たままつ‐みさお【玉松操】
[1810〜1872]江戸末期から維新期の国学者。京都の人。本名、山本真弘。岩倉具視(いわくらともみ)の側近となり...
たま‐まつり【霊祭(り)/魂祭(り)】
陰暦7月の盆を中心にして、祖霊を迎えて祭りをすること。精霊(しょうりょう)祭り。盂蘭盆会(うらぼんえ)。《季 秋》...
たま‐まゆ【玉繭】
1 繭の美称。 2 2匹またはそれ以上の蚕が一緒になって作った繭。玉糸・紡ぎ糸・真綿の原料として使用。同功繭(どう...
玉(たま)琢(みが)かざれば器(うつわ)を成(な)さず
《「礼記」学記から》生まれつきすぐれた才能を有していても、学問や修養を積まなければ立派な人間になることはできない。...
玉(たま)磨(みが)かざれば光(ひかり)な・し
「玉琢(みが)かざれば器(うつわ)を成さず」に同じ。
たま‐みず【玉水】
1 清らかな水、また、滝。 2 雨だれなどの水滴の美称。「軒の—の音も楽しい」〈藤村・千曲川のスケッチ〉 「雨や...
たま‐みずき【玉水木】
モチノキ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は長楕円形で滑らか。雌雄異株。5、6月ごろ緑白色の小花を密につけ...
たま‐みそ【玉味噌】
ソラマメを煮て麹(こうじ)と塩とをまぜ、団子に丸めて藁苞(わらづと)に包み、炉の上やかまどのそばに1、2年置いて熟...
たま‐むかえ【霊迎え/魂迎え】
「精霊(しょうりょう)迎え」に同じ。《季 秋》「はまなすの数朱くれなゐ—/林火」⇔霊送り。
たまむかえ‐どり【魂迎え鳥】
ホトトギスの別名。
たま‐むし【玉虫/吉丁虫】
1 ㋐甲虫目タマムシ科の昆虫。体長約3.5センチ。体は紡錘形。翅(はね)は緑色の地に紅紫色の縦縞があり、金属光沢が...
たまむし‐いろ【玉虫色】
1 タマムシの翅(はね)のように、光線のぐあいで緑色や紫色などに変わって見える染め色、または織り色。 2 見方や立...
たまむし‐おり【玉虫織(り)】
縦糸・横糸に異なる色糸を用いて緻密(ちみつ)に織り、光線の反射によってタマムシの羽のように色の変化がある織物。裏地...
たまむし‐かいき【玉虫海気】
縦横の糸の色を変えて織り、光の反射によってタマムシの羽のように色が変化して見える絹織物。
たまむし‐の‐ずし【玉虫の厨子】
法隆寺に伝わる飛鳥(あすか)時代の宮殿形厨子。檜造り、外面は黒漆塗り。高さ226.6センチ。須弥座(しゅみざ)上の...
たま‐むすび【玉結び】
1 ⇒小間(こま)結び 2 裁縫で、縫い始めの糸の端を布にとめるための結び方。→玉止め 3 江戸中期、元禄(168...
たま‐むすび【魂結び】
魂がからだから浮かれ出るのを結びとどめるまじない。また、「袋草紙」によると、人魂に出会ったときは、「魂は見つ主は誰...
たま‐も【玉裳】
裳の美称。「あみの浦に舟乗りすらむ娘子(をとめ)らが—の裾(すそ)に潮満つらむか」〈万・四〇〉
たま‐も【玉藻】
藻の美称。「荒磯(ありそ)にそ—は生(お)ふる」〈万・一三五〉
たま‐もい【玉盌】
玉製の盌。また、美しい盌。たままり。「—に水さへ盛り」〈武烈紀・歌謡〉
たまもえ【魂萌え!】
桐野夏生の小説。平成16年(2004)「毎日新聞」で連載。単行本は翌年刊行。50代の平凡な主婦が、夫の死をきっかけ...
たまも‐かる【玉藻刈る】
[枕] 1 藻を刈る情景から、海辺の地名「敏馬(みぬめ)」「処女(をとめ)」「辛荷(からに)」などにかかる。「—敏...
たま‐もく【玉目】
木目(もくめ)が渦巻き形のきれいな模様になったもの。クス・ケヤキなどにみられる。
たまも‐なす【玉藻なす】
[枕]藻が漂いなびく意から、「浮かぶ」「寄る」「なびく」にかかる。「もののふの八十宇治川に—浮かべ流せれ」〈万・五...
たま‐もの【賜/賜物】
1 恩恵や祝福として与えられたもの。たまわりもの。「水は天からの—」 2 あることの結果として現れたよいもの、また...
たまも‐の‐まえ【玉藻の前】
鳥羽上皇の寵(ちょう)を得たという伝説上の美女。異国から来た金毛九尾の狐で、陰陽師(おんようじ)に見破られて那須の...
たまものまえあさひのたもと【玉藻前曦袂】
浄瑠璃。時代物。五段。近松梅枝軒・佐川藤太合作。文化3年(1806)初演。浪岡橘平らの同名の先行作を改作。天竺(て...
たまも‐よし【玉藻よし】
[枕]《「よ」「し」は間投助詞》讃岐(さぬき)の海の藻をほめる意から、「讃岐」にかかる。「—讃岐の国は」〈万・二二〇〉
たま‐や【玉屋】
1 玉2㋐をつくったり売ったりする店。また、その人。 2 江戸時代、シャボン玉を売った人。 花火製造元の屋号。江...
たま‐や【霊屋】
1 死者の霊魂を祭ってある堂。 2 葬送の前に一時遺骸を安置する所。 3 墓の上にのせる小さい屋形。上屋(うわや)...
たまや【タマや】
金井美恵子の連作短編集。昭和62年(1987)刊。翌年、第27回女流文学賞受賞。押し付けられた猫を飼う気弱な青年と...
たま‐ゆら【玉響】
[副]少しの間。ほんのしばらく。「—も心を休むべき」〈方丈記〉 [補説]「玉響(たまかぎる)きのふの夕見しものを今...
タマヨ
[1899〜1991]メキシコの画家。インディオ芸術を基礎に欧州の前衛様式を取り入れ、独自の象徴的世界を描いた。
たま‐よけ【弾除け/玉除け】
銃弾を防ぐこと。また、防ぐもの。
たま‐よばい【魂呼ばい】
「魂(たま)呼び」に同じ。
たま‐よび【魂呼び】
死者の名を呼んで、離れていく魂を呼び戻す儀礼。枕頭(ちんとう)や屋根の上で、あるいは井戸の底に向かって大声で呼ぶ。...
たまより‐ひめ【玉依姫】
《「たまよりびめ」とも》 神霊を宿す女性。巫女(みこ)などの称。 日本神話で、海の神の娘。鸕鷀草葺不合尊(うがや...
たま‐ラシャ【玉ラシャ】
表面に毛羽(けば)を立て、小さい玉状に丸めてある毛織物。コート地などにする。
堪(たま)ら◦ない
1 その状態を保てない。「そんなに乱暴に着たら服が—◦ない」 2 感情などをがまんできない。「腹がへって—◦ない」...
タマラン
モーリシャス西岸の村。漁業と塩田による製塩業が盛ん。サーフィンの適地として知られる。南約20キロメートルのところに...
堪(たま)ら◦ん
「堪(たま)らない」に同じ。「辛抱—◦ん(=がまんできない)」
たまり【溜まり】
1 もののたまること。また、たまっている所。「水—」 2 人の集まる場所。たまり場。「仲間の—になっている店」 3...
たまり‐か・ねる【堪り兼ねる】
[動ナ下一][文]たまりか・ぬ[ナ下二]がまんしきれなくなる。こらえきれない。「寂しさに—・ねて泣きだす」
たまり‐じょうゆ【溜まり醤油】
醤油の一。大豆を使ったもろみの中に漉(こ)しかごを入れ、その中にたまってくる液をくみ取るもの。濃厚で美味であるが、...
たまり‐づめ【溜詰】
江戸時代、大名が江戸城に登城した際、黒書院の溜の間に席を与えられること。また、その大名。親藩や譜代の重臣から選ばれ...
たまり‐の‐ま【溜の間】
江戸城中黒書院にあり、親藩や譜代大名が詰めていた部屋。
たまりのま‐づめ【溜の間詰】
⇒溜詰(たまりづめ)
たまり‐ば【溜まり場】
仲間がいつも寄り集まる一定の場所。「学生の—になっている喫茶店」
たまりばがた‐こうげき【溜まり場型攻撃】
⇒水飲み場型攻撃
たまり‐みず【溜まり水】
たまって流れない水。