ほと‐け【仏】
《「ぶつ(仏)」の音変化した「ほと」に、目に見える形の意の「け」の付いた語で、仏の形、仏像が原義かという》 1 仏...
ほとけ‐いし【仏石】
中国・九州地方の一部で、墓碑または埋葬地の上に置いておく石。
ほとけ‐いじり【仏弄り】
「ほとけなぶり」に同じ。
ほとけ‐おろし【仏降ろし】
東北地方北部で、葬式ののち、巫女(みこ)を頼んで死者の口寄せをすること。仏のみちあけ。
ほとけ‐が‐うら【仏ヶ浦】
青森県下北半島の西部にある海岸。白緑色の凝灰岩が2キロメートルにわたって連なり、風浪の浸食作用で仏像などに似た岩石...
ほとけ‐がお【仏顔】
1 仏のように柔和な顔つき。やさしい顔。 2 死人の顔。「開けて見せたる—」〈浄・井筒業平〉
ほとけ‐ぎ【仏気】
慈悲深い心。ほとけごころ。
ほとけ‐くさ・い【仏臭い】
[形][文]ほとけくさ・し[ク]仏教的な感じである。坊主くさい。抹香くさい。「—・い名前」「—・いことばかり言う」
ほとけ‐ごころ【仏心】
仏のように慈悲深い心。ぶっしん。「—を出す」
ほとけ‐ごぜん【仏御前】
平家物語の登場人物。京都の白拍子。祇王(ぎおう)にかわって平清盛の寵愛(ちょうあい)を受けたが、祇王のあとを追って...
ほとけ‐さま【仏様】
1 仏を敬っていう語。 2 仏像や仏壇。「—にお供えをする」 3 死んだ人。死人。
ほとけ‐しょう【仏性】
仏のように情け深い性質。慈悲深い生まれつき。「—の人」
ほとけ‐だおし【仏倒し】
仏像が倒れるように、直立の姿勢のままで倒れること。「大事の傷(て)なればたまり得ず、—にかっぱと臥し」〈浄・聖徳太子〉
仏(ほとけ)造(つく)って魂(たましい)入(い)れず
物事をほとんど仕上げながら、肝心な最後の仕上げが抜け落ちていることのたとえ。仏造って眼(まなこ)を入れず。
ほとけ‐づくり【仏造り】
仏像を造ること。また、それを業とする人。仏工。仏師。
ほとけ‐なぶり【仏嬲り】
道楽半分に仏事を行うこと。仏いじり。仏せせり。「世にすることなき姑(しうとめ)の—の朝起きに」〈鶉衣・朝寝辞〉
仏(ほとけ)にな・る
《仏は死者の意》死ぬ。
ほとけ‐ぬま【仏沼】
青森県東部、小川原湖の北東岸にある草原湿地。面積2.2平方キロメートルの低層湿原で、オオセッカなど希少な鳥類の繁殖...
仏(ほとけ)の顔(かお)も三度(さんど)
《いかに温和な仏でも、顔を三度もなでられると腹を立てるの意から》どんなに慈悲深い人でも、無法なことをたびたびされる...
ほとけ‐の‐ごき【仏の御器】
《仏に供える椀(わん)はふつう金椀(かなわん)であるところから》「かなわない」の意の「かなわん」にかけたしゃれ。「...
ほとけ‐の‐ざ【仏の座】
1 春の七草の一。タビラコのこと。《季 新年》 2 シソ科の越年草。路傍に生え、高さ約20センチ。葉は半円形で縁に...
ほとけ‐の‐しょうがつ【仏の正月】
正月の三が日を避けて、仏壇に雑煮を供え、または墓参りをすること。正月16日または18日ごろにする地方が多いが、四国...
仏(ほとけ)の光(ひかり)より金(かね)の光(ひかり)
仏のありがたさよりも金銭の威力のほうが強い。人の心が金銭に引かれがちであることのたとえ。
ほとけ‐ばし【仏箸】
⇒立て箸
ほとけ‐まつり【仏祭(り)】
仏を供養すること。仏事。法会。
仏(ほとけ)も昔(むかし)は凡夫(ぼんぷ)なり
仏ももとはごく普通の人間であったのだから、修行を積めばだれでも仏となることができるということ。