はじ・む【始む】
[動マ下二]「はじめる」の文語形。
はじめ【始め/初め】
1 はじめること。また、はじめた時期。「勤め—」「タバコの吸い—」⇔終わり。 2 物事の起こり。起源。「国の—」 ...
初(はじ)め有(あ)らざるなし克(よ)く終(お)わり有(あ)る鮮(すくな)し
《「詩経」大雅・蕩から》物事をするのに、初めはだれでも計画を立てて一生懸命にやるが、それを最後までやりとげる者は少ない。
始(はじ)めありて終(お)わりなし
《「晋書」劉聡載記から》最初は踏むべき道を踏んでいるが、最後まで全うしないこと。すなわち、事を始めたが成就しないこ...
始(はじ)め有(あ)るものは必(かなら)ず終(お)わり有(あ)り
《「揚子法言」君子から》物事には必ず始めと終わりとがある。生あるものは必ず死に、栄えるものはいつか滅びる。
はじめ‐おわり【始め終はり】
1 はじめと終わり。「宇治山の僧喜撰は、詞かすかにして、—たしかならず」〈古今・仮名序〉 2 はじめから終わりまで...
はじめ‐たる【始めたる】
[連語]《「たる」は完了の助動詞「たり」の連体形》はじめての。最初の。「—御幸なれば、御覧じなれたるかたもなし」〈...
始(はじ)めちょろちょろ中(なか)ぱっぱ赤子(あかご)泣(な)くとも蓋(ふた)取(と)るな
はじめのうちは火を弱くし、中ごろは火を強め、途中で蓋を取ってはいけない。飯のじょうずな炊き方をいったもの。
はじめ‐て【初めて/始めて】
[副] 1 今までに経験していない事が起こるさま。最初に。「—人間が月に着陸した」 2 ある経験をした上で、漸くそ...
始(はじ)めに言葉(ことば)ありき
《新約聖書「ヨハネによる福音書」第1章から》創世は神の言葉(ロゴス)からはじまった。言葉はすなわち神であり、この世...
はじめ‐ね【始(め)値】
「寄り付き値段」に同じ。⇔終わり値。
はじめのあい【初めの愛】
坂上弘の長編小説。昭和55年(1980)刊。翌年、第31回芸術選奨新人賞受賞。
初(はじ)めの囁(ささや)き後(のち)のどよめき
初めはひそかにささやかれるうわさ話も、のちには世間の評判になること。
始(はじ)めは処女(しょじょ)の如(ごと)く後(のち)は脱兎(だっと)の如(ごと)し
《「孫子」九地から》初めはおとなしく弱々しく見せて敵を油断させ、のちには見違えるほどすばやく動いて敵に防御する暇を...
はじめ‐まし‐て【初めまして/始めまして】
[連語]初対面の人にいうあいさつの語。はじめてお目にかかります、の意。「—、田村と申します」
はじ・める【始める】
[動マ下一][文]はじ・む[マ下二] 1 物事を行っていない状態から行う状態にする。行いだす。「早朝から作業を—・...
恥(はじ)も外聞(がいぶん)も無(な)・い
恥ずかしいという感情もなければ、世間の取り沙汰も気にしない。なりふりをかまわない。「—・く金もうけに精を出す」
はじ‐もみじ【黄櫨紅葉/櫨紅葉】
1 紅葉したハゼノキの葉。はぜもみじ。《季 秋》 2 襲(かさね)の色目の名。表は蘇芳(すおう)、裏は黄。秋に用いる。
は‐じゃ【破邪】
仏語。邪義・邪道を破ること。
ハジャイ
⇒ハートヤイ
は‐じゃく【羽尺】
大人の羽織1着が仕立てられる長さの反物。ふつう、幅約36センチ、長さ約8.5〜9.4メートル。⇔着尺(きじゃく)。
は‐じゃく【端尺】
大人(おとな)物の長着が仕立てられる規定の長さに足りない和服地。余り布。
はじゃ‐けんしょう【破邪顕正】
仏語。邪説・邪道を打ち破って、正しい道理を明らかにすること。
ハジャファティマ‐モスク
シンガポール、市街中心部にあるイスラム寺院。19世紀半ば、英国人建築家により建造。イスラム建築と西洋建築の折衷した...
ハジャラ
イエメン西部の町。標高2300メートルの急峻(きゅうしゅん)な山岳地域に位置する。外部からの攻撃から町を守るため、...
ハジャーイム‐しんでん【ハジャーイム神殿】
《Ħaġar Qim》地中海中央部の島国、マルタ共和国にある先史時代の巨石神殿。マルタ島南岸の丘の上にあり、約50...
は‐じゅう【把住】
[名](スル) 1 とらえとどめおくこと。「窈然(ようぜん)として同所に—する趣で嬉しいのである」〈漱石・草枕〉 ...
ハジュオズベク‐ジャーミー
⇒ハジュオズベクモスク
ハジュオズベク‐モスク
トルコ北西部の町イズニクの旧市街にあるイスラム寺院。14世紀前半、イズニクで最初に造られたモスクであり、オスマン帝...
はじゅん【波旬】
《(梵)Pāpīyāsの音写。悪者の意》仏語。人の命や善根を断つ悪魔。
はじ‐ゆみ【櫨弓/黄櫨弓】
ハゼノキで作った弓。「—を手握(たにぎ)り持たし」〈万・四四六五〉
は‐じょう【端城】
本城から離れて要害の地にある城。枝城。出城。はじろ。
は‐じょう【波上】
《古くは「はしょう」》波の上。
は‐じょう【波状】
1 波の起伏するような形状。 2 波が打ち寄せるように、一定の間隔をおいて繰り返すこと。「—スト」
は‐じょう【破錠】
錠を何らかの方法で破壊して開けること。
はじょう‐うん【波状雲】
雲の帯が間隔をとって並び、波のような形をした雲。高積雲・層積雲・巻積雲などに生じる。
はじょう‐こうげき【波状攻撃】
何回にもわたって繰り返し攻撃を加えること。
はじょう‐だんぱ【波状段波】
⇒ソリトン分裂
はじょう‐ねつ【波状熱】
⇒ブルセラ病
はじらい【恥じらい/羞じらい】
恥ずかしがること。「—の色を見せる」
はじら・う【恥じらう/羞じらう】
[動ワ五(ハ四)]恥ずかしがる。はにかむ。「花も—・う風情(ふぜい)」
は‐じらみ【羽虱】
ハジラミ目の昆虫の総称。体長数ミリ、シラミに似るが、口器はかむ型で、鳥類や哺乳類に外部寄生して羽や毛などを食べる。...
は・じる【恥じる/羞じる/慙じる/愧じる】
[動ザ上一][文]は・づ[ダ上二] 1 恥ずかしいと思う。面目なく思う。「世間に—・じる」「軽率な発言を—・じる」...
は‐じろ【端城】
「はじょう(端城)」に同じ。
はじ‐ろう【黄櫨蝋】
ハゼノキの実からとった蝋。はぜろう。
はじろ‐がも【羽白鴨】
カモ科ハジロガモ属の鳥の総称。足が体の後方につき、潜水して餌をとる。キンクロハジロ・ホシハジロ・スズガモなど。
恥(はじ)を掻(か)・く
人前で恥ずかしい思いをする。面目を失う。「人の名前を読み違えて—・く」
恥(はじ)を曝(さら)・す
公衆の面前で恥をかく。自分の恥を大勢の人に知られる。「家庭内の—・す」
恥(はじ)を知(し)・る
恥ずべきことを知る。恥であることを自覚する。「—・るは勇(ゆう)に近し」
恥(はじ)を雪(すす)・ぐ
受けた恥をぬぐい消す。名誉を取り戻す。「みずから疑惑を解明し—・ぐ」