かた‐やぶり【型破り】
[名・形動]一般的、常識的な型や方法にはまらないこと。また、そのようなやり方であるさま。「—な新人」「—の祝辞」
かた‐やま【片山】
山の片側。また、一方が傾斜面になっている山。一説に、一つだけ孤立した山、また人里離れた山とも。「この—に二つ立つ櫟...
かたやま【片山】
姓氏の一。 [補説]「片山」姓の人物片山国嘉(かたやまくにか)片山兼山(かたやまけんざん)片山潜(かたやません)片...
かた‐やま【肩山】
衣服の、前身頃(みごろ)と後身頃の肩での境目。
かたやま‐かげ【片山陰】
山の片側で陰になった所。また、へんぴな山陰。「うちなびき春さりくればひさぎ生ふる—に鶯ぞ鳴く」〈金槐集〉
かたやま‐がい【片山貝】
イツマデガイ科の巻き貝。水田などにみられ、貝殻は細長い円錐形で、殻高7ミリくらい。殻表は、黄褐色で光沢がある。本州...
かたやま‐ぎし【片山岸】
山沿いのがけ。「児(こ)らが名にかけの宜(よろ)しき朝妻の—に霞たなびく」〈万・一八一八〉
かたやま‐くにか【片山国嘉】
[1855〜1931]法医学者。静岡の生まれ。日本に近代法医学を確立。社会事業にも尽くした。
かたやま‐けんざん【片山兼山】
[1730〜1782]江戸中期の儒学者。上野(こうずけ)の人。名は世璠。荻生徂徠(おぎゅうそらい)の古文辞学を学ん...
かた‐やまざと【片山里】
へんぴで寂しい山里。
かたやま‐せん【片山潜】
[1859〜1933]労働運動指導者。岡山の生まれ。米国留学から帰国後、労働組合結成を指導。また、社会主義運動の先...
かたやまづ‐おんせん【片山津温泉】
石川県加賀市にある温泉。泉質は塩化物泉。
かたやま‐てつ【片山哲】
[1887〜1978]政治家。和歌山の生まれ。大正期からキリスト教的社会主義運動に力を入れ、第二次大戦後は日本社会...
かたやま‐とうくま【片山東熊】
[1855〜1917]建築家。山口の生まれ。ネオルネサンス・ネオバロック様式を得意とし、作品に奈良・京都・東京国立...
かたやま‐なんぷう【堅山南風】
[1887〜1980]日本画家。熊本の生まれ。本名、熊次。鯉(こい)をはじめとする花鳥画などにすぐれていた。文化勲...
かたやま‐ひさやす【片山久安】
安土桃山から江戸初期にかけての武術家。片山流(伯耆流)剣道の祖。居合抜きの名人で、豊臣秀次に仕えたが、のち、中国地...
かたやま‐びょう【片山病】
日本住血吸虫による寄生虫病。広島県片山地方で最初に知られた。
かたやま‐ほっかい【片山北海】
[1723〜1790]江戸中期の儒学者。越後の人。折衷学派を奉じ、大坂で儒学を講じた。詩社の混沌社を結成。
かたやま‐りゅう【片山流】
⇒伯耆流(ほうきりゅう)
かた‐ゆうぜん【型友禅】
型紙を用い、糊(のり)に染料を混ぜた写し糊で模様を染め出す友禅染。明治時代に始められ、以後量産品となる。
かた‐ゆき【片裄】
1 衣服の左右の裄の片方。 2 着物を左右いずれかに片寄せて着ること。
かた‐ゆき【肩裄】
和服の背縫いから袖口までの長さ。ゆき。
かた‐ゆき【堅雪】
一度解けかかった雪が、夜間の冷えこみで凍りついて堅くなったもの。《季 春》
かた‐ゆで【固茹で】
食品を固めにゆでること。特に、卵の白身と黄身が固くなるまでよくゆでること。
かたよくだけのてんし【片翼だけの天使】
生島治郎の長編小説。昭和58年(1983)から翌昭和59年(1984)にかけて連載。ハードボイルド小説家として知ら...
かた‐よ・せる【片寄せる】
[動サ下一][文]かたよ・す[サ下二] 1 一方へ寄せる。「—・せた障子に影がさす」〈漱石・虞美人草〉 2 一つの...
かた‐より【偏り/片寄り】
1 かたよること。「栄養に—のないようにする」 2 光などの横波の振動が、その伝わる方向に垂直な方向のうち、ある方...
かた‐より【片縒り/片撚り】
糸に左右どちらかだけ縒りをかけること。
かたより‐いと【片撚り糸】
片撚りにした糸。
かた‐よ・る【偏る/片寄る】
[動ラ五(四)] 1 ある基準、または中心から外れて、一方へ寄る。傾く。「進路が北へ—・る」「—・った考え方」 2...
かたらい【語らい】
1 互いの気持ちや考えを話し合うこと。「親子の—」 2 男女が契りを交わすこと。また、情交。「二人が之れほどの—と...
かたらい‐ぐさ【語らひ種】
話のたね。かたりぐさ。「万代(よろづよ)の—といまだ見ぬ人にも告げむ」〈万・四〇〇〇〉
カタライザー
《触媒の意》物事のまとめ役・世話役となる人。特に、企業の勉強会・商談・懇親会などに場を提供したり世話をすることを仕...
かたらい‐つ・く【語らひ付く】
[動カ四]語り合って親しくなる。むつまじくなる。「その御局の人によく—・き給ひて」〈栄花・さまざまの喜び〉 [動カ...
かたらい‐と・る【語らひ取る】
[動ラ四]説得して味方にする。手なずける。「この家の次郎を—・りて、うち連れて来たり」〈源・玉鬘〉
かたらい‐びと【語らひ人】
親しく話し合う相手。「琴(きん)をぞなつかしき—と思へる」〈源・末摘花〉
かたら・う【語らう】
[動ワ五(ハ四)]《動詞「かた(語)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」から》 1 話し合う。むつまじく語り合う。...
カタラガマ
スリランカ南東部の町。セイロン島の先住民であるウェッダー族、ヒンズー教徒、仏教徒それぞれの聖地であるカタラガマ神殿...
かたら‐く【語らく】
《動詞「かた(語)る」のク語法》語ること(には)。「吾妹児(わぎもこ)に告(の)りて—しましくは家に帰りて」〈万・...
カタラクト‐けいこく【カタラクト渓谷】
《Cataract Gorge》オーストラリア、タスマニア州北部の都市ローンセストンにある渓谷。市街西部のタマー川...
カタラーゼ
過酸化水素を水と酸素とに分解する反応を触媒する酵素。ほとんどの生物に含まれ、動物では肝臓・腎臓・赤血球に多い。
かたり【語り】
1 語ること。また、その話。 2 記録映画やラジオ・テレビのドラマなどで、筋や場面を説明・解説すること。ナレーショ...
かたり【騙り】
人をだまして金品を巻き上げること。また、その人。詐欺。詐欺師。「—を働く」
かたり
[副]堅い物が触れ合って立てる音を表す語。「テーブルに、コップを—と置く」
かたり‐あい【語り間】
能の間(あい)狂言の一。中入りの間に、狂言方がワキの質問に対して故事来歴などを語るもの。また、その役。居語りと立ち...
かたり‐あ・う【語り合う】
[動ワ五(ハ四)]互いに話をする。語らう。「友と国際情勢を—・う」
かたり‐あか・す【語り明かす】
[動サ五(四)]話をし合って夜を明かす。「旧友と一夜を—・す」
かたり‐あわ・す【語り合はす】
[動サ下二]話をし合う。語り合う。「宮のうち、殿ばらのことども、かたみに—・せたるを」〈枕・三〇三〉
かたり‐か・ける【語り掛ける】
[動カ下一][文]かたりか・く[カ下二]相手に話をしかける。話して聞かせる。「静かに—・ける」
かたり‐く【語り句】
1 平曲で、節をつけずに素声(しらごえ)で語る部分。⇔引き句。 2 語りぐさ。「さあ、末代までの—に」〈浄・用明天王〉