かた‐はく【片白】
白米と黒麹(くろこうじ)とで醸造した酒。江戸時代に造られた濁り酒の一つで、諸白(もろはく)より品質が劣る。「酒はい...
かた‐はし【片端】
1 一方の端。「綱の—を持つ」 2 ほんの一部分。一端。「学問の—をかじる」
かたはし‐から【片端から】
[副]「かたっぱしから」に同じ。
かたは‐じめ【片羽絞め】
柔道の絞め技の一。背後から腕を相手のあごの下に入れて反対側の襟を取り、片手はわきの下から入れて、その腕を巻き上げる...
かた‐はずし【片外し】
1 江戸時代、御殿女中や武士の妻などの髪の結い方の一。下げ髪を輪に結び、笄(こうがい)を横に挿し、輪の一方を外した...
かた‐はたご【片旅籠】
宿屋にひと晩泊まって、夕食か朝食かの一度だけを食べること。かたどまり。「江の島で鎌倉武士は—」〈柳多留・初〉
かた‐はだ【片肌/片膚】
左右いずれか一方の肩の辺りを現すこと。また、その肩の辺り。⇔諸肌(もろはだ)。
かたはだ‐ぬぎ【片肌脱ぎ】
着物の片袖を脱いで肩の辺りの肌を出すこと。「—になる」《季 夏》
片肌(かたはだ)脱(ぬ)・ぐ
《ひと仕事するとき、片肌脱ぎになるところから》他人に力を貸す。助力する。ひと肌脱ぐ。「友人のために—・ぐ」
かた‐はば【肩幅】
1 両肩の端から端までの幅。 2 和裁で、身頃(みごろ)の肩山で背縫いから袖つけまでの幅。 3 「肩身(かたみ)2...
かた‐はぶたえ【片羽二重】
縦糸を生糸1本にして織った軽い羽二重。軽目羽二重(かるめはぶたえ)。
かた‐はら【片腹】
腹の片側。一方の脇腹。
かたはら‐いた・い【片腹痛い】
[形][文]かたはらいた・し[ク]《「傍(かたわ)ら痛し」の歴史的仮名遣い「かたはら」を「片腹」と解したところから...
カタバ‐かぜ【カタバ風】
⇒カタバチック風
かた‐ばかま【片袴】
1 両脚に分かれる袴の片方の脚。 2 山伏などが用いる短い袴。旅行用の下にはく短い袴とも。
かた‐ばかり【形許り】
「かたちばかり」に同じ。「一膳飯屋で—の食事を済ました」〈漱石・道草〉
かた‐ばこ【肩箱/形筥】
山伏が笈(おい)の上にのせる小箱。経文・仏具などを入れる。
かた‐ばたらき【片働き】
夫婦のどちらか一方だけが働いて生計を立てること。「—世帯」→共働き
かた‐ばち【片撥】
1 太鼓などの打楽器で、一対のばちのうちの一方だけで打つこと。特に能楽や長唄の囃子(はやし)で、太鼓を右手のばち...
カタバチック‐かぜ【カタバチック風】
《katabatic》斜面を吹き下りる風。冷えた空気が重力によって斜面を下降するもの。斜面下降風。滑降風(かっこう...
かたばみ【酢漿草】
1 カタバミ科の多年草。道端などに生える。茎は地をはい、多数の小枝を出す。葉は3枚の小葉からなる複葉で、紅紫色のも...
かたばみ‐も【酢漿草藻】
デンジソウの別名。
かた‐ばん【型番】
製品の型式(かたしき)ごとにつけられる番号。型式番号。
カタパルト
圧搾空気や火薬などの力で、艦船などの甲板から飛行機を発進させる装置。射出機。
かた‐パン【堅パン】
1 堅く焼いたパン。 2 乾パン。
かた‐ひいき【片贔屓】
《「かたびいき」とも》一方だけをひいきにすること。えこひいき。片引き。「疾(と)き遅き花にや雨の—」〈毛吹草・五〉
かた‐ひ・く【片引く/方引く】
[動カ四]一方だけをひいきにする。えこひいきする。「兄を憎みて、弟(おとと)を—・き給ひて」〈愚管抄・四〉
かた‐ひざ【片膝】
片方のひざ。「—を立てる」
かたひざ‐たて【片膝立て】
片方のひざを立てて座る姿勢。「医者は縁に—をし」〈志賀・暗夜行路〉
かた‐ひじ【片肘/片肱】
片方のひじ。「机に—を突く」
かた‐ひじ【肩肘/肩肱】
肩と、ひじ。
肩肘(かたひじ)張(は)・る
《無理に肩ひじを高くして身構えるところから》気負う。いばる。「—・った態度」
かた‐ひと【方人】
歌合わせや競争などで、二組に分けられた一方の人。かたうど。「一二の相撲(すまひ)、—にとられ給へる御子達、上達、大...
かた‐ひば【片檜葉】
イワヒバ科の常緑性のシダ。根茎は針金状で、岩面をはう。約20センチの茎が立ち、うろこ状の葉を密につけ、ヒノキの葉に似る。
カタビ‐こくりつこうえん【カタビ国立公園】
《Katavi National Park》タンザニア西部にある国立公園。タンガニーカ湖とルクワ湖の間に位置する。...
かた‐びさし【片庇/片廂】
1 片流れのひさし。 2 粗末な差し掛けの屋根。 3 兜(かぶと)の眉庇(まびさし)。
かた‐びら【帷子】
《袷(あわせ)の片枚(かたひら)の意》 1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。 2 生絹(すずし)や麻布で仕立て...
かた‐びらき【片開き】
開き戸が1枚だけで、一方にだけ開閉する戸。⇔両開き。
かたびら‐ゆき【帷子雪】
薄く積もった雪。また、一片が薄くて大きな雪。《季 春》
かた‐びん【片鬢】
頭の左右いずれか一方の、わきの頭髪。
かたびん‐ぞり【片鬢剃り】
中世・近世の刑罰の一。罪人の片鬢をそり落としたもの。
カタ‐ビーチ
タイ南部、マレー半島西岸のプーケット島の海岸保養地。北のカタヤイビーチと南のカタノイビーチの二つに分かれ、沖合約3...
カタピラー
⇒キャタピラー
かた‐ふさがり【方塞がり】
「かたふたがり」に同じ。〈和英語林集成〉
かた‐ふたがり【方塞がり】
陰陽道(おんようどう)で、天一神(なかがみ)・金神(こんじん)などがいるために凶とする方角。かたふたぎ。かたふさが...
方(かた)塞(ふた)が・る
陰陽道(おんようどう)で、その方角がふさがる。「—・りたれど、おはしましてなむ大殿籠りにける」〈大和・八〉
かた‐ふたぎ【方塞ぎ】
「方塞(かたふた)がり」に同じ。
かたふた‐ばしら【片蓋柱】
壁面から本来の形の約半分だけを突出させて取り付けた装飾的な柱。
かた‐ぶとん【肩布団】
冬、就寝するとき、肩先の寒さを防ぐために用いる小布団。《季 冬》
かた‐ぶ・く【傾く】
[動カ四] 1 「かたむく1」に同じ。「大匠(おほたくみ)拙劣(をぢな)みこそ隅(すみ)—・けれ」〈記・下・歌謡一...