かわだ‐こいちろう【川田小一郎】
[1836〜1896]実業家。土佐の人。岩崎弥太郎が創立した九十九(つくも)商会(後の三菱商会)に幹部として参加、...
かわ‐たび【革足袋】
なめし革で作った足袋。「濃い柑子(こうじ)の—、毛雪踏(けせった)をはきて」〈浮・二代男・二〉
かわ‐たれ
「かわたれ時」の略。→黄昏(たそがれ)「—の秋の光にちるぞえな」〈白秋・片恋〉
かわたれ‐どき【かわたれ時】
《「彼(か)は誰(たれ)時」の意。あれはだれだとはっきり見分けられない頃》はっきりものの見分けのつかない、薄暗い時...
かわたれ‐ぼし【かわたれ星】
夜明けに見える金星。明けの明星。
かわ‐たろう【河太郎/川太郎】
《「がわたろう」とも》 1 河童(かっぱ)の異称。かわたろ。 2 漆器の薄茶器で、蓋の上側が丸くくぼんでいるもの。...
かわだ【川田】
姓氏の一。 [補説]「川田」姓の人物川田甕江(かわだおうこう)川田小一郎(かわだこいちろう)川田順(かわだじゅん)
かわだ‐おうこう【川田甕江】
[1830〜1896]幕末・明治前期の漢学者。備中の人。名は剛(たけし)。大橋訥庵(おおはしとつあん)らに師事。文...
かわだ‐じゅん【川田順】
[1882〜1966]歌人。東京の生まれ。甕江(おうこう)の子。佐佐木信綱門下。初期は浪漫的な作風で、のち写実的な...
かわ‐だち【川立ち】
川辺に生まれ、水になじんで育つこと。また、水泳のうまい人。「—の上手(じゃうず)一人来たり」〈咄・醒睡笑・一〉
川立(かわだ)ちは川(かわ)で果(は)てる
その人の得意の技が、身を滅ぼすもとになることのたとえ。→川立ち
かわち【河内】
旧国名の一。五畿に属し、現在の大阪府南東部にあたる。河州(かしゅう)。
カワチ‐いせき【カワチ遺跡】
《Cahuachi》ペルー南西部の小都市ナスカの西郊にある遺跡。1〜8世紀にかけてのナスカ時代のものと考えられる、...
かわち‐おんど【河内音頭】
大阪府八尾市を中心とした河内地方で行われる口説(くどき)形式の盆踊り歌。歌詞が即興で作られることも多い。
かわち‐ぐわ【河内鍬】
刃と柄の短い鍬。河内で発達した。
かわち‐せんすけ【河内仙介】
[1898〜1954]小説家。大阪の生まれ。本名、塩野房次郎。長谷川伸に師事し、同時代の社会現象に取材した大衆小説...
かわ‐ちどり【川千鳥】
川にいるチドリ。川辺に集まるチドリ。《季 冬》
かわちながの【河内長野】
大阪府南東部の市。高野山へ至る街道の要地として発達。観心寺・金剛寺がある。爪楊枝(つまようじ)を特産。人口11.3...
かわちながの‐し【河内長野市】
⇒河内長野
かわち‐の‐くに【河内国】
⇒河内
かわち‐の‐ふみうじ【西文氏】
古代の渡来系氏族。王仁(わに)の子孫と伝えられる。河内国古市郡に住み、主に文筆をもって大和朝廷に仕えた。
かわち‐もめん【河内木綿】
河内地方で織られた、地厚な白木綿。帯芯・法被(はっぴ)・足袋・のれんなどに使われた。
かわちや‐よへえ【河内屋与兵衛】
浄瑠璃「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」の主人公。油商河内屋の息子。身を持ち崩して金に困り、同業豊島(て...
かわ‐ぢしゃ【川萵苣】
オオバコ科の越年草。湿地に生え、高さ20〜60センチ。葉はチシャに似る。5、6月ごろ、白い小花を総状につける。
かわっ‐ぷち【川っ縁】
《「かわぶち」の音変化》川のほとり。かわばた。かわべり。
かわ‐つか【革柄】
革で巻いた刀の柄。
かわ‐つき【皮付き】
表皮のついたままであること。また、そのもの。
かわつつみ‐どう【革包み胴】
胴丸や腹巻きの表面を革で包み、菱縫(ひしぬい)にしたもの。
かわ‐つづら【革葛】
表面を革で張ったつづら。
かわ‐づら【川面】
《古くは「かわつら」》 1 川の水面。かわも。「—にさざ波が立つ」 2 川のほとり。かわべ。「大いなる—に出でて」...
かわ‐つるみ
手淫(しゅいん)。一説に、男色(なんしょく)とも。「—はいかが候ふべき」〈宇治拾遺・一〉
かわ‐づ【川津】
1 川の船着き場。川の渡し場。「彦星(ひこほし)の川瀬を渡るさ小舟(をふね)のえ行きて泊(は)てむ—し思ほゆ」〈万...
かわづ【河津】
静岡県、伊豆半島東岸の賀茂郡の地名。湯ヶ野・峰・谷津などの温泉があり、河津川上流に河津七滝(ななだる)がある。観光地。
かわ‐づかえ【川支え】
「川止め」に同じ。「大井川の—にて」〈滑・膝栗毛・三〉
かわ‐づくり【皮作り】
魚を皮のついたままで刺身にすること。また、その刺身。
かわづ‐ざくら【河津桜】
サクラの一品種。ヒカンザクラと早咲きオオシマザクラの自然交配種とみられ、静岡県河津町に多く自生する。2月ごろ、一重...
かわづ‐すけやす【河津祐泰】
[?〜1176]平安末期の武将。伊豆の人。伊東祐親の子。曽我兄弟の父。工藤祐経(くどうすけつね)の部下に伊豆で殺さ...
かわ‐づたい【川伝い】
川に沿って行くこと。
かわづ‐ちょう【河津町】
⇒河津
かわ‐づつみ【川堤】
川に築いた堤防。川土手。
かわづ‐ななだる【河津七滝】
静岡県賀茂郡河津町、河津川にかかる七つの滝。釜滝(かまだる)・えび滝・蛇(へび)滝・初景(しょけい)滝・かに滝・出...
かわ‐づり【川釣(り)】
川で魚を釣ること。
かわ‐て【川手】
1 中世、川を往来する船に課した通行税。→山手(やまて)2 2 川に近い辺り。川の方面。「官軍すでに間近くなれば、...
かわ‐と【川門】
川の両岸の迫っている所。また、川渡りをする場所。「千鳥鳴く佐保の—の清き瀬を馬打ち渡しいつか通はむ」〈万・七一五〉
かわ‐と【川音】
《「かわおと」の音変化》川の水音。「—きく涙に浮かぶ悲しさに」〈成尋母集〉
かわ‐と【革砥】
かみそりなどの刃物を研ぐのに用いる帯状の革。とぎかわ。
かわ‐とじ【革綴じ/皮綴じ】
1 書物の表紙や背に皮革を用いて製本すること。また、その本。 2 革ひもで物をつづること。
かわ‐とんぼ【川蜻蛉/河蜻蛉】
トンボ目カワトンボ科の昆虫。日本特産で、春、平地の流水でみられる。体長約5センチ。体は緑色で、翅(はね)は透明また...
かわ‐どこ【川床/河床】
1 川の流れる所の地盤。川底となる地面。河床(かしょう)。 2 「かわゆか」に同じ。
かわ‐どめ【川止(め)/川留(め)】
江戸時代、川が増水したときに、安全のため渡し船の運行を休止したこと。川づかえ。→川明き