ふ‐かんぜん【不完全】
[名・形動]欠けたり十分でないところがあったりして、完全でないこと。また、そのさま。「—な書類」
ふかんぜん‐か【不完全花】
一つの花で、萼(がく)・花びら・雄しべ・雌しべのどれかを欠く花。不完備花。→完全花
ふかんぜん‐きたい【不完全気体】
実在気体のように分子間に相互作用がある気体。ボイルシャルルの法則に完全に従う理想気体に対していう。
ふかんぜん‐きんるい【不完全菌類】
真菌類の一群。有性生殖が知られておらず、子嚢菌(しのうきん)類とも担子菌類とも決定できない菌類の総称。
ふかんぜん‐けっしょう【不完全結晶】
格子欠陥や不純物を含む結晶。結晶格子に配列の乱れがない完全結晶は事実上存在しないため、結晶構造の乱れに大きく依存す...
ふかんぜん‐けんせい【不完全顕性】
ヘテロ接合体において、両親から受け継いだ対立遺伝子のうち、顕性遺伝子が潜性遺伝子の形質を完全に覆うことができず、中...
ふかんぜんけんせい‐いでん【不完全顕性遺伝】
両親から受け継いだ中間的な形質が発現する不完全顕性の遺伝様式。中間遺伝。不完全優性遺伝。
ふかんぜん‐しゅうぎょう【不完全就業】
就業してはいるが、労働条件が著しく劣っていたり、就業が不安定であったりして、半失業状態にあること。
ふかんぜん‐じょうほうゲーム【不完全情報ゲーム】
ゲーム理論におけるゲームの分類の一。プレーヤーが互いの意思決定の内容と展開を完全に把握することができないゲーム。コ...
ふかんぜんせい‐ていり【不完全性定理】
⇒ゲーデルの不完全性定理
ふかんぜん‐ねんしょう【不完全燃焼】
[名](スル) 1 可燃物が、酸素不足のまま燃焼すること。有毒な一酸化炭素などを生じる。 2 (比喩的に)力を完全...
ふかんぜん‐へんたい【不完全変態】
昆虫の変態の一型。さなぎの時代を経ず、幼虫から直接成虫になるもの。トンボ・バッタ・ゴキブリなどにみられる。→完全変態
ふかんぜん‐ゆうせい【不完全優性】
⇒不完全顕性
ふかんぜんゆうせい‐いでん【不完全優性遺伝】
⇒不完全顕性遺伝
ふかんぜん‐よう【不完全葉】
托葉・葉柄・葉身のいずれかを欠く葉。→完全葉
ふかんぜん‐りこう【不完全履行】
債務不履行の一。債務者の債務の履行の内容が債務の本旨に従わない不完全なものであること。
ふかん‐ちたい【不感地帯】
地理的な要因によって無線電波が届かない場所。特に、携帯電話の圏外のこと。不感地区。
ふかんでん‐でん【不堪佃田】
平安時代、天災などによって荒廃し、耕作の不可能になった田地。不堪田。
ふかんでんでん‐の‐そう【不堪佃田の奏】
平安時代、毎年9月7日に国司から太政官に報告のあった不堪佃田の田数とその租税減免とを大臣以下が議定して奏聞した公事...
ふかんび‐か【不完備花】
⇒不完全花
ふかん‐ゆ【不乾油】
⇒不乾性油
ふ‐かんよう【不寛容】
[名・形動]心がせまく、人の言動を受け入れないこと。他の罪や欠点などをきびしくとがめだてすること。また、そのさま。...
ふかんりょう‐こ【不完了呼】
電話網などの通信回線において、相手との接続(呼)が設定されないこと。→機械的不完了呼 →完了呼
ふがい‐な・い【腑甲斐無い/不甲斐無い】
[形][文]ふがひな・し[ク]情けないほど意気地がない。まったくだらしがない。「零敗とは—・い」 [派生]ふがいな...
ふ‐がく【不学】
[名・形動]学問がないこと。また、そのさま。無学。「—な(の)徒」
ふ‐がく【富岳/富嶽】
富士山の異称。「—百景」 (富岳)理化学研究所と富士通が、京(けい)の後継機として開発したスーパーコンピューター。...
ふがくさんじゅうろっけい【富嶽三十六景】
江戸後期の錦絵(にしきえ)。葛飾北斎作。全46図。浮世絵に風景画の分野を開く。
ふ‐がけ【踏懸/踏掛】
布帛(ふはく)製の脛巾(はばき)の一種。舞楽の装束に用いる。
腑(ふ)が抜(ぬ)・ける
意気地がなくなる。気力が失せる。腑抜けになる。「彼女の前では—・けたようになる」
ふが‐ふが
[副](スル)鼻や口から息が漏れて、言っていることがわからないさま。「—して聞きとれない」
ふき【袘/𧘱/䘣】
袷(あわせ)または綿入れの衣服の裾・袖口で、裏布を表に折り返して縁のように仕立てた部分。吹き返し。
ふき【蕗/苳/款冬/菜蕗】
キク科の多年草。原野や道端に生える。地下を長い根茎が横に走り、早春、蕗の薹(とう)とよぶ若い花茎を出し、頭状花が開...
ふき【菜蕗/蕗/富貴/布貴】
箏曲(そうきょく)。八橋検校作曲。源氏物語・和漢朗詠集などに取材した7連の歌からなる。箏組歌(ことくみうた)の代表...
ふ‐き【不軌】
1 法律や規則などに従わないこと。 2 謀反(むほん)を企てること。反逆。「—をはかる」
ふ‐き【不起】
病気などが治らず、死ぬまで起き上がれないこと。「—の病いにかかりぬ」〈一葉・やみ夜〉
ふ‐き【不帰】
二度と帰ってこないこと。転じて、死ぬこと。「—の人」
ふ‐き【不諱/不忌】
1 いみはばかるところなく言うこと。遠慮なく言うこと。「多少の—の文字あるが為に」〈魯庵・「破垣」に就て〉 2 《...
ふ‐き【不羈/不羇】
[名・形動]《「羈」「羇」ともに、つなぐ意》 1 物事に束縛されないで行動が自由気ままであること。また、そのさま。...
ふ‐き【付記/附記】
[名](スル)本文に付け加えて書きしるすこと。また、その部分。「参考資料を—する」
ふ‐き【富貴】
「ふうき(富貴)」に同じ。
ふきあい【葺合】
兵庫県神戸市の旧区名。昭和55年(1980)生田区と合併して中央区となる。
ふきあい‐く【葺合区】
⇒葺合
ふき‐あが・る【吹(き)上(が)る/噴(き)上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 (吹き上がる)風が下から上に向かって吹く。また、物がその風によって上方へあがる。「砂塵が—・...
ふき‐あげ【吹(き)上げ/噴(き)上げ】
1 (吹き上げ)低い所から風が吹き上がってくること。また、その場所。 2 水・温泉などを高くふき上げること。また...
ふきあげ‐ぎょえん【吹上御苑】
皇居の内苑。江戸城西の丸の西側にあたる。江戸時代中期には庭園を管理する吹上奉行がおかれた。現在は、吹上御所がある。
ふきあげ‐の‐はま【吹上の浜】
和歌山市の紀ノ川口の湊(みなと)から雑賀(さいか)の西浜に至る海岸。[歌枕]「打ち寄する波の声にてしるきかな—の秋...
ふきあげ‐はま【吹上浜】
鹿児島県、薩摩(さつま)半島西部の東シナ海にのぞむ砂丘海岸。長さ約47キロメートル、幅1〜3キロメートルで九州最大...
ふき‐あ・げる【吹(き)上げる/噴(き)上げる】
[動ガ下一][文]ふきあ・ぐ[ガ下二] 1 (吹き上げる)風が低い所から吹きのぼってくる。「涼風が川から—・げる」...
ふき‐あし【葺き足】
屋根に葺く瓦などの1枚の長さから、葺き重ねて隠れた部分を引いた長さ。
ふき‐あつ・める【吹(き)集める】
[動マ下一][文]ふきあつ・む[マ下二]風が吹いて、物を一つところに寄せ集める。「落ち葉が—・められる」