うす‐ぎ【薄着】
[名](スル)寒いときでも衣服を何枚も着込まないこと。「伊達(だて)の—」「—して風邪を引く」⇔厚着。
うす‐ぎたな・い【薄汚い/薄穢い】
[形][文]うすぎたな・し[ク]どことなく汚れている感じである。なんとなく汚らしい感じがする。うそぎたない。「—・...
うす‐ぎぬ【薄衣】
薄い着物。うすごろも。「かの脱ぎ滑(すべ)したると見ゆる—を取りて」〈源・空蝉〉
うす‐ぎぬ【薄絹/薄帛】
平絹・紗(しゃ)・絽(ろ)などのように、生地の薄い絹。→厚絹
うす‐ぎり【薄切り】
薄く切ること。また、薄く切ったもの。「—のハム」⇔厚切り。
うす‐ぎり【薄霧】
薄くかかった霧。《季 秋》
ウスクダラ
⇒ウスクダル
ウスクダル
トルコ北西部、イスタンブールのボスポラス海峡東岸の地区。クリミア戦争中、ナイチンゲールが活躍した地。旧称スクタリ。...
うす‐くち【薄口】
1 吸い物・煮物などの味の薄いもの。⇔濃い口。 2 「薄口醤油」の略。 3 土瓶・ちょこなどの薄手のもの。「—の茶碗」
うすくち‐しょうゆ【薄口醤油】
色が薄い醤油。そのわりに塩分はやや濃い。関西風料理で多く用いる。
うす‐くらがり【薄暗がり】
少し暗いこと。また、その場所。「—に身をひそめる」
うす‐くれない【薄紅】
薄い紅色。淡紅。
うす‐ぐも【薄雲】
薄く広がっている雲。俗に、巻層雲のこと。 源氏物語第19巻の巻名。藤壺の死や、冷泉帝が光源氏を実父と知って譲位の意...
うす‐ぐもり【薄曇(り)】
空がほぼ全体的に薄く雲に覆われていること。また、そのような天気。気象用語としては、雲量が9以上で、巻雲・巻層雲・巻...
うす‐ぐも・る【薄曇る】
[動ラ五(四)]雲や霞(かすみ)が薄く一面にかかって空を覆う。「空が、急にさっと—・ると」〈有島・生れ出づる悩み〉
うす‐ぐら・い【薄暗い】
[形][文]うすぐら・し[ク]ほのかに暗い。「—・い部屋」 [派生]うすぐらさ[名]
うす‐ぐれ【薄暮れ】
夕方、薄暗くなる時分。薄暮(はくぼ)。夕暮れ。
うす‐ぐろ・い【薄黒い】
[形][文]うすぐろ・し[ク]少し黒い。ぼんやりと黒みがかっている。「—・い疲れた顔」「—・く汚れた手」
うす‐げ【薄毛】
毛の生え方がまばらなこと。通常、人の頭髪にいうことが多い。
うす‐げしょう【薄化粧】
[名](スル) 1 あまり目立たない程度に化粧すること。また、その化粧。⇔厚化粧。 2 山などに雪がうっすらと積も...
うす‐こうばい【薄紅梅】
1 花が淡紅色の紅梅。《季 春》 2 1の花に似た色。とき色。 3 織り色の名。縦糸は薄紫、横糸は薄紅。 4 襲(...
うす‐こはく【薄琥珀】
琥珀織りの薄い絹織物。ドレス・リボンに用いる。タフタ。
うす‐ごおり【薄氷】
1 薄く張った氷。はくひょう。《季 春》 2 ひびの入った氷を図案化した文様。 3 白砂糖の和三盆(わさんぼん)と...
うす‐さびし・い【薄寂しい】
[形][文]うすさび・し[ク]なんとなくさびしく感じられる。「銀作は着いた当座の—・い悔いも忘れて」〈康成・二十歳〉
うすさま‐みょうおう【烏芻沙摩明王】
《「烏芻沙摩」は梵Ucchuṣmaの音写。汚れを転じて清浄にする意》不浄なところに祭られる明王。忿怒(ふんぬ)形で...
うす‐ざむ・い【薄寒い】
[形][文]うすざむ・し[ク]《「うすさむい」とも》かすかに寒さを感じる。うそさむい。うすらさむい。「春の宵はまだ...
うす‐ざん【有珠山】
北海道南西部、内浦湾に面する二重式活火山。最高峰の大有珠は標高733メートル。洞爺(とうや)カルデラの外輪山上にで...
うす‐ざいしき【薄彩色】
墨絵の上に薄く彩色したもの。
うす‐ざくら【薄桜】
1 色の薄い桜の花。また、その色。 2 「薄花桜4」に同じ。
うすざくら‐もえぎ【薄桜萌葱】
襲(かさね)の色目の名。表裏とも薄青。一説に、表は薄青、裏は薄紅とも。春に用いる。
うす‐したじ【薄下地】
塩加減の薄い醤油。主に関西で使用する。
うす‐じ【薄地】
織物などの薄いもの。⇔厚地。
うす‐じお【薄塩】
薄い塩加減。また、魚・肉・野菜などに薄く塩を振りかけること。
うす‐じき【薄敷】
先物(さきもの)取引で、商品取引員が預かる委託証拠金が取引所の規定よりも少ないもの。違反行為となる。証券取引所(金...
うす‐じも【薄霜】
朝方、うっすらと降りた霜。
うす‐じり【薄知り】
うすうす事情を知ること。「なまなか武士の娘とは、—に人も知る」〈浄・氷の朔日〉
うす‐じろ・い【薄白い】
[形][文]うすじろ・し[ク]少し白い。ぼんやり白い。白っぽい。「二度ばかり(雪ヲ)かきとった道も、また—・くなっ...
うすす・く
[動カ四]慌てふためく。驚きうろたえる。いすすく。「御門守(みかどもり)、寒げなるけはひ、—・き出で来て、とみにも...
うす‐ずみ【薄墨】
1 墨が薄いこと。書いた墨の色が薄いもの。⇔濃墨(こずみ)。 2 「薄墨色」の略。 3 「薄墨紙」の略。 4 蕎麦...
うすずみ‐いろ【薄墨色】
墨色の薄いもの。ねずみ色。
うすずみ‐がみ【薄墨紙】
反古(ほご)を漉(す)き直した紙。墨の色が抜けていないため、薄墨色を呈する。平安末期、官営の製紙所紙屋院(かみやい...
うすずみ‐ごろも【薄墨衣】
薄墨色に染めた衣服。多く喪服に用いる。「限りあれば—浅けれど涙ぞ袖を淵となしける」〈源・葵〉
うすずみ‐ざくら【淡墨桜】
⇒根尾谷淡墨桜
うすずみ‐の‐りんじ【薄墨の綸旨】
薄墨紙に書かれた綸旨。
うす‐ぞめ【薄染(め)】
色を薄く染めること。⇔濃染(こぞ)め。
うすぞめ‐ごろも【薄染め衣】
薄い色に染めた着物。「紅(くれなゐ)の—浅らかに相見し人に恋ふる頃かも」〈万・二九六六〉
うす‐たけ【臼茸】
ラッパタケ科のキノコ。有毒。夏から秋に針葉樹林内に生え、高さ約10センチ。黄褐色で、赤みを帯びることがあり、らっぱ...
うすたび‐が【薄手火蛾/薄足袋蛾】
ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張は雄が約8〜9センチ、雌が約8.5〜11.5センチ。雄は黄褐色、雌は黄色で、秋に...
ウスター‐ソース
⇒ウースターソース
うすだ‐あろう【臼田亜浪】
[1879〜1951]俳人。長野の生まれ。本名、卯一郎。俳誌「石楠(しゃくなげ)」を創刊。新傾向と保守との中間派と...