陽炎(かげろう)稲妻(いなずま)水(みず)の月(つき)
捕らえがたいもの、また、すばしこいもののたとえ。「隠れ現れ—手にもたまらず防がるる」〈浄・烏帽子折〉
かげろうにっき【蜻蛉日記】
右大将藤原道綱の母の日記。3巻。天延2年(974)以後の成立。夫の兼家(かねいえ)との不安定な結婚生活に苦悩しなが...
蜉蝣(かげろう)の命(いのち)
蜉蝣の命のように、人の一生が短いことをたとえていう語。はかない命。
影(かげ)を搏(う)・つ
《「管子」兵法から》物の影を打つ意で、手ごたえのないこと、また、できないことのたとえ。
影(かげ)を畏(おそ)れ迹(あと)を悪(にく)む
《影から逃れようとして走りつづけたり、足跡をつけまいとして足を上げ下げしつづけたりしていた人が、ついに死んでしまっ...
影(かげ)を落(お)と・す
1 光がさす。「夕日が—・している」 2 光のくる向きと反対側に影を映す。「湖面に雲が—・す」 3 影響を与える。...
影(かげ)を潜(ひそ)・める
表だったところから姿を隠す。表面に出なくなる。「露骨な客引きは—・めた」
か‐げん【下元】
三元の一。陰暦10月15日の称。《季 冬》→上元 →中元
か‐げん【下弦】
満月のあとの半月。地球から見て、太陽の90度西にあり、月の東半分が輝く。夜半に東から昇り、日の出時に南中する。下弦...
か‐げん【下限】
1 下の方の限界。「合格点数の—」⇔上限。 2 数学で、 ㋐下界(かかい)の数のうちの最大の数の、もとの集合に対す...
か‐げん【加減】
[名](スル) 1 加えることと減らすこと。数学で、加法と減法。 2 適度に調節すること。程よくすること。「暖房を...
か‐げん【仮言】
《hypothesis》論理学で、ある仮定・条件を設けてなされる立言。仮説。
か‐げん【仮現】
神や仏が仮の姿をとって現れること。
か‐げん【佳言/嘉言】
めでたい言葉。戒めとなるよい言葉。善言。
か‐げん【和弦】
⇒和音(わおん)2
か‐げん【家厳】
他人に対して、自分の父をいう語。家君。
か‐げん【華言】
表面だけを美しく飾っている言葉。実のない言葉。「—を吐く」
か‐げん【訛言】
1 「訛語(かご)」に同じ。 2 誤って伝えられた評判。
か‐げん【過言】
1 言いまちがい。失言。 2 言い過ぎ。かごん。
か‐げん【過現】
仏語。過去と現在。前世(ぜんせ)と現世。
かげん【嘉元】
鎌倉後期、後二条天皇の時の年号。1303年8月5日〜1306年12月14日。
か‐げん【寡言】
[名・形動]口数が少ないこと。また、そのさま。無口。寡黙。⇔多言。「—な彼女の頰は常に蒼かった」〈漱石・行人〉
かげん‐うんどう【仮現運動】
心理学で、運動知覚の一。実際には運動がないのに、次々と類似の刺激を与えられると、運動があるように感じる現象。映画は...
かげん‐けい【華原磬】
1 中国陝西(せんせい)省華原産の石で作った「へ」の字形の楽器。架にかけてばちで打ち鳴らすもの。 2 奈良の興福寺...
かげん‐じょうじょ【加減乗除】
加法と減法と乗法と除法。四則演算。
かげん‐ず【加減酢】
砂糖・塩・醤油などを加えて調味した酢。合わせ酢。
かげん‐てき【仮言的】
[形動]《hypothetical》論理学で、ある仮定・条件のもとで立言するさま。
かげんてき‐さんだんろんぽう【仮言的三段論法】
論理学で、三段論法の一。大前提が仮言的判断で、小前提と結論とが定言的判断となる。例えば、「もし乱開発が進めば自然が...
かげんてき‐はんだん【仮言的判断】
論理学で、ある仮定・条件のもとで立言する判断。「もしsがpならば(前件)、QはRである(後件)」という形式をとる。...
かげんてき‐めいれい【仮言的命令】
カントの道徳哲学で、ある目的を達成するための手段としての行為を命令する実践的原則。「もし君が…を欲するならば、…す...
かげん‐の‐つき【下弦の月】
⇒下弦
かげん‐ほう【加減法】
連立方程式の解き方の一。二つの方程式の両辺に適当な数を掛け、一つの未知数の係数を同じにし、二式を加えるか減じるかし...
か‐げん‐み【過現未】
仏語。過去と現在と未来。前世と現世と来世。三世(さんぜ)。
かげん‐もの【加減物】
適当に加減することがむずかしい物事。
かげん‐れい【加減例】
法定刑を加重・減軽する方法・順序などを示している原則。例えば、死刑を減軽して無期または10年以上の懲役または禁錮に...