中国、唐代の禅僧。普化宗の開祖。馬祖道一(ばそどういつ)の法を継ぎ、諸国を遊行した。→普化忌
ふ‐けい【不敬】
[名・形動]尊敬の念を持たず、礼儀にはずれること。また、そのさま。「愚かな—な事をせずに」〈長与・青銅の基督〉
ふ‐けい【不稽】
[名・形動]《「ぶけい」とも。その場合は「無稽」とも書く》根拠がないこと。また、そのさま。でたらめ。「—な(の)物語」
ふ‐けい【父兄】
1 父と兄。父や兄。 2 学校などで、児童・生徒の保護者。