うき【宇城】
熊本県中部にある市。八代平野北部一帯と宇土半島南岸を占める。干し柿が特産。平成17年(2005)1月に三角(みすみ...
うき【泥/埿】
泥深い地。沼地。「数ならぬみくり(=水草ノ名)や何の筋なれば—にしもかく根をとどめけむ」〈源・玉鬘〉
うき【浮き/浮子/泛子】
1 浮くこと。また、浮く具合。 2 釣りで、当たりを知るために、またえさを所定の深さに置くために、釣り糸につける浮...
うき【盞】
さかずき。「あり衣の三重の子が捧(ささ)がせる瑞玉(みづたま)(=美シイ)—に」〈記・下・歌謡〉
うき【憂き】
《形容詞「憂し」の連体形から》うさ。心をなやますこと。つらいこと。「幾層(いくそ)の—を洩(も)らしそめぬ」〈一葉...
う‐き【雨気】
雨の降りそうなようす。雨模様。雨意。あまけ。「—を含んだ雲」
う‐き【右揆】
右大臣の唐名。右槐(うかい)。⇔左揆。
う‐き【雨季/雨期】
ある地域の1年のうちで、およそ1か月以上にわたって降水の多い時期・季節。熱帯・亜熱帯では気温の年変化が小さいので、...
ウキーア
アルゼンチン北部、フフイ州の町。リオグランデが刻むウマワカ渓谷に位置する。標高約2460メートル。17世紀末にイエ...
うき‐あが・る【浮(き)上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 水中から水面に現れ出る。「難破船が—・る」 2 空中に持ち上がる。今までついていた地面などと...
うきあげ‐ぼり【浮(き)上げ彫(り)】
「浮き彫り1」に同じ。
うき‐あし【浮(き)足】
1 つま先だけが地面につき、かかとが上がっている状態。相撲などでもいう。「砂でざらざらする青畳の上を—で歩きながら...
うきあし‐だ・つ【浮(き)足立つ】
[動タ五(四)]《「うきあしたつ」とも》 1 不安や恐れで落ち着きを失う。逃げ腰になる。「倒産のうわさに社員が—・...
うき‐あしば【浮(き)足場】
水面に浮かべた箱船などの上に組み立てた足場。
うき‐いし【浮(き)石】
1 軽石(かるいし)。 2 河床にある石で、一部が河底から離れ、下を水が流れているもの。 3 くずれやすく不安定な...
うき‐い・ず【浮き出づ】
[動ダ下二] 1 形・模様などが、下地や背景から区別されてはっきり見える。浮き出る。「船越の西丘と、対岸の船山の明...
うき‐いね【浮(き)稲】
イネの品種で、水位が上昇したとき、急速に生長して葉や穂先を水面に出すことのできるもの。草丈は数メートルから十数メー...
うき‐うお【浮(き)魚】
海の表層や中層上部にいる魚。イワシ・サバ・アジ・カツオ・イカナゴなど。⇔底魚(そこうお)。
うき‐うき【浮き浮き】
[副](スル)楽しさで心がはずむさま。うれしさのあまり落ち着いていられないさま。「—と遠足に出かける」「朝から—し...
うき‐うた【盞歌/宇岐歌】
元旦の節会(せちえ)に歌われた、古代歌謡の一。一説に、杯をあげるときの寿歌(ほきうた)という。歌詞は古事記・琴歌譜...
うき‐え【浮(き)絵】
江戸時代、西洋画の透視図法を取り入れた遠近感のある絵。実景が浮き出るように見えるのでいう。初め、のぞきからくりの眼...
うき‐おり【浮(き)織(り)】
綾などの地紋または二重織物の上紋(うわもん)の横糸を浮かして織ること。また、その織物。古くは浮き文(もん)、のちに...
うき‐おりもの【浮(き)織物】
文様を浮き織りにした織物。うけおりもの。⇔固織物(かたおりもの)。
うき‐かわたけ【浮き河竹/憂き河竹】
定まりのない、つらいことの多い身の上を、水に浮き沈みする川辺の竹にたとえ、「浮き」に「憂き」を掛けた語。遊女の境遇...
うき‐がし【浮(き)貸し】
[名](スル) 1 金融機関の役職員が自己または第三者の利益を図るために、その地位を利用して職務上保管している金銭...
うき‐ぎ【浮(き)木】
《「うきき」とも》 1 水の上に浮かんでいる木片。 2 船。いかだ。「—に乗りて河の水上を尋ね行きければ」〈今昔・...
うき‐きそ【浮(き)基礎】
⇒フローティング基礎
浮(う)き木(ぎ)の亀(かめ)
「盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)」に同じ。
うき‐ぎょしょう【浮(き)漁礁】
魚を集めるための、海中や海面に浮かせた状態の人工漁礁。
うき‐くさ【浮(き)草/浮き萍/萍】
1 サトイモ科の多年草。水田や池沼に浮遊し、茎は扁平な葉状で、長さ5〜6ミリ。表面は緑色、裏面は紫色で細い根を下に...
うきくさ‐かぎょう【浮(き)草稼業】
浮草のように転々として一つの場所に落ち着かない職業。また、その生活。
うき‐ぐも【浮(き)雲】
《古くは「うきくも」とも》 1 空中に浮かび漂っている雲。 2 物事の落ち着きがなく不安定なさまのたとえ。「浮き」...
うき‐クレーン【浮(き)クレーン】
⇒起重機船
うき‐ぐつ【浮き沓】
1 江戸時代の浮き具で、布袋に入れた漆塗りの木筒。大きいもの一つを背に、小さいもの二つを胸の左右にひもで連ねて身に...
うきぐも【浮雲】
二葉亭四迷の小説。明治20〜22年(1887〜1889)発表。明治中期の功利主義や官僚制の中で挫折(ざせつ)してい...
うき‐げ【浮(き)毛】
髪の毛をまとめた際などに、表面に飛び出している細く短い毛。生えてきたばかりの毛や、傷んで途中で切れてしまった毛が、...
うき‐こ【浮(き)粉】
米粉や小麦粉のでんぷんを精製したもの。菓子製造や紅(べに)の凝結などに使用。
うき‐こうぞう【浮(き)構造】
1 軟弱な地盤のとき、建物の底面全部を基礎盤として、土の上に浮いているような形式の構造。 2 振動を防止するために...
うき‐こぼれ【浮き零れ】
学校教育で、学力の高い児童や生徒が、授業を物足りなく感じたり、周囲に対して疎外感をいだいたりする状態。また、そのよ...
うき‐ごけ【浮苔】
ウキゴケ科の苔類。湿地や水中に自生。多数密集し、葉状体は長さ1〜5センチ、幅1ミリほどの線形で、二またに分かれ、内...
うき‐ごし【浮(き)腰】
1 重心が定まらない不安定な腰つき。へっぴり腰。「荷物の重さに—になる」 2 動揺したりして態度が落ち着かないこと...
うき‐ごり【浮吾里/浮鮴】
ハゼ科の淡水魚。河川・湖沼にすむ。全長約10センチ。体は淡褐色で黒褐色の雲状紋がある。食用。いしぶし。うしぬすびと。
うき‐さしあみ【浮(き)刺し網】
水面近くに網の一端または両端を固定して張り、イワシ・ニシンなど表層の魚を網目にかからせてとる刺し網。錨(いかり)で...
うき‐さんばし【浮(き)桟橋】
箱船を海・川の岸に浮かし、水の干満に従って上下するようにした桟橋。
うき‐し【宇城市】
⇒宇城
うき‐しきあみ【浮(き)敷き網】
海底までおろさず、浮きで水面からつるして張る敷き網。棒受け網・八田網(はちだあみ)などがある。
うき‐しずみ【浮き沈み】
[名](スル) 1 浮いたり沈んだりすること。「倒木が—しながら流れる」 2 よくなったり悪くなったりすること。栄...
うき‐しま【浮(き)島】
1 湖や沼などに浮かんでいる、島のようなもの。泥炭や植物の枯死体などの集まりで、植物が生えている場合もある。尾瀬ヶ...
うき‐しま【浮島】
宮城県松島湾の塩竈浦にある島。[歌枕]「塩竈の浦の干潟(ひがた)のあけぼのに霞に残る—の松」〈続古今・春上〉
うきしま‐が‐はら【浮島ヶ原】
静岡県東部、愛鷹山(あしたかやま)南麓の田子ノ浦に沿う低湿地。富士川の戦いの際、平維盛(たいらのこれもり)の軍勢が...