ふう‐し【風姿】
1 姿。かたち。みなり。風采。 2 和歌・連歌・能楽などの芸術的美を表現した姿。風体(ふうてい)。「見所より見る所...
ふう‐し【風師】
風の神。風伯。
ふう‐じ【諷示】
[名](スル)《「ふうし」とも》ほのめかすこと。暗示。「到底駄目であると遠廻しに—して居た」〈左千夫・野菊の墓〉
フー‐シー【胡適】
⇒こてき(胡適)
ふうしかでん【風姿花伝】
能楽論書。7編。世阿弥著。応永7年(1400)から同25年ごろにかけて、亡父観阿弥の教えをもとに著したもの。略称「...
ふうし‐が【風刺画】
社会や人物の風刺を目的とした絵画。カリカチュア。
ふうしし【風刺詩】
《原題、(ラテン)Satirae》古代ローマの詩人ホラティウスの詩集。全2巻。第1巻は紀元前35年、第2巻は紀元前...
ふうしししゅう【風刺詩集】
《原題、(ラテン)Saturae》1〜2世紀ごろのローマの風刺詩人、ユウェナリスの詩集。100年ごろから127年ご...
ふう‐しつ【風疾】
漢方で、中風・リウマチ・痛風などのこと。風病。風患。
ふう‐しつ【風湿】
漢方で、風・水によって筋肉・関節などに起こる病気。リウマチの類。
ふう‐しゃ【風車】
風を受けて回転する羽根車。また、風を大きな羽根車に受けて回転させ、動力を得る装置。かざぐるま。「—小屋」
ふうしゃごやだより【風車小屋便り】
《原題、(フランス)Lettres de mon moulin》ドーデの短編小説集。1969年刊。プロバンス地方を...
ふう‐しゅ【風趣】
おもむき。風情のある味わい。「—に富んだ情景」
ふう‐しゅう【風習】
その土地や国に伝わる生活や行事などの習わし。風俗習慣。しきたり。「古い—が残っている」
ふう‐しょ【封書】
封をした手紙。封じた書状。
ふう‐しょう【風尚】
1 けだかいこと。 2 人々の好み。その時代の人の好み。
ふう‐しょう【諷誦】
[名](スル)声をあげて読むこと。そらんじてうたうこと。
ふう‐しょく【風色】
眺め。景色。風景。「満庭の—碧紗に包まれたらん如く」〈樗牛・滝口入道〉
ふう‐しょく【風食/風蝕】
[名](スル)風による浸食作用。風によって運ばれた砂粒が岩石面や地表面をすり減らしたりすること。
ふう‐しん【風信】
1 風に関する情報。風のようす。かざむき。 2 風のたより。うわさ。
ふう‐しん【風疹】
小児に多い発疹(ほっしん)性の感染症。学校感染症の一。感染症予防法の5類感染症の一。風疹ウイルスに感染して、全身に...
ふうしん‐き【風信器】
「風向計(ふうこうけい)」に同じ。 [補説]書名別項。→風信器
ふうしんき【風信器】
大石真による児童文学作品。昭和28年(1953)、第3回児童文学者協会新人賞受賞。
ふうしん‐し【風信子】
ヒヤシンスの別名。
ふうしんし‐こう【風信子鉱】
⇒ジルコン
ふうしんじょう【風信帖】
平安前期、弘仁3〜4年(812〜813)ころに空海が最澄にあてた3通の書状を巻子本(かんすぼん)としたもの。京都教...
ふうじ【封じ】
1 おさえつけて活動できないようにすること。「虫—」「口—」 2 封のしてあること。また、そのところ。封じ目。「状...
ふう‐じ【封事】
密封して意見などを上奏する文書。意見封事。ほうじ。
ふうじ‐こ・む【封じ込む】
[動マ五(四)]「封じ込める」に同じ。「手ずから折った黄い野菊の花が—・んであった」〈花袋・田舎教師〉 [動マ下二...
ふうじ‐こめ【封じ込め】
封じ込めること。「近隣諸国の—に遭う」
ふうじこめ‐せいさく【封じ込め政策】
第二次大戦後、米国が、資本主義諸国の協力のもとに共産主義の勢力をその圏内に封じ込めようとしてとった政策。ソ連には1...
ふうじ‐こ・める【封じ込める】
[動マ下一][文]ふうじこ・む[マ下二] 1 周囲をふさいで閉じ込める。封じ込む。「暴徒を中庭に—・める」 2 相...
ふうじ‐て【封じ手】
1 囲碁・将棋で、対局が持ち越される場合、翌日先に打つ人が、次の手を紙に書いて封じ入れておくこと。また、その手。 ...
ふうじ‐ぶくろ【封じ袋】
封筒。状袋。
ふうじ‐ぶみ【封じ文】
封をした手紙。封書。
ふうじ‐め【封じ目】
封をした所。「—に押印する」
ふう‐じめ【封締め】
封書の封じ目に書く「〆」の字。
ふう‐じゃ【風邪】
かぜ。感冒。《季 冬》
ふう‐じゅ【風樹】
1 風に吹かれて揺れている木。風木。 2 「風樹の嘆」に同じ。「眺めて居ると—の思いに堪え難いから」〈梅崎・贋の季節〉
ふう‐じゅ【諷誦】
[名](スル)⇒ふじゅ(諷誦)
ふうじゅ‐の‐たん【風樹の嘆】
《「韓詩外伝」九から》静止していたいのに、風に吹かれて揺れ動かざるをえない樹木のように、子供が孝行をしたいと思うと...
ふう‐じょう【封状】
封をした手紙。封書。
ふう‐じょう【風情】
ようす。けしき。ふぜい。「古人の—を学ばば」〈玲瓏随筆〉
ふうじょ‐しつ【風除室】
寒冷地で、ドアの開閉による冷たい外気の流入を緩和するために、玄関を覆うように設けられた小部屋。玄関フード。
ふう・じる【封じる】
[動ザ上一]「ふう(封)ずる」(サ変)の上一段化。「口を—・じる」
ふうじ‐ろう【封じ蝋】
封書・包み物・瓶の栓などの封じ目に塗って密閉するための蝋。封蝋。
ふう‐じん【風人】
風流人。または、文人・詩人。「—墨客」
ふう‐じん【風神】
風をつかさどる神。ふつう、裸形で風袋をかついで空を駆ける姿に描かれる。寺内では、千手観音の二十八部衆に付して雷神と...
ふう‐じん【風塵】
1 風で舞い立つちり。きわめて軽いもののたとえにもいう。「—を避ける」「命を—よりも軽くして」〈太平記・一七〉 2...
ふうじんちたい【風塵地帯】
三好徹の長編小説。昭和41年(1966)刊行。第20回日本推理作家協会賞受賞。インドネシアを舞台とする国際スパイ小説。