なお【直】
[形動ナリ]まっすぐで、曲折のないさま。→直直(なおなお) →真直(まなお) [副] 1 取り立てて言うべき事もな...
なお【猶/尚】
[副] 1 以前の状態がそのまま続いているさま。相変わらず。やはり。まだ。「今も—健在だ」「昼—暗い」 2 状態や...
猶(なお)あら◦じ
このままでは終わらすまい。このままでは済まされない。「うち嘆きて—◦じに弘徽殿の細殿に立ち寄り給へれば」〈源・花宴〉
な‐おう【奈翁】
《「奈」は「奈破崙(ナポレオン)」の略》ナポレオンのこと。
なおえ‐かねつぐ【直江兼続】
[1560〜1620]安土桃山時代の武将。越後の人。山城守と称す。上杉謙信・景勝に仕え、名家老として知られた。慶長...
なおえ‐じょう【直江状】
直江兼続が慶長5年(1600)、徳川家康に重用されていた僧西笑承兌(さいしょうじょうたい)に送った書簡。上杉家への...
なおえつ【直江津】
新潟県上越市の地名。旧直江津市。日本海に面し、古くからの交通の要地。戦国時代には上杉氏の春日山城の城下町、江戸時代...
なおえ‐ばん【直江版】
直江兼続が慶長12年(1607)に刊行した「文選(もんぜん)」のこと。南宋の「五臣注文選」に唐代の「李善注文選」を...
なお‐かし【猶かし】
[副]《「かし」は強めを表す助詞》なおさら。ますます。いっそう。「未来は—覚束なや」〈浄・今宮の心中〉
なお‐かつ【尚且つ】
[副] 1 その上さらに。その上また。「美しく、—頭がよい」 2 それでもまだ。それでもやはり。「失敗しても—挑戦する」
なお‐がき【尚書き/猶書き】
「なお」の語を書き出しにして、前文の内容などについての説明・条件・例外などを書き添えた文。「主文の末尾に—を付けて...
なおき【直木】
姓氏の一。 [補説]「直木」姓の人物直木三十五(なおきさんじゅうご)直木松太郎(なおきまつたろう)
なおき‐さんじゅうご【直木三十五】
[1891〜1934]小説家。大阪の生まれ。本名、植村宗一。「時事新報」に月評を執筆。のち、時代小説「南国太平記」...
なおきさんじゅうご‐しょう【直木三十五賞】
「直木賞」の正式名称。
なおき‐しょう【直木賞】
直木三十五の業績を記念し、昭和10年(1935)菊池寛の提唱により創設された文学賞。毎年2回、大衆文学の新進・中堅...
なおきとゆうこのものがたり【直樹とゆう子の物語】
松谷みよ子による児童文学作品のシリーズ名。昭和44年(1969)刊行の「ふたりのイーダ」から平成5年(1993)刊...
なおき‐まつたろう【直木松太郎】
[1891〜1947]野球指導者。京都の生まれ。慶大在学中に米国の野球規則を翻訳して出版。また、独自のスコア記録法...
なおこ【菜穂子】
堀辰雄による唯一の長編小説。昭和9年(1934)から昭和16年(1941)にかけて「物語の女」(のちの「楡の家」第...
なお‐さら【尚更】
[副]物事の程度が前よりいっそう進むさま。ますます。いちだんと。「風がないので、—暑く感じる」
なおざり【等閑】
[形動][文][ナリ] 1 いいかげんにしておくさま。本気でないさま。また、放置するさま。おろそか。「—な練習態度...
なおざり‐ごと【等閑事】
いいかげんなこと。「心とまりぬべきをも強ひて—にしなして」〈源・蛍〉
なおざり‐ごと【等閑言】
いいかげんな気持ちでいうことば。
なおし【直し】
1 ゆがみや誤りなどを正しくすること。また、こわれたものを、もとどおりにすること。「カメラを—に出す」 2 器物の...
なおし【直衣】
⇒のうし
なお・し【直し】
[形ク]《「なお(直)」の形容詞化》 1 まっすぐである。ゆがんでいない。「この国は—・く日の出づるかたに向けり」...
なお‐し【猶し/尚し】
[副]《「し」は強めを表す助詞》 1 それでもやっぱり。依然として。「橘(たちばな)は花にも実にも見つれどもいや時...
なおし‐ざけ【直し酒】
腐りかけた酒や下等な酒を加工して、普通の酒のように直したもの。
なおし‐た・つ【直し立つ】
[動タ下二]もとの地位に戻す。「—・て給ひて御心地すずしく思しける」〈源・澪標〉
なおし‐どころ【直し所】
1 直し改めるべき点。欠点。「さ—なく誰も物し給ふめれば」〈源・若菜上〉 2 直すだけの値うち。「心もとなくとも、...
なおし‐ばい【直し灰】
酒の腐敗をなおすのに用いる灰。本石灰1斗に豊後灰(ぶんごばい)4升をまぜて炒(い)り、湿りを加える。
なお‐しま【直島】
香川県中北部、瀬戸内海にある島。岡山県玉野市に近接する。銅・硫酸などの製錬所がある。
なおしま‐しょとう【直島諸島】
香川県高松市と岡山県玉野市の間の瀬戸内海に点在する27の島々の総称。主島は直島。井島の一部以外は香川県香川郡直島町...
なおし‐みりん【直し味醂】
みりんに焼酎(しょうちゅう)またはエチルアルコールを加えた甘い酒。柳蔭(やなぎかげ)。本直し。
なお‐しも【猶しも】
[副]《「しも」は強めを表す助詞》ますます。いっそう。「吉野山—奥に花さかば又あくがるる身とやなりなん」〈新勅撰・恋五〉
なおし‐もの【直し物】
1 ものを直すこと。また、直さなければならないもの。つくろいもの。 2 除目(じもく)のあと、召名(めしな)などの...
なお・す【直す】
[動サ五(四)] 1 もとの良好な状態に戻す。 ㋐もとのようすに復させる。「気分を—・す」「化粧を—・す」 ㋑もと...
な‐おと【汝弟】
弟を親しみを込めていう語。わが弟。「愛(は)しきよし—のみこと」〈万・三九五七〉
なお‐なお【直直】
[形動ナリ]まっすぐなさま。すなおなさま。「ひさかたの天路は遠し—に家に帰りて業(なり)をしまさに」〈万・八〇一〉
なお‐なお【尚尚/猶猶】
《「なお」を重ねて強めた語》 [副] 1 ますます。さらに。「—努力が求められる」 2 まだやはり。依然として。「...
なおなお‐がき【尚尚書(き)】
手紙で、本文のあとに書き添える文。「尚々」の語で書き始めるところからいう。追而(おって)書き。二伸。追伸。
なおなお・し【直直し】
[形シク] 1 普通である。平凡である。きわだたない。「正身(さうじみ)を、—・しくやつして」〈源・東屋〉 2 品...
なお‐の‐こと【尚の事】
[副]「なお」を強めていう語。なおさら。よりいっそう。「天気がよければ、—旅は楽しい」
なお‐び【直毘/直日】
物斎(い)みが終わって、平常の生活に復すること。また、その日。なおみ。
なお‐びと【直人】
平凡な家柄の人。ただびと。「父は—にて、母なむ藤原なりける」〈伊勢・一〇〉
なおび‐の‐かみ【直毘神/直日神】
凶事・罪悪・災害などを改め直すという神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が筑紫の檍原(あわきはら)でみそぎをしたときに...
なおびのみたま【直毘霊】
江戸中期の神道書。1巻。本居宣長著。明和8年(1771)成立。宣長の神道説・国体観などの骨子を説いたもの。
なお‐また【尚又】
[接]話し終わったあとに、さらに別の事柄を言い添えるのに用いる。その上さらに。そのほかに。「—、参加者には記念品を...
なお‐み【直毘】
「なおび」に同じ。
なお‐も【尚も】
[副]その上まだ。あいかわらず。「深更、—議論が続く」
なお‐もって【尚以て】
[副] 1 それでもやはり。それでもまだ。「催促したのに、—できない」 2 なおさら。いっそう。「聞けば—分からな...