はは
《「はば」とも》大蛇。「古語に大蛇、之を—といふ」〈古語拾遺〉
はは【母】
1 親のうち、女性のほう。実母・義母・継母の総称。母親。おんなおや。⇔父。 2 物事を生み出す根源。「—なる大地」...
はは【母】
《原題、(ロシア)Mat'》ゴーリキーの長編小説。1907年刊。労働運動を繰り広げる息子とその友人の影響を受けた母...
は‐はあ
[感] 1 思い当たったとき、納得したときなどに発する語。なるほど。ははん。「—、そうだったのか」 2 目上の人に...
ははあの十三年(じゅうさんねん)
「ははあ」と感嘆するときに「母の一三年忌」をかけて言う言葉遊び。
はは‐うえ【母上】
母を敬っていう語。⇔父上。
はは‐おや【母親】
母である親。女親。はは。⇔父親。
ははおや‐がっきゅう【母親学級】
保育や教育に関する知識を母親に与えるために開設される社会教育の組織。母親教室。母親学校。
ははか【波波迦】
ウワミズザクラの古名。「天の香山の天の—を取りて」〈記・上〉
はは‐かた【母方】
母親の血統に属していること。また、その人。「—の伯父」⇔父方。
は‐はき【箒/帚】
《「羽掃き」の意で、古く鳥の羽毛を用いたところからという》ほうき。「庭はくとて、—を持ちて」〈かげろふ・下〉
ははき‐ぎ【箒木/帚木】
1 ホウキギの別名。《季 夏》 2 信濃(長野県)の園原(そのはら)にあって、遠くからはあるように見え、近づくと...
ははき‐ぐさ【箒草】
ホウキギの別名。《季 夏》「いつの間に壁にかかりし—/虚子」
はは‐きさき【母后】
母である皇后。ぼこう。ははきさい。「—世になくかしづき聞こえ給ふ」〈源・桐壺〉
ははき‐ぼし【箒星】
「ほうきぼし」に同じ。「長き星南の方に見ゆ。時の人—といふ」〈舒明紀〉
ははき‐もち【箒持ち】
古代、葬送のとき、墓所を掃き清めるためのほうきを持つ者。
はは‐ぎみ【母君】
母を敬っていう語。⇔父君。
はは‐くそ【黒子】
ほくろ。ははくろ。〈和名抄〉
はは‐くり【貝母】
アミガサユリの別名。ばいも。
はは‐くろ【黒子】
「ははくそ」に同じ。「七つ星の—のかく候ひて」〈愚管抄・四〉
はは‐こ【母子】
1 母親とその子。 2 「母子草」の略。
はは‐こい【母恋い】
母を恋しく思うこと。母を恋い慕う気持ち。
ははこ‐ぐさ【母子草】
キク科の越年草。道端などに生え、高さ20〜30センチ。全体に白い毛がある。葉は先が丸みを帯びたへら状で、互生。4〜...
はは‐ご【母御】
他人の母を敬っていう語。⇔父御。
はは‐ごぜ【母御前】
「ははごぜん」の略。「—はお死にやって」〈浄・冥途の飛脚〉
はは‐ごぜん【母御前】
「母御(ははご)」に同じ。「—のみづから御ぐしの下を切りて」〈発心集〉
はは‐しろ【母代】
母に代わって世話をする人。「—がならはし聞こえたる祝ひ言なめり」〈狭衣・三〉
はは‐じま【母島】
東京都、小笠原諸島中の母島列島の主島。父島列島の南に位置する。標高463メートルの乳房山がある。
ははじま‐れっとう【母島列島】
小笠原諸島中部の列島。母島のほか、姉島・妹島・姪島・向島などからなる。平成23年(2011)「小笠原諸島」の名で世...
はは‐じゃ【母者/母じゃ】
「母者人」の略。 [補説]「者」は当て字。
ははじゃ‐ひと【母者人】
《母である人の意》母親を親しんでいう語。お母さん。
ははそ【柞】
1 コナラの別名。古くは近似種のクヌギ・ミズナラなどを含めて呼んだらしい。また、誤ってカシワをいうこともある。《季...
ははそ‐はら【柞原】
柞の多く生えている原。和歌では母の意を含むことが多い。「母みまかりて…—散りし別れを思ひ出てけふこのもとはいかがし...
ははそば‐の【柞葉の】
[枕]同音の反復で、「はは(母)」にかかる。「ちちの実の父の命(みこと)—母の命」〈万・四一六四〉
はは‐ちょう【叭叭鳥/哥哥鳥】
ハッカチョウの別名。
ははとこ【母と子】
《原題、(フランス)La mère et l'enfant》フィリップの中編小説。1900年発表。 渋谷実監督によ...
ははとこのけいやく【母と子の契約】
青野聡の中編小説。昭和53年(1978)、雑誌「文芸」に発表。著者にとって初の芥川賞候補作。
はは‐とじ【母刀自】
母を敬っていう語。母刀自(おもとじ)。→刀自「真木柱(まけばしら)ほめて造れる殿のごといませ—面(おめ)変はりせず...
ははなる‐きかい【母なる機械】
⇒マザーマシン
ははなるしぜんのおっぱい【母なる自然のおっぱい】
池沢夏樹のエッセー集。平成4年(1992)刊行。自然と人間の関わりを主題とする12の論考をまとめたもの。読売文学賞受賞。
ははなるそこく‐ぞう【母なる祖国像】
《Rodina-mat'/Родина-мать》ロシア連邦南西部の都市ボルゴグラードのママエフの丘にある、右手に...
はは‐の‐ひ【母の日】
母の愛をたたえ、母に感謝する日。5月の第2日曜日。米国に始まる。《季 夏》「—や大きな星がやや下位に/草田男」
はは‐びと【母人】
母を親しんで呼ぶ語。ははじゃひと。「九日は—の十三年にあたり」〈浮・一代男・七〉
はは‐みや【母宮】
母である皇女・女王。また、皇子・皇女・王・女王などの母。「—、内のひとつ后腹(きさいはら)になむおはしければ」〈源...
はは‐みやすどころ【母御息所】
母である御息所。「—もいといみじく嘆き給ひて」〈源・若菜下〉
はは‐もの【母物】
劇・映画などで、母性愛を主題としたもの。
ははよ【母よ】
青野聡の中編小説。平成3年(1991)刊行。継母に育てられた「ぼく」が、息子の誕生を機にそれまで無関心だった実母へ...
ははをふくよる【母を拭く夜】
畑山博の短編小説、および同作を表題作とする作品集。昭和47年(1972)刊行。