はなぞめ‐ごろも【花染め衣】
花染めにした衣服。「おのづから古きに返る色しあらば—露やわけまし」〈続古今・雑中〉
はな‐たうえ【花田植(え)】
中国地方の山間部で、太鼓・笛・鉦(かね)などを鳴らしながらする大田植え。牛供養や祝宴を催すこともある。囃子田(はや...
はな‐だか【鼻高】
[名・形動]《「はなたか」とも》 1 鼻の高いこと。また、そのさま。「—な(の)人」 2 得意そうであること。また...
はな‐たかだか【鼻高高】
[形動][文][ナリ]いかにも得意そうであるさま。「合格して—だ」 [副]得意そうに。自慢げに。「出世話を—とする」
はな‐たけ【鼻茸】
鼻炎などの際に、鼻腔にできるキノコ状の腫瘤(しゅりゅう)。数や大きさはさまざま。鼻ポリープ。
はな‐たちばな【花橘】
1 花の咲いている橘。橘の花。《季 夏》「駿河路や—も茶の匂ひ/芭蕉」 2 襲(かさね)の色目の名。表は朽葉(くち...
はな‐たて【花立て】
1 仏前や墓前に花を立てて供える器。 2 花入れ。花生け。
はな‐たで【花蓼】
タデ科の一年草。山野に生え、高さ約50センチ。細長い葉が互生する。9、10月ごろ、イヌタデに似た淡紅色の花をつける...
はな‐たば【花束】
花を何本か束ねたもの。
はな‐たらし【洟垂らし】
1 いつも鼻水を垂らしていること。また、そのような子供。はなたれ。 2 年若く経験の乏しい者などをあざけっていう語...
はな‐たれ【洟垂れ】
「洟垂らし」に同じ。
はなたれ‐こぞう【洟垂れ小僧】
1 鼻水を垂らしている男の子。 2 若く経験の浅い者をあざけっていう語。「—に何がわかる」
はなだ【縹/花田】
1 「縹色」の略。 2 襲(かさね)の色目の名。表・裏ともに縹色。
はな‐だい【花代】
芸者や娼妓を揚げて遊ぶ代金。揚げ代。玉代(ぎょくだい)。
はな‐だいこん【花大根】
1 アブラナ科の多年草。高さ40〜90センチ。長楕円形の葉が互生する。5、6月ごろ、淡紫色の4弁花を総状につけ、香...
はなだ‐いろ【縹色】
薄い藍(あい)色。浅葱(あさぎ)と藍の中間くらいの色。花色。
はなだ‐おどし【縹威】
鎧(よろい)の威の一。縹色の緒などで威したもの。縹色威。
はなだか‐ばち【鼻高蜂】
ジガバチ科の昆虫。黒色で腹に黄白色の横縞があり、上唇が長く前に突き出ている。砂地に穴を掘って巣を作り、アブ・ハエな...
はなだか‐めん【鼻高面】
鼻の高い仮面。天狗(てんぐ)の面。
はなだ‐きよてる【花田清輝】
[1909〜1974]評論家・小説家。福岡の生まれ。現代の変革をモチーフにした評論および芸術運動の組織者として活躍...
はなだ‐ぐさ【縹草】
ツユクサの別名。
はなだ‐ぼうし【縹帽子】
天台・真言両宗で、高僧が用いた、縹色の絹で仕立てた帽子。花の帽子。はなだもうす。
はな‐だより【花便り】
花の咲きぐあいを知らせる便り。特に、桜の花についていう。花信(かしん)。《季 春》
はなち【放ち】
放つこと。また、放たれたもの。「蒼生とは、民のもとどり—にしている髪のあをいを云ふぞ」〈中華若木詩抄・中〉
はなち‐いで【放ち出で】
寝殿造りで、母屋から張り出した室。また、庇の間を几帳(きちょう)類で区切った部屋。はなちで。
はなち‐がき【放ち書(き)】
1 文字を連綿体で書かないで、一字一字はなして書くこと。多く、幼稚な筆跡にいう。 2 「分かち書き1」に同じ。
はなち‐じょう【放ち状】
中世、所領などを人に譲り渡すとき、その旨を書いて相手に渡す証書。
はなち‐で【放ち出】
⇒はなちいで
はなち‐どり【放ち鳥】
1 翼を切って池に放して飼う鳥。「島の宮勾(まがり)の池の—人目に恋ひて池に潜(かづ)かず」〈万・一七〇〉 2 飼...
はな‐ぢょうちん【洟提灯】
寝ぼけた時などに、鼻汁が風船状にふくらんで鼻から出たものを提灯に見立てた言葉。
はなちるさと【花散里】
源氏物語第11巻の巻名。また、その主人公の名。光源氏25歳。夏のある日、麗景殿の女御とその妹花散里を訪れる源氏を描く。
はな‐ぢ【鼻血】
1 鼻からの出血。鼻出血(びしゅっけつ)。 2 (「鼻血も出ない」「鼻血しか出ない」などの形で)出すものはすべて出...
鼻血(はなぢ)しか出(で)◦ない
⇒鼻血2
鼻血(はなぢ)も出(で)◦ない
⇒鼻血2
はなっ‐つら【鼻っ面】
「はなづら」の音変化。
はなっ‐ぱし【鼻っぱし】
「鼻っ柱(ぱしら)」に同じ。「—が強い」
はなっ‐ぱしら【鼻っ柱】
《「はなばしら」の音変化》人と張り合って負けまいとする意気。向こう意気。負けん気。鼻っぱし。鼻っぱり。
鼻(はな)っ柱(ぱしら)が強(つよ)・い
勝ち気で人の言いなりにならない。自信家で気が強い。鼻っぱしが強い。「—・く上役にも平然と文句を言う」
鼻(はな)っ柱(ぱしら)を圧(へ)し折(お)・る
相手の向こう意気や自信をくじく。「つけ上がった若僧の—・る」
はなっ‐ぱり【鼻っ張り】
「鼻っ柱(ぱしら)」に同じ。「一旦は…へこたれながらも、すぐまた盛り返して来た—の強さは」〈里見弴・今年竹〉
はな・つ【放つ】
[動タ五(四)] 1 閉じ込められたり束縛されたりしていたものを自由に動けるようにしてやる。「リスを公園に—・つ」...
はな‐つき【鼻突き/鼻衝き】
ばったり出会うこと。出会いがしら。「殿下(てんが)の御出に—に参りあふ」〈平家・一〉
はな‐つ‐づき【花つ月】
陰暦3月の異称。《季 春》
はな‐つまみ【鼻摘み】
《臭いものは鼻をつまんで避けるところから》ひどく人に嫌がられること。また、その人。「近所の—」「—者」
はな‐つみ【花摘み】
1 野原などで草花を摘み取ること。また、その人。 2 昔、比叡山戒壇堂で仏生会が行われる4月8日に、この日を限って...
はな‐つめくさ【花爪草】
シバザクラの別名。
はな‐づかれ【花疲れ】
花見で疲れること。桜を見に出かけ、くたくたに疲れることをいう。《季 春》「—かくしもならぬ起居(たちい)かな/年尾」
はな‐づくえ【花机】
仏前に据えて経文・仏具などを載せる机。脚に花形の彫刻がなされる。一説に、仏前に香花を供える机。「仏の御飾り、—のお...
はな‐づくし【花尽(く)し】
1 いろいろの花の名をあげていうこと。 2 いろいろの花を表した模様。
はな‐づくり【花作り】
花の咲く草木を栽培すること。また、それを業とする人。