かんかくしんけい‐せつ【感覚神経節】
感覚神経の神経細胞体が集まっている部分。脊髄神経節・三叉神経節・膝神経節などがある。
かんかく‐じょうひ【感覚上皮】
感覚細胞を含む上皮。目の網膜や鼻腔の粘膜など。
かんかくせい‐しつごしょう【感覚性失語症】
失語症の一。他人の話すことは理解できないが、自分が話すことはできる状態。大脳の聴覚野の近くにある感覚性言語中枢(ウ...
かんかく‐ちゅうすう【感覚中枢】
感覚器官が受けた刺激を知覚して、感覚を生じる場所。哺乳類の視覚・聴覚などの中枢は大脳皮質にある。
かんかく‐てき【感覚的】
[形動]理性ではなく、感覚に働きかけるさま。「—な表現」
かんかく‐てん【感覚点】
皮膚上に点在する感覚の受容器。触点(圧点)・痛点・温点・冷点の4種がある。
かんかく‐びょうしゃ【感覚描写】
文学・絵画などで、特に感覚的な印象を重視する描写。
かんかく‐もう【感覚毛】
外界からの刺激を受容する機能をもつ毛。基部に神経終末が備わっている猫のひげやハエジゴクの葉の毛など。
かんかく‐や【感覚野】
大脳皮質の頭頂葉中心溝の後ろ側の細長い部分。皮膚からの刺激を感覚神経を通して受け、感覚を生じる場所。上から、下肢・...
かんかく‐りょう【感覚領】
⇒感覚野(かんかくや)
かんかく‐ろん【感覚論】
経験論の一種。感覚的知覚以前には人間の心は白紙の状態であり、いっさいの認識の起源は感覚にあるとする立場。近代の認識...
かんか‐けい【寒霞渓】
香川県の小豆(しょうど)島にある、奇岩と紅葉の景勝地。星ヶ城山の西方に位置する。もとは鉤掛(かぎかけ)山・神懸(か...
かんか‐こどく【鰥寡孤独】
妻を失った男、夫を失った女、親のない子、老いて子のない人。寄る辺ない身の上。
かんか‐じぎょう【感化事業】
非行の性癖のある少年少女を保護・教育してその矯正を図る事業。
かん‐かつ【奸黠/姦黠】
[名・形動]悪賢いこと。また、そのさま。狡猾(こうかつ)。「吾人は—の悪人の、今一層—なるを厭わず」〈蘇峰・近来流...
かん‐かつ【寛闊】
[名・形動] 1 性格や気持ちがおおらかで、ゆったりしていること。また、そのさま。「—な心」 2 服装や性格・気質...
かん‐かつ【管轄】
[名](スル)権限をもって支配すること。また、その支配の及ぶ範囲。「国土交通省が—する機関」「—外」
かんかつ‐かんちょう【管轄官庁】
ある事柄・地域などを管轄する官庁。管庁。
かんかつ‐がい【管轄外】
管轄の範囲外。「急病人を—の隣県まで搬送する」
かんかつ‐さいばんしょ【管轄裁判所】
ある事件について、その管轄権をもつ裁判所。
かんかつ‐ちがい【管轄違い】
1 裁判上の申し立てにつき、これを受理した裁判所が管轄権をもたないこと。 2 行政法上、不服申し立て、審判の申し立...
かんかつ‐もの【寛闊者】
はで好きの人。はで好み。だて者。「したりしたり、—めと、人皆うち眺めける」〈浮・一代女・四〉
かんか‐ふう【閑花風】
能で、世阿弥が九段階に分けたうちの第三位(上三位の第三)の芸格。静かで気品のある芸風。→九位(きゅうい)
かんか‐ぶんかつ【換価分割】
遺産分割の方法の一つ。現金以外の相続財産をすべて売却して現金に換えたうえで、各相続人の相続分に応じて金銭を分配すること。
かん‐から
[名] 1 缶詰などの空き缶。 2 「かんから太鼓」の略。 [副]堅い物がぶつかってたてる高い音を表す語。
かんから‐だいこ【かんから太鼓】
歌舞伎の下座などで用いられた楽器で、まくら型の小形の太鼓。台の上にのせて竹桴(たけばち)で打つ。盛り場・見世物小屋...
カンカル
フランス北西部、イル‐エ‐ビレーヌ県、サンマロ近郊の港町。ブルターニュ地方随一のカキの産地として知られ、ルイ14世...
干戈(かんか)を動(うご)か・す
戦争を始める。「—・し、自分を敵視するものを討つとあっては」〈藤村・夜明け前〉
干戈(かんか)を交(まじ)・える
戦争をする。「仲違いして父子—・え」〈森田草平・煤煙〉
かん‐かん
「髪」「かんざし」の幼児語。「宵子さん—結(い)って上げましょう」〈漱石・彼岸過迄〉
かん‐かん【汗簡】
「汗青(かんせい)」に同じ。
かん‐かん【肝管】
肝臓で作られた胆汁を集めて運ぶ細い管。左葉と右葉から出て、肝門部で合流して総肝管となる。
かん‐かん【看官】
見る人。また、読者。「—この二冊を以て全部の難易を評する勿(なか)れ」〈福沢・学問のすゝめ〉
かん‐かん【看貫】
1 品物の目方を量ること。明治の初め、生糸の取引の際に、生糸の重量を改めたことからいう。 2 「看貫秤(かんかんば...
かん‐かん【桓寛】
中国、前漢の政治家・学者。汝南(河南省)の人。字(あざな)は次公。昭帝のときに宮廷で行われた塩鉄専売に関する議論を...
かん‐かん【閑官】
仕事の少ない、あまり重要でない官職や官吏。「この人、—の昔、五部の大乗経を一字三礼に書き供養して」〈太平記・一三〉
かん‐かん【感官】
感覚器官。また、その働き。
かん‐かん【漢奸】
中国で、敵に通じる者。売国奴。特に、抗日戦争下、日本に協力した者をいう。 [補説]書名別項。→漢奸
かんかん【漢奸】
堀田善衛の短編小説。日本敗戦前後の上海(シャンハイ)を描く。昭和26年(1951)発表。同年、「広場の孤独」とあわ...
カンカン
19世紀中ごろからフランスで流行した速いテンポの踊り。長いスカートをまくり、足をはね上げて踊る。フレンチカンカン。
カンカン
ギニア東部の都市。ニジェール川の支流ミロ川に面し河港を有す。カンカン州の州都。17世紀に建設され交易で栄えた。19...
かん‐かん【関関】
[形動タリ]鳥がのどかに鳴くさま。「紫藤の花落ちて鳥—たり」〈和漢朗詠・上〉
かん‐かん【侃侃】
[ト・タル][文][形動タリ]気性が強く信念を曲げないさま。剛直なさま。「—として生民の痛苦を訴え」〈東海散士・佳...
かん‐かん【閑閑】
[ト・タル][文][形動タリ]もの静かに落ち着いているさま。「悠々—と日を送る」
かん‐かん【寛寛】
[ト・タル][文][形動タリ]ゆったりとしているさま。「加藤は—とお酌をさせながら」〈木下尚江・良人の自白〉
かん‐かん【緩緩】
[ト・タル][文][形動タリ]ゆるやかなさま。急がないさま。ゆったり。「遅々として往き、—として歩し」〈鉄腸・雪中梅〉
かん‐かん
[副] 1 金属・石などの堅い物がぶつかって出す、高く澄んだ音を表す語。「半鐘の音が—(と)響き渡る」 2 日ざし...
かんかん‐いし【かんかん石】
讃岐岩(さぬきがん)の別名。
かんかん‐おどり【看看踊(り)】
清楽(しんがく)を伴奏とし、清国人の扮装でおどる踊り。長崎で起こり、化政期(1804〜1830)に江戸・大坂で大流...
かんかん‐がくがく【侃侃諤諤】
[ト・タル][文][形動タリ]正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま。「—と意見をたたかわす」