いっ‐せき【一隻】
1 船一そう。→隻 2 一対(いっつい)の物の片方。
いっ‐せき【一席】
1 1回の茶席や宴席。 2 演説・講談・落語などの、1回の話。「—弁ずる」「毎度ばかばかしい話を—伺います」 3 ...
いっ‐せき【一跡】
1 家筋の続き。家系。血統。「大家の—、この時断亡せんこと勿体(もったい)なく候」〈太平記・三五〉 2 後継者に譲...
いっ‐せき【一齣】
小説・戯曲などのひとくぎり。一節。一段落。いっく。
いっせき‐がん【一隻眼】
1 一つの目。隻眼。 2 ものを見抜く特別な眼識。独特の批評眼。「—を具する」
いっせき‐にちょう【一石二鳥】
一つの事をして同時に二つの利益・効果をあげること。一挙両得。「—の名案」 [補説]西洋のことわざTo kill t...
一席(いっせき)ぶ・つ
大勢の聞き手に向かって演説をしたり威勢のいい話をしたりする。「環境問題について—・つ」
一席(いっせき)設(もう)・ける
ちょっとした宴会や集まりを開く。
いっせき‐わ【一夕話】
ある晩語られた話。「唄の節につい誘われて浮気ものになった事があると語った彼女の—からであった」〈荷風・見果てぬ夢〉
一石(いっせき)を投(とう)・じる
《水に石を投げると波紋が生じるところから》反響を呼ぶような問題を投げかける。「文壇に—・じる」
いっ‐せつ【一節】
1 文章・音楽などのひとくぎり。「詩の—」 2 プロ野球などの日程のひとくぎり。
いっ‐せつ【一説】
1 一つの説。一つの意見。 2 別の説。別の意見。ある説。「—によれば」
いっ‐せつ【一切】
[副]「いっさい(一切)」に同じ。「—存ジマセン」〈和英語林集成〉
いっせつ‐たしょう【一殺多生】
多くの人を生かすために、害をなす一人を殺すこと。いっさつたしょう。
いっ‐せつな【一刹那】
ごく短い時間。一瞬間。刹那。「目を離した—、事故が起こった」
いっせ‐の‐げんじ【一世の源氏】
源(みなもと)の姓を賜り、臣下にくだった皇子。親王の子で源氏になった者を二世の源氏というのに対する語。
いっ‐せん【一洗】
[名](スル)きれいに洗い流すこと。すっかり取り除くこと。一掃。「柔弱なハイカラ空気を—する」〈魯庵・社会百面相〉
いっ‐せん【一閃】
[名](スル)ぴかっと光ること。ひとひらめき。「電光—」「殺すなら、今だという気が、心頭をかすめて、—する」〈芥川...
いっ‐せん【一戦】
[名](スル)一度たたかうこと。また、そのたたかい。「—を交える」「地元校と—する」
いっ‐せん【一銭】
1 貨幣の単位。→銭 2 わずかな金額。「—にもならない仕事」「—を笑う者は—に泣く」 3 一文(いちもん)、また...
いっ‐せん【一線】
1 1本の線。糸すじ状の1本。 2 戦いで敵と直接ぶつかる隊列。また仕事などで、最も活動する位置。第一線。「—に配...
いっせん‐いちじ【一銭一字】
「一字3」に同じ。
いっせんいちびょうものがたり【一千一秒物語】
稲垣足穂の処女作品集。大正12年(1923)刊。月や星などを題材にした童話風の散文からなる。全68編。
いっせんいちやものがたり【一千一夜物語】
「アラビアンナイト」の別名。千夜一夜物語。千一夜物語。
いっせん‐ぎり【一銭切り】
戦国時代の軍律にみられる死刑の一。たとえ1銭でも盗んだ者は首を切られるからとも、首の切り口の形が銭に似ているからと...
いっせん‐しょく【一銭職】
一銭剃りを職業とした者。
いっせん‐じょうき【一銭蒸汽】
《初め、1区間の運賃が1銭だったところから》明治から第二次大戦前まで、東京の隅田川を航行した小型客船。ぽんぽん蒸気。
いっせん‐ぞり【一銭剃り】
《代金が1銭(1文)だったところから》近世初期、道端などで店を構えて商売をした髪結い。一文剃り。
いっせんだい【一闡提】
《(梵)icchantikaの音写。断善根(だんぜんこん)・信不具足(しんふぐそく)と訳す》仏法を信じることなく、...
いっせん‐ぢゃや【一銭茶屋】
江戸時代、茶一服を1銭(1文)で売った茶店。
いっせんにんのこうきょうきょく【一千人の交響曲】
《原題、(ドイツ)Symphonie der Tausend》⇒千人の交響曲
一線(いっせん)を画(かく)・する
境界線を引いてくぎりをつける。はっきり区別する。「保守派とは—・する」
一線(いっせん)を越(こ)・える
守るべきことを破る。してはならないことをする。「社会の公器としての—・える」
一戦(いっせん)を交(まじ)・える
一度たたかう。ひと勝負をする。「—・える覚悟がある」
一銭(いっせん)を笑(わら)う者(もの)は一銭(いっせん)に泣(な)く
わずかな金額だといって軽視する者は、そのわずかな金額に困ることになる。たとえわずかな金でも軽んじてはいけないという...
いっそ
[副]《「いっそう(一層)」の音変化という》 1 中途半端な状態を排して思いきったことを選ぶときに用いる。とやかく...
いっ‐そう【一双】
二つでひと組をなすもの。一対(いっつい)。「六曲—の屏風(びょうぶ)」「—の目はたちまちぎらりとわれらをにらむので...
いっ‐そう【一掃】
[名](スル) 1 すっかり払いのけること。一度に払い去ること。「悪習を—する」「不安を—する」 2 野球で、出塁...
いっ‐そう【一層】
[名] 1 ひとかさね。 2 数層の建物のいちばん下。 [副] 1 程度がいちだんと進むさま。ひときわ。ますます。...
いっ‐そう【逸走】
[名](スル)走って逃げること。また、一定のコースからそれて走ること。「群集を押し分けて会堂の外に—しけるが」〈竜...
いっそう‐いちぼく【一草一木】
「一木一草(いちぼくいっそう)」に同じ。
一双(いっそう)の玉手(ぎょくしゅ)千人(せんにん)の枕(まくら)
《「円機活法」から》2本の美しい腕が千人の男の枕になる。夜ごとに別の客を迎える遊女の身の上をいう言葉。一双の玉臂(...
一双(いっそう)の玉臂(ぎょくひ)千人(せんにん)の枕(まくら)
⇒一双の玉手千人の枕
いっそう‐りゅう【一噌流】
能の笛方の流派の一。室町末期の中村七郎左衛門を流祖とする。その子(弟子ともいわれる)、又三郎が一噌似斎と称し、それ...
いっ‐そく【一束】
1 ひとまとめにすること。また、たばねたもの一つ。ひとたば。→束 2 握りこぶしの親指を除いた指4本の幅。矢の長さ...
いっ‐そく【一足】
1 靴や足袋など、履き物の左右ひと組。→足(そく) 2 蹴鞠(けまり)で、1回鞠をけること。「鞠ヲ—ケル」〈日葡〉...
いっ‐そく【逸足】
1 足の速いこと。また、そのもの。駿足(しゅんそく)。「良駿—」 2 すぐれた能力をもっていること。また、その人。...
いっそく‐いっぽん【一束一本】
武家の通常の献上物で、杉原紙(すぎはらがみ)1束(10帖)と扇1本。十帖一本。
いっそく‐ぎり【一束切り】
髻(もとどり)をひと握りほどの長さに切った髪。「鎌倉中の軍勢どもが—とて髻を短くしけるは」〈太平記・一四〉
いっそく‐せい【一足制】
学校や病院で、上履きなどに履き替えずにそのまま入室する制度。