はかま‐かずら【袴葛】
マメ科の常緑の蔓植物(つるしょくぶつ)。紀伊半島以西の海岸の森林内に自生。葉は心臓形で先が二つに裂けており、袴の形...
はかま‐ぎ【袴着】
幼児が初めて袴をつける儀式。古くは3歳、後世では5歳または7歳に行い、しだいに11月15日の七五三の祝いとして定着...
はかま‐ごし【袴腰】
1 袴の腰にあたる部分。男子用には台形の腰板を入れる。 2 鐘楼・鼓楼の下層の末広がりになった部分。 3 台形をし...
はかま‐じ【袴地】
袴に用いる布地。
はかまだれ【袴垂】
平安時代の伝説上の盗賊。今昔物語集・宇治拾遺物語にみえ、和泉式部の夫藤原保昌の弟保輔(やすすけ)ともいわれるが未詳。
墓(はか)まで持(も)って行(ゆ)・く
死ぬまで秘密を守る。誰にも打ち明けず隠し通す。「この話は—・くつもりだ」
はかま‐のう【袴能】
登場者が面・装束をつけず、紋服に袴のままで演じる能。《季 夏》「伯父といふこはき人あり—/時彦」→装束能
はか‐もうで【墓詣で】
[名](スル)「墓参り」に同じ。《季 秋》
はか‐もり【墓守】
墓所の世話をする人。墓の番人。
はかやま‐こふん【墓山古墳】
大阪府羽曳野(はびきの)市白鳥(はくちょう)にある、5世紀の古墳。古市古墳群を構成する大型の前方後円墳で、長さ22...
はからい【計らい】
判断。取り扱い。処置。「粋な—」「特別な—」
はから・う【計らう】
[動ワ五(ハ四)] 1 考え合わせて、適切に処置する。とりはからう。「便宜を—・う」「よきに—・え」 2 何かを決...
計(はか)らざるに
予想していなかったのに。思いがけなくも。「—牛は死し、—ぬしは存ぜり」〈徒然・九三〉
はから‐ず【図らず/計らず】
[副]予想しないのに。思いがけず。「—甚内にめぐり合った事」〈芥川・報恩記〉
はからず‐も【図らずも】
[副]思いもかけず。意外にも。「—同じ列車に乗り合わせた」
はかり【計り/量り】
1 道具を用いて、物の長さ・量・重さなどをはかること。また、その結果。「—をごまかす」 2 目当て。めど。「いづこ...
はかり【秤】
《「計り」と同語源》物の重さをはかる道具。天秤(てんびん)・ぜんまい秤など。
はかり‐い・ず【謀り出づ】
[動ダ下二]だまして連れだす。「東山に湯わかしたりとて、人を—・でて」〈今昔・二六・一七〉
はかり‐うり【量り売り】
[名](スル)客の求めるだけの分量をはかって売ること。「佃煮(つくだに)を—する」
はかり‐きり【量り切り】
分量を正確にはかって、それ以上の余分をつけないこと。
はかり‐ご・つ【謀つ】
[動タ四]《名詞「はかりごと」の動詞化。古くは「はかりこつ」》 1 はかりごとをめぐらす。「舎利弗に会ひて秘術を相...
はかり‐ごと【謀】
《「計り事」の意。古くは「はかりこと」》物事がうまくゆくように、前もって考えた手段・方法・計画。また、計略。もくろ...
はかり‐こ・む【計り込む/量り込む】
[動マ五(四)]升・秤(はかり)などではかって容器に入れる。「一斗の米を…其拙なる者は九升七合に—・むことあり」〈...
謀(はかりごと)は密(みつ)なるを良(よ)しとす
計略は秘密にしなければ成功しない。はかりごとは密なるをもって良しとす。
はかり‐ざ【秤座】
江戸時代、幕府の特許によって、全国の秤の製造・検定・頒布を独占した座。江戸と京都におかれ、江戸秤座は守随氏、京都秤...
はかり‐ざお【秤竿】
竿秤(さおばかり)の竿。木製や金属製の細長い棒に、目盛りが刻んである。
はかり‐ざら【秤皿】
秤の付属具で、はかろうとする物をのせる平たい皿。
はかり‐し・る【計り知る】
[動ラ五(四)]おしはかる。推測する。多く、下に打消しの表現を伴って用いる。「—・ることのできない苦労」
はかり‐しれ◦ない【計り知れない】
[連語]おしはかることができない。想像できないほどである。「—◦ない恩」「その影響は—◦ないものがある」
計(はか)り無(な)・し
1 手立てがない。どうしようもない。「—・く便りなき学生」〈宇津保・祭の使〉 2 無量である。数えきれない。計りき...
秤(はかり)に掛(か)・ける
1 秤で重さをはかる。 2 物事を比べてその利害・得失を考える。天秤(てんびん)に掛ける。「どちらにつくほうが得か...
はかり‐べり【量り減り】
[名](スル)ある分量のものを升・秤(はかり)で何度かに分けてはかっていくうちに、総量がはじめの全体の量目より少な...
はかり‐め【秤目】
1 秤竿(はかりざお)に刻んである目盛り。 2 はかった重さ・分量。量目(りょうめ)。
はか・る【計る/量る/測る/図る/謀る/諮る】
[動ラ五(四)]《「はか」に活用語尾の付いたもの》 1 (計る・測る・量る) ㋐ある基準をもとにして物の度合いを調...
は‐かん【波間】
波のあいだ。なみま。
は‐がい【羽交い】
1 鳥の左右の翼が重なる所。 2 鳥のはね。つばさ。「せめて—の今少し丈夫になるまでは」〈蘆花・思出の記〉
はがい‐じめ【羽交い締め】
背後から相手の腋(わき)の下に通した両手を、首の後ろで組み合わせて動けないようにすること。
歯(は)が浮(う)・く
1 歯の根が緩む。また、歯が浮き上がるように感じる。「—・いて固い物が食べられない」 2 軽薄な言動に接して、不快...
は‐がえ【葉替へ】
草木の葉が生え替わること。「はし鷹のと帰る山の椎柴の—はすとも君はかへせじ」〈拾遺・雑恋〉
は‐がかり【羽掛(か)り】
建築で、下見板・葺(ふ)き板などの重なり合う部分。
は‐がき【羽掻き】
鳥がくちばしで自分の羽をしごくこと。はねがき。「暁の鴫(しぎ)のはねがきもも—君が来ぬ夜は我ぞかずかく」〈古今・恋五〉
は‐がき【葉書/端書】
1 紙片にしるす覚え書き。 2 「郵便葉書」の略。
羽(は)が利(き)・く
はぶりがよい。幅が利く。威勢がある。「世間忍びの契約なれば恨み言うても—・かぬ」〈浄・栬狩剣本地〉
は‐がく・る【葉隠る】
[動ラ下二]草木の葉のかげに隠れる。「なみたてる木々の梢に—・れて耳のまもなし蝉の声々」〈丹後守為忠百首〉
は‐がくれ【葉隠れ】
草木の葉のかげになること。 [補説]書名別項。→葉隠
はがくれ【葉隠】
江戸中期の武士の修養書。11巻。正しくは「葉隠聞書(はがくれききがき)」。鍋島藩士山本常朝(やまもとつねとも)の談...
は‐がさね【羽重ね】
1 鳥が一つの羽の上に他の羽を重ねること。 2 壁板・天井板などを張るときに、一端を他の板の端に重ね合わせて並べること。
はがし【剝がし】
1 はがすこと。はがすもの。「—暦(ごよみ)」 2 もんじゃ焼きを食べるときに使う、金属製の小さなへら。
はがし‐ごよみ【剝がし暦】
毎日1枚ずつはがしていく暦。日めくり。
はがし‐ぞめ【剝がし染(め)】
布に豆汁(ご)を引き、その上に顔料を豆汁にまぜたものを刷毛(はけ)で引いて乾かしたのち、竹のブラシで布の表面をこす...